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同じ90点馬でも、1.5倍なら79.5%、2.5倍なら132.5%です|買っていいオッズの下限

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

日曜の朝、あなたは指数表から90点の馬を拾います。今週は5レース。単勝と複勝を買います。

3レース当たりました。あなたは「やっぱり90点は強い」と思います。

月末に集計すると、増えていません。当たっているのに、増えていません。

「これだけ当たって、なぜプラスにならないんだ」

当たっている回数は関係ありません。その90点馬が何倍だったかが、全部を決めています。

目次

先に結論:買っていいオッズには下限があります

買っていいオッズの下限
買っていいオッズの下限

あなたが「この90点馬は53.0%勝つ」と判断したとします。その判断を信じるなら、買っていい単勝オッズは1本の割り算で出ます。

買っていいオッズの下限 = 1 ÷ 自分が置く確率

53.0%なら 1 ÷ 0.53 = 1.887倍。1.887倍を割っているなら、自分の見立てを信じていても回収率100%には届きません。

あなたの回収率は オッズ × 勝率 です。1.5倍なら 1.5 × 0.53 = 79.5%。単勝の払戻率80.0%すら下回ります。90点馬を、自分の見立てどおりに買って、でたらめ以下になります。

同じ馬・同じ見立てで、回収率は79.5%から212.0%まで動きます

90点も53.0%も動かさず、オッズだけを変えてみます。

オッズだけで回収率が決まる
オッズだけで回収率が決まる
単勝オッズ 回収率(勝率53.0%として) 判定
1.5倍 79.5% 払戻率80.0%を下回る
1.887倍 100.0% ここが下限
2.0倍 106.0% 成立
2.5倍 132.5% 成立
3.0倍 159.0% 成立
4.0倍 212.0% 成立

同じ馬です。あなたの「53.0%勝つ」という見立ても同じです。 変えたのはオッズだけで、回収率は79.5%から212.0%まで2.7倍の幅で動きました。

だから「90点馬を買えばいい」は成立しません。90点は、買っていいかどうかを何も教えてくれません。教えてくれるのはオッズのほうです。

置く確率別の、下限一覧

自分が置く確率ごとに下限を並べました。単勝でも複勝でも、1点で買うかぎり同じ式です。

置く確率別の下限オッズ
置く確率別の下限オッズ
自分が置く確率 買っていいオッズの下限 そのときの市場勝率
30% 3.333倍 24.00%
35% 2.857倍 28.00%
40% 2.500倍 32.00%
45% 2.222倍 36.00%
50% 2.000倍 40.00%
53% 1.887倍 42.40%
55% 1.818倍 44.00%
60% 1.667倍 48.00%
65% 1.538倍 52.00%
70% 1.429倍 56.00%

右端は、その下限オッズのときに市場が置いている勝率です。(1÷オッズ)×払戻率 で出ます。なぜこの形になるのかは期待値の計算の記事で扱いました。

あなたの確率を市場勝率で割ると、どの行でもちょうど1.250倍になります。単勝の 1 ÷ 払戻率 です。控除率の記事で出したのと同じ数字が、また下限として出てきました。

複勝1.1倍の90点馬は、3着以内率90%でも足りません

複勝はもっと厳しく効きます。90点馬の複勝は1.1倍前後になることがあります。

複勝の下限
複勝の下限
自分が置く3着以内率 買っていい複勝オッズの下限
95% 1.053倍
90% 1.111倍
85% 1.176倍
80% 1.250倍
75% 1.333倍
70% 1.429倍
65% 1.538倍

「この90点馬は9割方3着に来る」と信じていても、複勝1.1倍では成立しません。 下限が1.111倍だからです。1.10倍で買った時点で、自分の強気な見立てを使い切ってもマイナスです。

しかもあなたが見る複勝のオッズは幅で表示されます。下限のほうで計算しないと、成立しているように見えて成立していません。 券種ごとの当たりやすさと配当の関係は券種別の記事に一覧があります。

90点馬に53%を置くと、残り17頭から確率を奪っています

もうひとつ、置く確率そのものを点検する道具があります。

確定した単勝オッズでは、1 ÷ オッズ の合計が 1 ÷ 払戻率 になります。単勝なら1.2500。そこに払戻率を掛けた市場勝率の合計は、ちょうど1.000です。

(実際に表示されるオッズは端数処理が入るため、きっかりにはなりません。)

つまり確率には枠があります。90点馬の勝率を上げたら、必ずどこかの馬を下げています。

置く確率を上げると残りをどれだけ縮めているか
置く確率を上げると残りをどれだけ縮めているか

18頭立てで、90点馬の単勝が2.5倍(市場勝率32.00%)だとします。

90点馬に置く勝率 市場勝率の何倍か 残り17頭は市場の 回収率
45% 1.406倍 0.809倍 112.5%
50% 1.562倍 0.735倍 125.0%
53% 1.656倍 0.691倍 132.5%
60% 1.875倍 0.588倍 150.0%

53.0%と置いた瞬間、あなたは残り17頭が市場の見立ての0.691倍しか走らないと言っています。17頭まとめて3割ちかく削っている計算です。

言えるかどうか、ここで一度立ち止まってください。「90点だから強い」だけでは、この主張は支えられません。 支えるには「なぜ他の17頭が市場の評価より走らないのか」が要ります。

90点馬を軸にする場合

単勝や複勝ではなく、90点馬を3連複の軸にする使い方もあります。この場合の判定はもっと簡単です。

必要なのは軸の3着以内率だけで、相手を何頭に広げるかは合否に関係ありません。 3連複の軸1頭流しの合格ラインは22.222%です。この導出は流しの記事にまとめました。

つまりあなたが90点馬を軸にするなら、問うべきは1つです。「この馬は22.222%を超えて3着以内に入るか」。 90点という数字は、この問いに直接は答えてくれません。

買う前の3ステップ

90点馬を買う前の3ステップ
90点馬を買う前の3ステップ
  1. 確率を先に置く。 オッズを見る前に「この馬は何%勝つか」を紙に書きます
  2. 下限を計算する。 1 ÷ その確率。53%なら1.887倍です
  3. 締切前のオッズと比べる。 下限を超えていれば買う。割っていれば見送る

順番が大事です。オッズを見てから確率を置くと、必ず下限を下回らない数字を置いてしまいます。 自分の見立てが、自分の買いたい気持ちに合わせて動きます。

先に書いておけば、その日は動きません。書いた紙が残るので、1か月後に「置いた確率どおりに来たか」も検証できます。

「せっかく90点なのに見送るのか」

ここが引っかかるところです。指数表で90という最大値がついた馬を、オッズが1.5倍だからという理由で見送る。

指数を使うために極ウマの月880円を払っているのに、その指数が一番強く推した馬を買わない。 損をした気分になります。「じゃあ何のために指数を見たんだ」という声が出ます。

ここは計算がはっきり答えを出します。見送ったレースの回収率は0%ではなく、100%です。 買わなければ減りません。1.5倍の90点馬を買った日の79.5%より、見送った日のほうが上です。

見送りは負けではありません。下限を割った買い目を弾く仕組みが手元にある、ということです。

1か月後の紙を、先に見ておく

1か月後を思い浮かべてください。あなたの手元には、90点馬について書いた紙が20枚あります。置いた確率、下限、当日のオッズ、買ったか見送ったか。

買ったのは8レース。見送ったのは12レース。見送った12レースの平均オッズは1.6倍でした。 買った8レースの平均は2.8倍。この差が、そのまま回収率の差になっています。

いまの記録には、この列がありません。あるのは当たった外れたと、月末の残高です。だから来月も90点馬を全部買って、同じ結果になります。

書くのは3つだけです。置いた確率、下限、当日のオッズ。指数表を開いたついでに、5分で終わります。

教材は「どのオッズ帯を買わせるか」で読む

90点で買うか、下限で買うか
90点で買うか、下限で買うか

市販の教材も、あなたが作った下限で読めます。見るのは「どの確率を主張していて、どのオッズ帯を買わせるか」の2つです。

馬券術 設計 当サイトの採点
クラウンスペシャルホース コンピ指数90点馬に条件をつけて絞る 勝率54%なら平均1.85倍が必要 / 検証21年・64,952レース
コンピの極意 単勝 必要的中率22.2% / 余裕1.11倍 / 価格1,800円
コンピ・ライトニング コンピ指数を使う 販売ページの数値を確認のうえ、上の式に入れてください

クラウンスペシャルホースは90点馬をそのまま買うのではなく、条件をつけて絞る設計です。販売ページの勝率54%から下限を出すと 1 ÷ 0.54 = 1.85倍。つまり単勝1.85倍を割る90点馬は、この教材の主張どおりでも成立しません。

絞る設計は、あなたがこの記事でやったことと同じ方向です。90点馬を全部買うのをやめて、条件を満たすものだけを買う。違いは、条件を自分で作るか、教材から買うかだけです。

必要的中率も勝率も各販売ページの表示(2026年9月時点)から当サイトが逆算したもので、購入して検証した数値ではありません。極ウマ・プレミアムの月880円が別途かかる点は日刊コンピの記事で計算しました。

よくある質問

Q. コンピ指数とは何ですか
日刊スポーツが算出する競馬指数で、出走各馬に40〜90の数字がつきます。最大値が90です。閲覧には極ウマ・プレミアム(月880円)の登録が要ります。

Q. 90点の馬を買えば勝てますか
オッズ次第です。勝率53.0%と置いた場合、単勝1.5倍なら回収率79.5%、2.5倍なら132.5%になります。同じ馬・同じ見立てでも、オッズだけで結果が変わります。

Q. 買っていいオッズはどう計算しますか
1 ÷ 自分が置く確率 です。53%なら1.887倍、50%なら2.000倍、60%なら1.667倍。この下限を割っていれば、自分の見立てを信じていても回収率100%に届きません。

Q. 複勝ならどうですか
式は同じで、置くのは3着以内率です。90%と置くなら下限は1.111倍。90点馬の複勝がよくつける1.1倍では、9割方来ると信じていても成立しません。

Q. 市場の勝率の合計はいくつですか
確定した単勝オッズなら、1÷オッズ の合計が 1÷払戻率(単勝1.2500)になり、市場勝率の合計はちょうど1.000です。表示オッズは端数処理が入るので、きっかりにはなりません。

Q. 90点馬を軸にした3連複はどう判定しますか
軸の3着以内率が22.222%を超えるかどうかだけです。相手を何頭に広げても合否は変わりません。

Q. 指数の点数を勝率に直せますか
直すこと自体はできますが、直した勝率の合計が1.000になっているかを必ず確かめてください。合計が合わない置き方は、どこかの馬を過大か過小に見ています。

まとめ

  • 買っていいオッズの下限 = 1 ÷ 自分が置く確率。 勝率53.0%なら1.887倍です
  • 同じ90点馬・同じ勝率53.0%でも、1.5倍なら回収率79.5%(払戻率割れ)、2.5倍なら132.5%
  • 下限で買うと、自分の確率は市場勝率のちょうど1.250倍(=1÷払戻率)になります
  • 複勝は3着以内率90%でも下限1.111倍。 1.1倍の90点馬は、強気の見立てでも成立しません
  • 市場勝率の合計はちょうど1.000。90点馬を上げた分だけ、残り17頭を下げています(53%なら0.691倍)
  • 90点馬を3連複の軸にするなら、判定は3着以内率22.222%の1点だけです

次の日曜、指数表を開く前に紙を1枚用意してください。置いた確率と、その1÷が下限です。 オッズはそのあとで見ます。

その下限を主張できる設計になっている馬券術はどれか。18種を同じ物差しに乗せた採点表があります。

馬券術18種を必要的中率で採点した表を見る


この記事の計算方法

  • 必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ(控除率は入れません。オッズ確定時にすでに引かれています)
  • 回収率 = 的中率 × 平均配当オッズ ÷ 買い目点数
  • 買っていいオッズの下限 = 1 ÷ 自分が置く確率(1点買いの場合。必要的中率の式を平均配当について解いた形です)
  • 市場の勝率 = (1÷オッズ)×払戻率。下限オッズで買うとき、自分の確率は市場勝率のちょうど 1 ÷ 払戻率 倍になります
  • 確定した単勝オッズでは Σ(1÷オッズ) = 1÷払戻率(1.2500)、市場勝率の合計はちょうど1.000。
    ただし表示オッズは端数処理が入るため、きっかりにはなりません
  • 残り17頭の圧縮率 = (1 − 自分が置く勝率) ÷ (1 − 市場勝率)
  • 3連複 軸1頭流しの合格ライン(軸の3着以内率22.222%)は当サイトの流しの記事の導出値です
  • 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
  • コンピ指数の基本情報(算出元・40〜90の範囲・入手時刻・月額)は日刊スポーツおよび極ウマ・プレミアムの提供内容です(2026年9月時点)。当サイトが算出方法を確認したものではありません
  • 本文の「勝率53.0%」「単勝2.5倍」「18頭立て」などは、読み方を示すための例示です。 実在の集計値ではありません
  • 馬券術の的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトが購入して検証した数値ではありません
  • 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません

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