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あなたは無料のスピード指数サイトを開いて、上位の馬を拾います。3連複を10点前後。半年続けました。
途中で気づきました。少頭数のレースのほうが、明らかに当たる。 そこからは8頭や10頭のレースを狙うようにしました。
あなたの的中率は上がりました。日曜の夜に「今日は2回当たった」と言える回数が増えました。
「当たる率は倍になったのに、なぜ残高は減っているんだ」
的中率が上がったのは、指数が効いたからではありません。8頭立ての3連複10点は、でたらめに買っても17.857%当たります。
先に結論:8頭立ての15%は、でたらめ以下です

8頭立ての3連複は、組み合わせが56通りしかありません。10点買えば、でたらめでも 10 ÷ 56 = 17.857% 当たります。
あなたの実績が15.0%なら、でたらめの0.84倍です。指数を使って、無作為より当たらなくなっています。
同じ15.0%を18頭立てで出したなら話は逆で、でたらめは 10 ÷ 816 = 1.225% なので12.24倍。同じ数字が、頭数によって正反対の意味になります。
指数の成績は、頭数をそろえないと読めません。 これが本記事の全部です。
スピード指数とは何か
先に基本を置いておきます。
スピード指数は、走破タイムを距離・馬場状態・斤量などで補正して数値にしたものです。算出式は提供元によって違いますが、日本で広く知られているのは西田式です。

スピード指数 = (基準タイム − 走破タイム) × 距離指数 + 馬場指数 + (斤量 − 55) × 2 + 80
| 要素 | 中身 |
|---|---|
| 基準タイム | 同じコースの条件戦の上位平均タイムから作った基準 |
| 距離指数 | 距離ごとに、タイム差を指数に換算する係数 |
| 馬場指数 | 良・稍重などの馬場状態を補正する値 |
| 斤量の補正 | 斤量1kgをおよそ0.2秒とみなし、(斤量−55)×2 で加減 |
| +80 | 比較しやすくするための定数。数字自体に意味はありません |
(西田式の計算式は一般に公開されているものです。提供元によって係数や定数は異なります。)
大事なのは最後の行です。+80に意味がないように、指数の絶対値そのものには意味がありません。 意味があるのは同じレースの中での並びと差だけです。
そして指数はタイムの話しかしていません。何頭立てのレースかも、オッズがいくらかも、指数の中には入っていません。採算に翻訳するのは、あなたの仕事になります。
頭数が変わると、組み合わせは14.6倍変わります
翻訳の第一歩は、頭数ごとの組み合わせ数です。

| 頭数 | 単勝 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|
| 8頭 | 8 | 28 | 56 | 336 |
| 10頭 | 10 | 45 | 120 | 720 |
| 12頭 | 12 | 66 | 220 | 1,320 |
| 14頭 | 14 | 91 | 364 | 2,184 |
| 16頭 | 16 | 120 | 560 | 3,360 |
| 18頭 | 18 | 153 | 816 | 4,896 |
3連複は8頭立ての56通りから18頭立ての816通りまで、14.6倍動きます。単勝は2.25倍しか動かないので、券種によって影響の大きさが違います。
でたらめに1点買ったときの的中率は 1 ÷ 組み合わせ数、理論平均配当は 組み合わせ数 × 払戻率 です。この2つの導出は馬券の点数の記事と的中率の記事で扱いました。
同じ「3連複10点・的中率15%」を、頭数別に並べます
ここが本題です。買い方も実績も固定して、頭数だけを動かします。

| 頭数 | でたらめ10点の的中率 | 的中率倍率 | 必要的中率 | 余裕 |
|---|---|---|---|---|
| 8頭 | 17.857% | 0.84倍 | 23.81% | 0.63倍 |
| 10頭 | 8.333% | 1.80倍 | 11.11% | 1.35倍 |
| 12頭 | 4.545% | 3.30倍 | 6.06% | 2.47倍 |
| 14頭 | 2.747% | 5.46倍 | 3.66% | 4.09倍 |
| 16頭 | 1.786% | 8.40倍 | 2.38% | 6.30倍 |
| 18頭 | 1.225% | 12.24倍 | 1.63% | 9.18倍 |
あなたの的中率15.0%は、8頭立てでは余裕0.63倍(不成立)、18頭立てでは余裕9.18倍になります。14.6倍の開きです。
だから「少頭数のほうが当たる」は正しくて、そのうえで何も証明していません。当たりやすい場所で当てただけだからです。
あなたが半年で集めた記録に頭数の列がないなら、その的中率からは指数の実力が読めません。混ぜて平均した瞬間、情報が消えています。
越えるべき倍率は、頭数を変えても1.333倍のままです
では少頭数は不利なのかというと、そうでもありません。
必要的中率も、でたらめ的中率と同じだけ動くからです。両方を割ると、頭数がきれいに消えます。

| 頭数 | でたらめ1点 | 必要的中率(1点) | 必要 ÷ でたらめ |
|---|---|---|---|
| 8頭 | 1.786% | 2.381% | 1.3333 |
| 10頭 | 0.833% | 1.111% | 1.3333 |
| 12頭 | 0.455% | 0.606% | 1.3333 |
| 14頭 | 0.275% | 0.366% | 1.3333 |
| 16頭 | 0.179% | 0.238% | 1.3333 |
| 18頭 | 0.123% | 0.163% | 1.3333 |
6行とも1.3333です。この値は 1 ÷ 払戻率(3連複75.0%)で、控除率の記事やコンピ指数の記事で出したのと同じ定数です。
つまり少頭数を狙っても多頭数を狙っても、越えるべき線までの距離は変わりません。 有利でも不利でもない。当たる回数と配当が、同じ倍率で一緒に動くだけです。
単勝でも同じことが起きます
3連複ほど激しくありませんが、単勝でも頭数の影響は出ます。
| 頭数 | でたらめ1点 | 的中率20.0%は何倍の主張か | 理論平均配当 | 必要的中率(1点) |
|---|---|---|---|---|
| 8頭 | 12.500% | 1.60倍 | 6.4倍 | 15.62% |
| 10頭 | 10.000% | 2.00倍 | 8.0倍 | 12.50% |
| 12頭 | 8.333% | 2.40倍 | 9.6倍 | 10.42% |
| 14頭 | 7.143% | 2.80倍 | 11.2倍 | 8.93% |
| 16頭 | 6.250% | 3.20倍 | 12.8倍 | 7.81% |
| 18頭 | 5.556% | 3.60倍 | 14.4倍 | 6.94% |
「単勝的中率20%」という同じ一言が、8頭立てなら1.60倍、18頭立てなら3.60倍の主張になります。2.25倍の差です。
3連複の14.6倍に比べれば穏やかですが、それでも無視できません。券種が絡み系になるほど、頭数の効き方は強くなります。 券種ごとの基準値は券種別の記事に一覧があります。
記録に足すのは、頭数の1列だけ

やることは3つです。
- 買ったレースの頭数を書く。 これだけで、あとは計算で出ます
- でたらめの的中率を出す。 買い目点数 ÷ その頭数の組み合わせ数
- 実績を割る。 実績的中率 ÷ でたらめの的中率。これが指数の実力です
3で出た倍率が1.333倍(3連複)を超えていれば、あなたの手元でその指数は機能しています。超えていなければ、当たっていても採算には乗っていません。
頭数を書き忘れた過去の記録は、もう使えません。 書いてあったかどうかで、半年の記録が資産にも紙くずにもなります。
少頭数を狙うのが間違いという話ではありません
誤解のないように書いておきます。少頭数レースを狙うこと自体は、悪い判断ではありません。
問題は、少頭数で出た高い的中率を「指数が効いた証拠」として読むことです。証拠になっていないだけで、狙うこと自体は自由です。
実際、あなたが少頭数を選ぶことには検証に値する理由があります。出走馬が少なければ、1頭あたりに使える情報は多くなる。荒れる余地も小さい。「少頭数のほうが指数が効く」という仮説そのものは、十分に検証する価値があります。
ただしあなたが検証するなら、頭数をそろえた倍率で比べてください。8頭立ての倍率と18頭立ての倍率を並べて、前者のほうが大きければ仮説は支持されます。 的中率をそのまま並べても、何も分かりません。
「じゃあ何を見ればいいのか」
ここが正直しんどいところです。半年ぶんの記録を開いて、頭数が書いていない。書き直すには過去のレースを1つずつ調べ直すしかない。
「せっかく半年続けたのに、判定に使えないのか」——この気持ちは計算では消えません。数字の上では、たしかに使えません。
ただし失うのは半年ぶんの判定材料だけで、方法は失っていません。今週から頭数を書けば、20レースで最初の倍率が出ます。 半年待つ必要はありません。
3連複10点なら、20レースのうち何回当たったかを数えて、その頭数の組み合わせ数で割るだけです。
頭数の列が1本あると、何が起きるか

頭数を書いたあなたの記録は、20レースで最初の答えを返します。8〜10頭立ての倍率が1.2倍、14〜18頭立てが4.8倍と出たとします。あなたの指数は多頭数のほうが効いていると、その場で分かります。
狙う場所を入れ替えるだけで、他は何も変えずに済みます。指数も券種も点数もそのままで、買うレースの頭数帯を移すだけです。
頭数の列がない記録は、これができません。残るのは「少頭数のほうが当たる」という印象だけで、来月も同じ場所を買うことになります。印象は、頭数で割られていない生の的中率から作られています。
足すのは1列です。数字は出馬表に書いてあります。
販売ページの的中率も、頭数が書いてありません
市販の馬券術の的中率にも、同じ問題があります。
| 馬券術 | 販売ページの表示 | 当サイトの採点 | 頭数が分かると |
|---|---|---|---|
| 3連馬券1点主義 | 3連単1点・的中率3.4% | 必要1.08% / 余裕3.16倍 | 倍率が計算できます |
| ザ・フロントランナー | 単勝・実績9.2% | 必要4.81% / 余裕1.91倍 | 同上 |
| スーパープレデター馬券術 | 勝負レースで137% | 必要33.6% / 検証11,378レース | 同上 |
当サイトが採点に使っているのは余裕(実績的中率 ÷ 必要的中率)で、これは平均配当から出しているため頭数の影響を受けません。採点そのものは頭数なしで成立します。
一方で「その指数がでたらめの何倍か」を出すには頭数が要ります。販売ページに頭数の内訳が載っていることはまずないので、そこは購入後に自分で測る部分になります。
的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)からの逆算です。当サイトが購入して検証した数値ではありません。
よくある質問
Q. スピード指数とは何ですか
走破タイムを距離・馬場状態・斤量などで補正して数値にしたものです。西田式なら (基準タイム − 走破タイム) × 距離指数 + 馬場指数 + (斤量 − 55) × 2 + 80 で、+80は比較しやすくするための定数です。
Q. 少頭数レースは指数が当たりやすいですか
的中率は上がります。8頭立ての3連複10点は、でたらめでも17.857%当たるからです。ただし必要的中率も同じだけ上がるので、採算上は有利になりません。
Q. 指数の実力はどう測りますか
実績的中率 ÷ でたらめの的中率 です。でたらめの的中率は 買い目点数 ÷ その頭数の組み合わせ数。3連複ならこの倍率が1.333倍を超えていれば成立します。
Q. 越えるべき倍率は頭数で変わりますか
変わりません。8頭立てでも18頭立てでも1.3333倍(3連複)で一定です。この値は 1 ÷ 払戻率 です。
Q. 頭数によって組み合わせはどれくらい変わりますか
3連複は8頭立て56通り、18頭立て816通りで14.6倍。単勝は8通りと18通りで2.25倍です。絡み系の券種ほど影響が大きくなります。
Q. 過去の記録に頭数が書いていません
その記録からは倍率が出せません。今週から頭数を書けば、3連複10点なら20レースで最初の倍率が出ます。
Q. スピード指数の数値そのものに意味はありますか
絶対値には意味がありません。西田式の+80のように、比較しやすくするための定数が入っているためです。意味があるのは同じレースの中での並びと差だけです。
まとめ
- 8頭立ての3連複10点は、でたらめでも17.857%当たります。 的中率15.0%はその0.84倍です
- 同じ「10点・的中率15.0%」が、8頭立てなら余裕0.63倍、18頭立てなら9.18倍。14.6倍の開きです
- 3連複の組み合わせは8頭立て56通り〜18頭立て816通りで14.6倍、単勝は2.25倍動きます
- 越えるべき倍率は頭数に依らず1.3333倍(3連複)。少頭数を狙っても有利にも不利にもなりません
- 指数の実力 = 実績的中率 ÷(買い目点数 ÷ その頭数の組み合わせ数)
- 少頭数を狙うのは自由です。そこで出た的中率を「効いた証拠」に使わないでください
今週から、記録に頭数の列を足してください。3連複10点なら、20レースであなたの指数の倍率が出ます。
1.333倍を越えられる設計の馬券術はどれか。券種と点数まで添えて18種を採点した一覧があります。
この記事の計算方法
- 必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ(控除率は入れません。オッズ確定時にすでに引かれています)
- 回収率 = 的中率 × 平均配当オッズ ÷ 買い目点数
- でたらめの的中率 = 買い目点数 ÷ その頭数の組み合わせ数(単勝n / 馬連nC2 / 3連複nC3 / 3連単nP3)
- 理論平均配当 = 組み合わせ数 × 払戻率(8頭立て3連複42.0倍 / 18頭立て3連複612.0倍)
- 指数の実力(的中率倍率)= 実績的中率 ÷ でたらめの的中率
- 越えるべき倍率 = 必要的中率 ÷ でたらめの的中率 = 1 ÷ 払戻率。組み合わせ数が約分で消えるため、頭数に依存しません(3連複1.3333倍)
- 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
- 西田式スピード指数の計算式は一般に公開されているものです(2026年9月時点)。係数や定数は提供元によって異なり、当サイトが特定の提供元の算出方法を確認したものではありません
- 理論平均配当は「すべての組み合わせが等確率」という仮定で出した理論値です。実際の配当は投票の偏りによって変わります
- 本文の「的中率15.0%」「3連複10点」などは、読み方を示すための例示です。 実在の集計値ではありません
- 馬券術の的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトが購入して検証した数値ではありません
- 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません