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月曜の朝、あなたはスマホでAI予想サイトの週間結果を開いています。
いま使っているところは、先週2勝。乗り換え先の候補にしているところは4勝。倍あたっています。
「やっぱりこっちか」
半年で3回目の乗り換えです。乗り換えるたびに「先週当たっていたほう」を選んできました。それでも口座の残高は、半年前より減っています。
比べていたのが回数だったからです。回数には、そこに何点払ったかが入っていません。
先に結論:1回当てるのに何点払ったかを数えます

新しい単位を1つだけ使います。
1的中あたりの投下点数 = 買い目点数 ÷ 的中率
3点買いで的中率30.0%なら、3 ÷ 0.30 = 10.00点。1回当てるまでに平均10点払っている、という意味です。
この単位を使うと、回収率がこう書けます。
回収率 = 平均配当オッズ ÷ 1的中あたりの投下点数
平均配当10.98倍を10.00点で割ると109.80%。当サイトが使っている 的中率 × 平均配当 ÷ 点数 と、同じ数字が出ます。
合格ラインは1行です。1的中あたりの投下点数が、平均配当オッズ以下ならプラス。 平均配当10.98倍なら、10.98点までに1回当てられれば成立します。
「当たった」だけでは読めない理由
同じ「今週は1回当たりました」でも、中身が全部違います。

1レース3点・平均配当10.98倍で計算しました。
| その週に買ったレース | 投下点数 | 1的中あたり | 回収率 |
|---|---|---|---|
| 12レース | 36点 | 36点 | 30.50% |
| 8レース | 24点 | 24点 | 45.75% |
| 6レース | 18点 | 18点 | 61.00% |
| 4レース | 12点 | 12点 | 91.50% |
| 3レース | 9点 | 9点 | 122.00% |
| 2レース | 6点 | 6点 | 183.00% |
同じ「1回的中」で、回収率が30.50%から183.00%まで並びます。「当たった」という言葉は、この6行を全部同じものとして扱います。
あなたが12レース買った週と3レースに絞った週では、同じ1的中でも4倍の差がついています。差を作ったのは的中の側ではなく、投下点数の側です。
あなたが週間結果で見ている勝ち数は、この表のどこにいるのかを教えてくれません。教えてくれるのは、投下点数のほうです。点数の記事で書いた考え方を、実績側から見た形になります。
的中率は、点数を増やせば誰でも上がります
ここが敵の中心です。

単勝3.0倍から30.0倍までの6頭を使って、3連複のボックスを広げていった計算です。市場が置いている確率をそのまま使いました。
| 買い方 | 点数 | 的中率 | 平均配当 | 1的中あたり | 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3頭BOX | 1点 | 4.89% | 15.32倍 | 20.43点 | 75.00% |
| 4頭BOX | 4点 | 10.77% | 27.87倍 | 37.15点 | 75.00% |
| 5頭BOX | 10点 | 15.41% | 48.69倍 | 64.91点 | 75.00% |
| 6頭BOX | 20点 | 18.97% | 79.07倍 | 105.43点 | 75.00% |
的中率は4.89%から18.97%へ、3.88倍になりました。「よく当たるようになった」と言える数字です。
回収率は75.00%のまま、1ポイントも動いていません。
あなたが「3頭では当たらないから4頭に広げた」と感じるとき、実際に起きているのはこの表の1行下への移動です。当たる回数は増えて、1回あたりの単価も同じだけ増えます。
理由は右から2列目にあります。1的中あたりの投下点数が20.43点から105.43点へ、5.16倍に増えています。平均配当も5.16倍になっているので、割り算の答えが変わりません。
「当たるようになった」の正体が、これです。 的中率だけを上げるのは、点数を増やせば誰でもできます。
だから「勝ち数」でAIを比べられません
上の表を、AI予想の比較に置き換えます。

| AI-A | AI-B | |
|---|---|---|
| 先週の的中 | 2回 | 4回 |
| 1レースあたりの点数 | 3点 | 20点 |
| 買ったレース | 12レース | 12レース |
| 投下点数 | 36点 | 240点 |
| 1的中あたり | 18.00点 | 60.00点 |
勝ち数だけを見ると、AI-Bが倍あたっています。1的中あたりの投下点数を見ると、AI-Aの3.33分の1しか効率がありません。
あなたが乗り換えるとき比べていたのは、いちばん上の行だけでした。3行目までは、たいてい書いてあります。書いてなければ、そのAIの実績は読めないという判定になります。
券種と点数が違う的中率を並べられない話は、的中率の記事でも書きました。
合格ラインは、平均配当オッズそのものです
投下点数を出したら、あとは1回比べるだけです。

| 1的中あたりの投下点数 | 成立に必要な平均配当 | 平均配当10.98倍なら |
|---|---|---|
| 5.00点 | 5.00倍以上 | 成立(219.6%) |
| 10.00点 | 10.00倍以上 | 成立(109.8%) |
| 10.98点 | 10.98倍以上 | ちょうど100% |
| 20.00点 | 20.00倍以上 | 不成立(54.9%) |
| 36.00点 | 36.00倍以上 | 不成立(30.5%) |
必要な平均配当は、投下点数と同じ数字です。20点払って1回当てるなら、平均20倍もらわないと戻りません。
あなたが自分の数字を1つ出すなら、ここに入れる値は2つだけです。先月の投下点数と、先月の的中回数。それを割った数字と、実際にもらった平均配当を見比べます。
あなたが「20点買っているけど当たるから大丈夫」と思っているとき、確かめるのはその20点に見合う配当が返っているかです。配当のほうは回収率の記事の式で出ます。
「当たらないと、続ける気にならない」
正直なところ、ここが引っかかります。
投下点数で選ぶと、当たる回数は減ります。1的中あたり10点の設計は、20点の設計より当たりません。当たらない週が続きます。
土曜も日曜も外れて、月曜の朝に週間結果を開いて、勝ち数0と書いてある。そこで「やっぱり乗り換えるか」と思う。この流れは、計算では止まりません。
止まらないので、見るものを先に決めておきます。
半年後を2通り並べます。片方は、勝ち数だけを追いかけて4回目の乗り換えをしている状態。どのAIが自分に合っていたのかは、最後まで分かりません。
もう片方は、「今月は48点投下して3回的中、1的中あたり16.00点」と書いてある記録です。翌月と比べられます。比べられるものが手元にあるのは、こちらだけです。
あなたが書き留めるのは勝ち数ではなく、投下点数と的中回数の2つ。 その2つがあれば、割り算1回で乗り換えの判断がつきます。連敗そのものの長さについては1点買いの記事で数字にしました。
販売ページの数字も、同じ割り算で読めます
市販の馬券術は的中率を公開しているので、1的中あたりの投下点数がそのまま出ます。

| 馬券術 | 点数 | 的中率 | 1的中あたり | 実際の平均配当 | 余裕 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3連馬券1点主義 | 1点 | 3.4% | 29.41点 | 92.9倍 | 3.16倍 |
| ザ・フロントランナー | 1点 | 9.2% | 10.87点 | 20.8倍 | 1.91倍 |
| アイ・ウイナー1 | 1点 | 60.3% | 1.66点 | 3.06倍 | 1.85倍 |
| ゴールデンホースビクトリーメソッド | 1点 | 70.0% | 1.43点 | 2.14倍 | 1.50倍 |
いちばん上と下で、的中率は20.6倍の開きがあります。「当たる」で選ぶなら下の2つ、余裕で選ぶなら上です。
上から2番目は1的中あたり10.87点で、平均20.8倍が返っています。10.87点払って20.8倍もらう設計という読み方になります。
いちばん下は1.43点で2.14倍。当たる回数はいちばん多いのに、余裕はいちばん薄いという並びです。当たりやすさと採算が別だと分かる並び方をしています。
必要的中率も余裕も、各販売ページの表示(2026年9月時点)からの逆算です。当サイトが購入して検証した数値ではありません。
乗り換える前に見る場所が1つ変わります

あなたがこれまで見ていたのは、週間結果のいちばん上の行でした。そこを見るのをやめる、という話ではありません。その隣にもう1列だけ足すという話です。
足すのは投下点数です。3点×12レースなら36点。それを的中回数で割れば、乗り換え先と自分のいまが同じ単位で並びます。
あなたが半年で3回乗り換えたとき、比べていた数字はどれも単位が違っていました。単位をそろえた瞬間に、乗り換える理由があるかどうかが1回の割り算で出ます。
AI予想を選ぶ3ステップ

- 投下点数と的中回数だけ記録する。 勝ち負けの額は書きません
- 割って1的中あたりの投下点数を出す。 36点で2回なら18.00点です
- 平均配当と比べる。 平均配当のほうが大きければ成立、小さければ設計を変えます
3で足りないとき、あなたが直せる場所は2つあります。点数を減らすか、狙う配当帯を上げるかです。AIを乗り換えても、この2つは動きません。
乗り換えが効くのは、同じ点数でより高い配当を当てられるときだけです。それは1的中あたりの投下点数を並べれば見えます。レース単位で絞る方法はAI競馬予想の記事にまとめました。
よくある質問
Q. よく当たるAI予想はどれですか
どのサービスが当たりやすいかを、当サイトは測っていません。公開されている的中率と点数さえあれば1的中あたりの投下点数が出る、という計算のほうだけを扱っています。
Q. 1的中あたりの投下点数とは何ですか
買い目点数 ÷ 的中率です。1回当てるまでに平均何点払っているかを表します。3点買い・的中率30.0%なら10.00点になります。
Q. その数字で何が分かりますか
回収率が分かります。回収率 = 平均配当オッズ ÷ 1的中あたりの投下点数。合格ラインは、投下点数が平均配当オッズ以下であることです。
Q. 的中率が高いAIのほうがいいのではないですか
的中率だけなら点数を増やせば上がります。3連複を3頭BOXから6頭BOXへ広げると的中率は3.88倍になりますが、回収率は75.00%のまま動きません。
Q. 勝ち数で比べてはいけないのですか
点数が同じなら比べられます。違うなら比べられません。3点買いの2勝と20点買いの4勝では、1的中あたりが18.00点と60.00点で3.33倍違います。
Q. ノートに残すのは何ですか
その期間の投下点数の合計と、的中回数の2つで足ります。勝ち負けの額だけを書いていると、1的中あたりの投下点数が後から出せません。
Q. 投下点数が合格ラインを割っていたらどうしますか
点数を減らすか、狙う配当帯を上げるかの2つです。AIを乗り換えても、この2つは変わりません。
まとめ
- 1的中あたりの投下点数 = 買い目点数 ÷ 的中率。 1回当てるまでに平均何点払ったかです
- 回収率 = 平均配当オッズ ÷ 1的中あたりの投下点数。 合格ラインは投下点数 ≦ 平均配当オッズ
- 同じ「1回的中」でも、12レース買っていれば36点で30.50%、3レースなら9点で122.00%
- 3連複を3頭BOXから6頭BOXへ広げると的中率は3.88倍。回収率は75.00%のまま動きません
- 勝ち数だけの比較は成立しません。3点で2勝と20点で4勝は、18.00点と60.00点で3.33倍の差
- 記録に残すのは勝ち数ではなく、投下点数と的中回数の2つです
次に週間結果を開いたら、勝ち数の隣にその週の投下点数を書き足してください。割り算1回で、乗り換えるかどうかが決まります。
1的中あたり何点で設計されているのか。18種を同じ割り算で並べた一覧を置いています。
この記事の計算方法
- 1的中あたりの投下点数 = 買い目点数 ÷ 的中率(当サイトの表記。1回の的中までに投じる点数の平均)
- 回収率 = 平均配当オッズ ÷ 1的中あたりの投下点数。展開すると 的中率 × 平均配当オッズ ÷ 買い目点数 になり、当サイトの回収率の式と同じものです
- 必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ(控除率は入れません。パリミュチュエルなのでオッズ側に入っています)
- 成立条件は「1的中あたりの投下点数 ≦ 平均配当オッズ」。これは 的中率 ≧ 必要的中率 と同じ式です
- 3連複BOXの的中率は、単勝3.0/5.0/8.0/12.0/20.0/30.0倍の6頭から、単勝オッズをもとに確率を近似する型(Harville型)で計算した例示です。実際の配当は投票の偏りで動きます。配当の予測ではありません
- 市場が置いている確率で買うと回収率は払戻率に一致します(3連複75.0%)。表の75.00%はその性質を示したもので、実績ではありません
- 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
- AI-A / AI-B の比較は、読み方を示すための例示です。 実在のサービスの成績ではありません
- 本記事は特定のAI予想サービスの精度・的中率について一切の評価を行っていません。 当サイトは各サービスを検証していません
- 馬券術の的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。平均配当は回収率 ÷ 的中率からの逆算で、当サイトが購入して検証した数値ではありません
- 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません