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AI競馬予想は、どの馬かより「捨てるレース」で決まります|12レース96.83%と4レース137.50%

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

日曜の午後3時。あなたのブラウザには、AI予想の画面が開いたままです。

今日はここまで9レース買って、当たったのが2つ。プラスマイナスでいえばマイナス4,200円。残りは3レースあります。

「次で戻せる」 と思って、10レース目の◎を確認します。AIは今日も全12レースに印を出していて、どのレースにも答えが用意されています。

あなたが1日の終わりに書き込むのは、収支の数字だけです。「今日は何レースを買わなかったか」は、どこにも残っていません。

そこが、いちばん効く数字でした。

目次

先に結論:全部買って96.83%、4レースなら137.50%

同じAI予想でも、買うレース数で回収率が変わる
同じAI予想でも、買うレース数で回収率が変わる

AIが12レースぶんの見立てを出したとします。1レースずつ採算を計算すると、回収率のいい順に並べ替えられます。

12レース全部を買うと平均96.83%。上位4レースだけなら137.50%。 差は40.67ポイントです。

AIの精度は1ミリも変わっていません。変わったのは、あなたが買った母集団のほうです。

あなたが12レース全部に手を出しているなら、上位4レースの成績は下位8レースに薄められています。薄めているのはAIではなく、買う本数のほうです。

「どの馬を買うか」の前に、決めることがあります。そのレースを買わない、という選択です。

余裕は、そのまま回収率です

並べ替えに使う数字が要ります。当サイトが全記事で使っている「余裕」です。

余裕と回収率は同じ数字
余裕と回収率は同じ数字

余裕 = 自分が置く確率 ÷ 必要的中率
回収率 = 的中率 × 平均配当オッズ ÷ 買い目点数

この2つは、書き方が違うだけの同じ式です。必要的中率が 点数 ÷ 平均配当 なので、割り算を展開すると一致します。

点数 平均配当 必要的中率 自分が置く確率 余裕 回収率
3点 10.98倍 27.32% 30.0% 1.098倍 109.8%
1点 15.32倍 6.53% 8.0% 1.225倍 122.5%
6点 71.40倍 8.40% 7.0% 0.833倍 83.3%

余裕1.50倍と回収率150%は、同じことを2通りに言っているだけです。だから余裕で並べ替えれば、回収率で並べ替えたことになります。

あなたが1レースにつき1つこの数字を出せれば、その日のレースは全部同じ物差しの上に並びます。券種が違っても、点数が違っても、比べられる形になります。

この式の出どころは回収率の記事にまとめました。

AIの出力を余裕に変える

AIが確率を出すタイプなら、そのまま分子に入ります。

AIの出力を余裕に変える3つの経路
AIの出力を余裕に変える3つの経路
AIが出すもの 余裕を出すには
「勝率18.0%」などの確率 そのまま分子。必要的中率と割るだけ
指数・スコアだけ 確率に読み替えられないので、余裕は出せない
印(◎○▲)だけ 何頭買うかを決めて点数を出し、自分で確率を置く

真ん中の行が厄介です。指数は順番であって確率ではないので、割り算の分子になりません。 指数の扱いは指数予想の記事で書きました。

一番下は、AIの印を点数に翻訳する手順です。無料AI予想の記事にまとめてあります。

いずれにせよ、あなたが最後に手に入れるのはレースごとに1つの数字です。それが余裕です。

1レースに1つと決めておくのが大事なところで、馬ごとに出すと並べ替えができません。買い目をまとめて1つの余裕にしてから、レース同士を比べます。

12レースを余裕で並べ替える

例として、12レースぶんの余裕を並べました。読み方を示すための数字です。

12レースを余裕の低い順に並べたところ
12レースを余裕の低い順に並べたところ
順位 余裕 回収率 判定
1 0.55倍 55.0% 不成立
2 0.62倍 62.0% 不成立
3 0.70倍 70.0% 不成立
4 0.75倍 75.0% 不成立
5 0.80倍 80.0% 不成立
6 0.85倍 85.0% 不成立
7 0.90倍 90.0% 不成立
8 0.95倍 95.0% 不成立
9 1.05倍 105.0% 成立
10 1.20倍 120.0% 成立
11 1.45倍 145.0% 成立
12 1.80倍 180.0% 成立

成立しているのは4レースだけです。残りの8レースは、買った時点で採算が合っていません。

見落としやすいのはここです。8レースは「外れる」のではなく、「当たっても足りない」のです。あなたに当たったのに増えなかった記憶があるなら、この列を見ていなかっただけになります。

右端の判定は、余裕1.00倍を境に切り替わっているだけです。1.00倍ちょうどが、賭けた額がそのまま返ってくる線になります。

捨てる基準を1つ決めるだけで、平均が動きます

下から切っていくと、残ったレースの平均回収率がこう動きます。

捨てる基準別・残るレース数と平均回収率
捨てる基準別・残るレース数と平均回収率
買う基準 残るレース 平均回収率 全部買うとの差
全部買う 12レース 96.83% —
余裕0.80以上 8レース 112.50% +15.67pt
余裕0.90以上 6レース 122.50% +25.67pt
余裕1.00以上 4レース 137.50% +40.67pt
余裕1.20以上 3レース 148.33% +51.50pt
余裕1.45以上 2レース 162.50% +65.67pt

あなたが線を1本引くだけで、平均回収率が動きます。AIに何かをさせたわけではありません。

面白いのは、余裕0.90という「まだ不成立の線」で切っても122.50%になっているところです。いちばん悪いレースを捨てるだけで、平均は成立側へ動きます。

あなたが厳しい基準をいきなり引けなくても構いません。0.80で切るだけでも、この例では112.50%まで動いています。線は後から上げられます。

捨てても、必要的中率は1ポイントも動きません

ここは間違えやすいところです。

レースを減らしても必要的中率は変わらない
レースを減らしても必要的中率は変わらない

必要的中率は 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ で決まります。この式に「今日何レース買ったか」は入りません。

12レース買う 4レースだけ買う
1レースあたりの点数 3点 3点
1レースあたりの平均配当 10.98倍 10.98倍
必要的中率 27.32% 27.32%
買う母集団の平均余裕 0.968倍 1.375倍

動いたのは母集団だけです。1レースあたりの合格ラインは、捨てる前も後もまったく同じ。

だから「レースを絞る」は、点数を減らすのとは別の操作になります。点数を減らすと必要的中率そのものが下がります。この違いは点数と的中率の記事で計算しました。

代償:ブレは3.00倍に広がります

いいことばかりではありません。買うレースを減らすと、回収率のブレが大きくなります。

買うレース数別・ブレの倍率
買うレース数別・ブレの倍率

回収率のばらつきは、試行回数の平方根に反比例します。36レースを基準にすると、こうなります。

買うレース数 ブレの倍率(36レース=1.00)
36レース 1.00倍
24レース 1.22倍
12レース 1.73倍
4レース 3.00倍
1レース 6.00倍

36レースから4レースへ減らすと、ブレは3.00倍。 平均回収率は上がりますが、その平均に近づくまでの時間は長くなります。

あなたが絞った直後の1か月は、絞る前より荒れて見えます。上がったのは平均で、下がったのは試行回数だからです。この関係は期待値の記事でも扱いました。

的中率30%・平均配当10.98倍・3点の買い目で計算すると、こうなります。

レース数別・回収率が収まりやすい帯
レース数別・回収率が収まりやすい帯
買ったレース数 平均回収率が収まりやすい帯
36レース 81.8% 〜 137.8%
12レース 61.4% 〜 158.2%
4レース 25.9% 〜 193.7%

真ん中の値は3つとも109.8%で同じです。違うのは帯の広さだけ。4レースだと、25.9%も193.7%も普通に起こります。

あなたが4レースに絞った月に25.9%が出ても、それは基準が間違っていた証拠にはなりません。逆に193.7%が出ても、基準が正しかった証拠にもなりません。帯が広いというのは、そういう意味です。

判断の材料になるのは1か月の収支ではなく、その間ずっと同じ線で切れていたかどうかになります。

「4レースしか買わないなら、日曜が終わってしまう」

これが本音のところだと思います。

12レース見て4レースしか買わないなら、8レースは画面を見ているだけです。買わない時間のほうが長くなります。

土曜も日曜も朝から予想して、結局2レースしか買わない日がある。それは競馬をしている感じがしません。

この気持ちは計算では消えません。 消えないので、扱い方を決めておきます。

半年後を2通り並べてみます。片方は、全レース買い続けて収支の数字だけが残っている状態。プラスの週とマイナスの週が並んでいて、なぜそうなったかは1行も分かりません。

もう片方は、「今日は12レース見て、4レース買った」と書いてある記録です。買わなかった8レースの余裕も残っています。後から見返せるのは、こちらだけです。

だからノートに残すのは、勝ち負けの額ではありません。その日に引いた線と、そこで残ったレース数です。1行目に「今日の基準:余裕1.00以上」と書いてから、AIの画面を開いてください。

あなたが8レース見送った日は、ノートの上では「8回、基準どおりに止まれた日」になります。収支だけを書いていると、その日は何も起きなかった日として消えます。

AIを使う3ステップ

AI予想からレースを選ぶ3ステップ
AI予想からレースを選ぶ3ステップ
  1. 買う基準を先に書く。 「余裕1.00以上」。AIを開く前に決めます
  2. レースごとに余裕を出す。 自分が置く確率 ÷ 必要的中率。1レース1つの数字です
  3. 基準を割ったレースを消す。 残ったレースだけ買います。何レース残っても構いません

3で残りが0レースの日があります。その日は買いません。 それが、この手順のいちばん効く部分です。

あなたが0レースの日を1日作れるかどうかで、この基準が機能しているかが分かります。毎日必ず何本か残るなら、線が低すぎます。買い目の削り方と合わせて考える話は勝てる買い方の記事にあります。

AIは12レースぶんの答えを用意してくれますが、どれを捨てるかは教えてくれません。そこだけは自分でやることになります。

販売ページの回収率は、そのまま余裕です

余裕と回収率が同じ数字なので、市販の馬券術は販売ページの表示だけで並べ替えられます。

全レース買うか、線を引いてから買うか
全レース買うか、線を引いてから買うか
馬券術 絞り方 販売ページの回収率 余裕
3連馬券1点主義 買い目を1点まで 316.0% 3.16倍
アイ・ウイナー1 単勝1点 実績60.3% / 必要32.7% 1.85倍
スーパープレデター馬券術 買うレースのほうを絞る 勝負レースで137% 1.37倍

いちばん下が、この記事でやっていることをそのまま商品にしたタイプです。買い目ではなくレースを削る設計で、販売ページによる検証は11,378レースとされています。

上2つは買い目を削る設計で、必要的中率そのものを下げに行きます。削る場所が違うだけで、割り算は同じです。

あなたがAI予想でやろうとしているのは、この3つ目と同じ操作です。違うのは、線を引くのが商品ではなく自分だという点だけになります。

必要的中率も余裕も、各販売ページの表示(2026年9月時点)からの逆算です。当サイトが購入して検証した数値ではありません。

よくある質問

Q. AI競馬予想は当たりますか
個々のサービスの精度について、当サイトは何も測っていません。答えられるのは、AIの出力を余裕に変えればレースを並べ替えられる、という手順のほうだけです。

Q. なぜレースを減らすと回収率が上がるのですか
1レースあたりの必要的中率は変わりません。変わるのは、平均を取る母集団です。余裕1.00倍未満のレースを外すと、残ったレースの平均が上がります。

Q. 何レースまで絞ればいいですか
レース数ではなく基準で決めてください。「余裕1.00以上」と決めれば、残る本数は日によって変わります。0本の日もあります。

Q. 絞るとブレが大きくなるのはなぜですか
回収率のばらつきは試行回数の平方根に反比例するからです。36レースから4レースへ減らすとブレは3.00倍。平均回収率は上がっても、その平均に近づくのに時間がかかります。

Q. AIが指数しか出さない場合はどうしますか
指数は順番であって確率ではないので、そのままでは余裕の分子になりません。自分で確率を置くか、印を点数に翻訳して計算することになります。

Q. 余裕と回収率は本当に同じですか
同じです。余裕 = 的中率 ÷ 必要的中率で、必要的中率 = 点数 ÷ 平均配当。展開すると 的中率 × 平均配当 ÷ 点数 になり、回収率の式そのものです。

Q. 買わなかったレースは記録しなくていいですか
記録してください。買わなかったレースの余裕が残っていないと、自分の基準が厳しすぎたのか甘すぎたのかを後から確かめられません。

まとめ

  • 余裕 = 的中率 ÷ 必要的中率 = 回収率。 書き方が違うだけの同じ数字です
  • AIの出力をレースごとに1つの余裕へ変えると、12レースを並べ替えられます
  • 例のラダーでは全12レース96.83%、余裕1.00以上の4レースで137.50%(+40.67pt)
  • 捨てても必要的中率は1ポイントも動きません。 動くのは買う母集団の平均だけです
  • 代償はブレ。36レースから4レースへ減らすと3.00倍に広がります
  • ノートに残すのは勝ち負けの額ではなく、その日に引いた線と残ったレース数です

次にAIの画面を開く前に、ノートに1行だけ書いてください。「今日の基準:余裕1.00以上」。 それだけで、買わないレースが決まります。

削るのは買い目か、レースか。18種がどちらを削る設計なのかを一覧にしてあります。

馬券術18種を必要的中率で採点した表を見る


この記事の計算方法

  • 必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ(控除率は入れません。パリミュチュエルなのでオッズ側に入っています)
  • 余裕 = 自分が置く確率 ÷ 必要的中率 = 的中率 × 平均配当オッズ ÷ 買い目点数 = 回収率(同じ式の書き換えです)
  • ブレの倍率 = √(基準レース数 ÷ 買うレース数)。回収率の標準誤差は試行回数の平方根に反比例します
  • 帯の計算は、的中率30.0%・平均配当10.98倍・3点の買い目で、1レースあたりの回収率の標準偏差から平均の標準誤差(±1標準誤差)を出したものです。確率の保証ではなく、ばらつきの大きさを比べるための目安です
  • 本文の12レースの余裕(0.55〜1.80倍)は、読み方を示すための例示です。 実在のレースや特定のAI予想の成績ではありません
  • 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
  • 本記事は特定のAI予想サービスの精度・的中率について一切の評価を行っていません。 当サイトは各サービスを検証していません
  • 馬券術の的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトが購入して検証した数値ではありません
  • 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません

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