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土曜の朝、あなたはノートパソコンで無料のAI予想サイトを3つ開いています。
1つ目の◎が7番。2つ目の◎も7番。3つ目は7番が○で、◎は12番。
2つで重なった7番から、馬連を流す。 相手は各サイトの上位に入っていた4頭。7番の単勝は3.0倍で、相手は5.0倍から12.0倍まで。
「無料でここまで出るなら、有料のやつはもっと当たるのかな」
その比較には、答えが出ません。AIの値段は、必要的中率の式のどこにも入らないからです。
先に結論:式に「AIの価格」という項はありません

当サイトが全記事で使っている式です。
必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ
右辺は2つだけ。買い目点数と平均配当オッズです。AIが無料でも月5,000円でも、この2つは動きません。
動くとしたら、AIがあなたに何頭を提示するかを通じて点数が変わるときだけです。値段そのものではありません。
つまり「無料AIで十分か」という問いは、そのままでは計算できません。翻訳が要ります。翻訳先は点数と必要的中率の記事で使っている、この割り算1本です。
AIが出しているのは順位です
まず、AIの出力が何なのかを確定させます。

| AIが画面に出すもの | 採算の計算で使うもの |
|---|---|
| ◎○▲△の印(順位) | 買い目点数 |
| 「勝率18%」などの指数・スコア | 自分が置く確率 |
| 推奨買い目 | 買い目点数 |
| — | 平均配当オッズ |
AIが直接くれるのは順位です。順位は、あなたが「何頭まで買うか」を決めた瞬間に点数へ変わります。
指数や勝率を数字で出すAIなら、それは自分が置く確率の候補になります。ただしその数字が信用できるかは別の話で、信用できるかどうかも値段では決まりません。
平均配当オッズは、AIではなくオッズ画面が持っています。ここはオッズの読み方の記事の範囲です。
印をそのまま買うと、何点になるか
◎○▲△をボックスで買ったときの点数です。これは組み合わせの数なので、AIの種類に関係なく同じになります。

| 買う印 | 頭数 | 馬連BOX | 3連複BOX | 3連単BOX |
|---|---|---|---|---|
| ◎○▲ | 3頭 | 3点 | 1点 | 6点 |
| ◎○▲△ | 4頭 | 6点 | 4点 | 24点 |
| ◎○▲△△ | 5頭 | 10点 | 10点 | 60点 |
| ◎○▲△△△ | 6頭 | 15点 | 20点 | 120点 |
あなたが「AIの印を全部拾う」と決めた瞬間に、右の3列のどれかが確定します。この時点でAIの仕事は終わっていて、ここから先は割り算だけです。
18頭立ての理論平均配当(馬連118.6倍・3連複612.0倍・3連単3,549.6倍)で必要的中率を出すと、こうなります。
| 頭数 | 馬連BOX | 3連複BOX | 3連単BOX |
|---|---|---|---|
| 3頭 | 2.53% | 0.1634% | 0.1690% |
| 4頭 | 5.06% | 0.6536% | 0.6761% |
| 5頭 | 8.43% | 1.6340% | 1.6903% |
| 6頭 | 12.65% | 3.2680% | 3.3807% |
この数字はまだ甘いほうの見積もりです。 理由は後で書きます。
印を1頭足すと、必要的中率は最大4.00倍になります
上の表を「増え方」で見ると、AIの印を1つ広げる代償が出ます。

| 印の増やし方 | 馬連BOX | 3連複BOX | 3連単BOX |
|---|---|---|---|
| 3頭 → 4頭 | 2.00倍 | 4.00倍 | 4.00倍 |
| 4頭 → 5頭 | 1.67倍 | 2.50倍 | 2.50倍 |
| 5頭 → 6頭 | 1.50倍 | 2.00倍 | 2.00倍 |
| 3頭 → 6頭(累計) | 5.00倍 | 20.00倍 | 20.00倍 |
いちばん高いのが最初の1頭です。◎○▲に△を1つ足すだけで、3連系の必要的中率は4.00倍になります。
あなたが「せっかくAIが△まで出しているから」と拾うとき、払っているのはこの倍率です。AIは印を出すだけで、この代償の計算はしてくれません。
3頭から6頭まで広げると20.00倍。このとき点数は1点から20点になっています。 必要的中率は点数に正比例するので、当然そうなります。
理論平均配当で計算すると、10.8倍甘く出ます
さっきの2.53%には、大きな注意書きが要ります。

理論平均118.6倍は、18頭立ての馬連153通りを全部同じ回数買ったときの平均です。AIの◎○▲は人気上位に寄るので、実際に当たる組み合わせの配当はずっと安くなります。
◎の単勝3.0倍・○5.0倍・▲8.0倍で計算した例です。
| 組み合わせ | 市場が置く確率 | 理論オッズ |
|---|---|---|
| ◎ − ○ | 10.90% | 7.11倍 |
| ◎ − ▲ | 6.60% | 11.74倍 |
| ○ − ▲ | 3.68% | 21.05倍 |
| 3点の合計 | 21.18% | 平均10.98倍 |
3点 ÷ 10.98倍 = 必要的中率27.33%。
理論平均118.6倍で出した2.53%と比べると、10.8倍の開きです。あなたが人気馬の馬連を理論平均で採点していたら、10倍甘い数字を見ていたことになります。
同じ3頭を3連複1点で買うと、市場の確率4.89%・理論オッズ15.32倍・必要的中率6.53%。理論平均612.0倍で出した0.1634%とは39.9倍離れます。
AIが人気馬を選ぶほど、この開きは大きくなります。
必要的中率は、市場の1.290倍で固定されています
上の表には、もう1つ気づくところがあります。

必要的中率27.33% ÷ 市場の的中率21.18% = 1.290倍。
3連複でも、6.53% ÷ 4.89% = 1.333倍。
これは偶然ではありません。市場が置いている確率は (1÷オッズ)×払戻率 なので、必要的中率との比は必ず 1÷払戻率 になります。
| 券種 | 払戻率 | 市場超え倍率(1÷払戻率) |
|---|---|---|
| 単勝・複勝 | 80.0% | 1.250倍 |
| 馬連・ワイド | 77.5% | 1.290倍 |
| 3連複 | 75.0% | 1.333倍 |
| 3連単 | 72.5% | 1.379倍 |
「無料AIで十分か」の答えは、この列にあります。 そのAIの見立てが、市場より1.290倍(馬連)良ければ成立。同じなら回収率は払戻率どおりの77.5%です。
無料でも有料でも、越える線は同じ1.290倍。値段はこの列を1ポイントも動かしません。同じ定数は1番人気の勝率の記事でも出てきます。
有料AIの月額が効くのは、回収レース数です
では、値段はどこに効くのか。ここだけです。

回収レース数 = 月額 ÷ (賭け金 × (回収率 − 1))
1レース1,000円で買う場合の計算です。
| 月額 | 回収率105% | 回収率110% | 回収率120% |
|---|---|---|---|
| 0円(無料AI) | 0レース | 0レース | 0レース |
| 880円 | 18レース | 9レース | 5レース |
| 3,000円 | 60レース | 30レース | 15レース |
| 5,000円 | 100レース | 50レース | 25レース |
無料AIの回収レース数は0です。これが無料の唯一の利点で、そして本物の利点です。
ただし表の右上を見てください。回収率が105%しかないと、月3,000円のAIは60レースぶんの上乗せを食べます。月額を取り返す前に、まず回収率が100%を超えていないと話が始まりません。
回収率が100%以下だと、この式の分母は0以下になります。何レース買っても回収できません。回収率の出し方は回収率の計算の記事にまとめました。
「じゃあ無料AIを見る意味がないのか」
ここが引っかかるところだと思います。
値段が必要的中率を動かさないなら、無料AIを見ても意味がないように読めます。実際、そう読める書き方をここまでしてきました。
でも逆です。 無料AIには、有料AIにはできない使い方が1つあります。
3サイトの無料AIを開いて◎が2つ重なったとき、あなたは頭数を絞れています。AIを「当てる道具」ではなく「頭数を減らす道具」として使うと、必要的中率が下がります。
さっきの表でいえば、5頭から3頭に絞れたら3連複の必要的中率は1.6340%から0.1634%へ。10分の1です。無料AIを3つ並べる作業には、この効果があります。
逆に、3サイトの◎がバラバラだった週。そこで「じゃあ3頭とも買っておくか」とやると、絞るために開いたはずの3サイトが、頭数を増やす装置になります。
半年後の記録に、何が残っているか
半年、無料AIの印を全部拾って買い続けたとします。手元には収支だけが残ります。プラスの週とマイナスの週が並んでいて、どちらが多かったかは分かる。なぜそうなったかは、1行も分かりません。
一方、半年ぶん「何頭に絞ったか」と「そのときの点数」を書いていたら。3頭に絞れた週が何回で、5頭に広げた週が何回か。広げた週の必要的中率が4.00倍だったこと。そこまで手元に残ります。
残す価値があるのは収支ではなく、点数のほうです。 収支は結果で、点数はあなたが決めたことだからです。この2つの関係は点数と的中率の記事で計算しました。
無料AIを開く前に、ノートに1行だけ書いてください。「今日は何頭まで」。 これを先に決めておくと、AIの印が5つ出ていても3つで止まります。
AI予想を採算に翻訳する3ステップ

- 買う頭数を先に決める。 AIを開く前です。「3頭」と決めたら、印が5つでも3つで止めます
- 点数を出す。 3頭なら馬連3点・3連複1点・3連単6点。表を見れば終わります
- 実際のオッズで必要的中率を出す。 点数 ÷ その買い目の平均配当。理論平均ではなく、画面のオッズです
3で出た数字が、あなたの見立てより高ければ見送りです。AIが◎を打っていても関係ありません。
この手順のどこにも「そのAIが無料か有料か」は出てきません。出てこないので、比べようがないのです。
印を絞る設計を売っている教材を読むとき
AI予想と同じ問いは、市販の馬券術にも使えます。何頭に絞る設計なのかです。

| 馬券術 | 絞り方 | 当サイトの採点 |
|---|---|---|
| 3連馬券1点主義 | 3連単を1点まで | 必要1.08% / 実績3.4%(余裕3.16倍) |
| ロジカルスターゲート | 中穴候補を3頭 | 3連複1点なら必要な平均配当1.43倍 |
| スーパープレデター馬券術 | 買うレースのほうを絞る | 必要33.6% / 検証11,378レース |
上2つは頭数を絞るタイプ、いちばん下はレースを絞るタイプです。どちらも必要的中率を下げる方向に効きますが、下げ方が違います。
3連馬券1点主義は1点まで削るので必要的中率1.08%。ロジカルスターゲートは3頭選出なので、3連複で使えば1点です。無料AIの◎○▲を3連複1点で買うのと、点数だけ見れば同じ形になります。
違うのは、絞り方の根拠が公開されているかどうかです。
必要的中率も余裕も、各販売ページの表示(2026年9月時点)からの逆算です。当サイトが購入して検証した数値ではありません。
よくある質問
Q. 無料のAI予想と有料のAI予想、どちらが当たりますか
当サイトは各サービスを検証していないので、当たりやすさについては答えられません。答えられるのは、必要的中率の式に価格が入らないという計算のほうです。
Q. AIの印を全部買うのは駄目ですか
点数が増えるぶん必要的中率が上がります。◎○▲に△を1つ足すと、3連複・3連単で4.00倍です。それを払う価値があるかを先に決めてください。
Q. AIが出す「勝率18%」のような数字はどう使いますか
自分が置く確率の候補として使えます。必要的中率(=点数÷平均配当)と比べて、上回っていれば成立です。数字の出どころが書かれていないものは、そのまま信じないでください。
Q. 理論平均配当で計算してはいけないのですか
目安としては使えますが、人気馬を買うときは甘く出ます。◎3.0倍・○5.0倍・▲8.0倍の馬連3点なら、理論平均で2.53%、実際のオッズで27.33%。10.8倍の開きです。
Q. 有料AIの月額はどう考えればいいですか
回収レース数 = 月額 ÷ (賭け金 × (回収率−1)) です。1レース1,000円・回収率110%なら、月3,000円で30レース。回収率100%以下なら何レース買っても回収できません。
Q. 無料AIを複数見比べる意味はありますか
頭数を絞る道具として使うなら、あります。5頭から3頭に絞れれば3連複の必要的中率は10分の1です。逆に全サイトの印を足し合わせると頭数が増えます。
Q. 市場より1.290倍というのは何ですか
馬連の払戻率77.5%の逆数です。市場が置いている確率の1.290倍を自分が置けなければ、馬連は成立しません。券種ごとに決まっていて、AIの価格では変わりません。
まとめ
- 必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ。 右辺にAIの価格という項はありません
- AIが出すのは順位。順位は、あなたが買う頭数を決めた瞬間に点数へ変わります
- ◎○▲に△を1つ足すと、3連複・3連単の必要的中率は4.00倍。 3頭→6頭なら20.00倍
- 理論平均配当で計算すると甘く出ます。◎3.0/○5.0/▲8.0の馬連3点で2.53%と27.33%(10.8倍の開き)
- 越える線は券種で固定。単勝1.250倍 / 馬連1.290倍 / 3連複1.333倍 / 3連単1.379倍
- 値段が効くのは回収レース数だけ。月3,000円・回収率110%なら30レース。無料は0レース
無料AIを開く前に、買う頭数を1つ決めてください。 そこから先は、この記事の表を引くだけで終わります。
印を何頭まで絞る設計なのか。18種を同じ割り算で並べた一覧があります。
この記事の計算方法
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🚨ロジカルスターゲートは、2026年9月末でinfotopでの販売を休止しています(販売者インフォレース出版による告知・2026年9月18日。理由はinfotop側のクレジット決済障害で、復旧見通しは未定とされています)。この記事に載せた数値は休止前の販売ページの表示で、当サイトの計算と書き分けています。休止であって終了ではないため、記述は残しています。
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必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ(控除率は入れません。パリミュチュエルなのでオッズ側に入っています)
- 市場が置いている確率 = (1 ÷ オッズ) × 払戻率
- 市場超え倍率 = 1 ÷ 払戻率(単勝1.250 / 馬連・ワイド1.290 / 3連複1.333 / 3連単1.379)
- 回収レース数 = 月額 ÷ (賭け金 × (回収率 − 1))。回収率100%以下では分母が0以下になり、回収できません
- ボックスの点数:馬連 nC2、3連複 nC3、3連単 nP3(3頭=3/1/6、4頭=6/4/24、5頭=10/10/60、6頭=15/20/120)
- 18頭立ての理論平均配当は、組み合わせ数に払戻率を掛けた値(馬連118.6倍・3連複612.0倍・3連単3,549.6倍)。全組み合わせを同じ回数買ったときの平均であって、人気馬を買ったときの配当ではありません
- ◎3.0倍・○5.0倍・▲8.0倍の例は、単勝オッズから馬連・3連複の確率を近似する型(Harville型)による例示です。 実際の配当は投票の偏りで動きます。1.3倍・0.7倍といった大きなズレを見るための道具で、配当の予測ではありません
- 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
- 本記事は特定のAI予想サービスの精度・的中率について一切の評価を行っていません。 当サイトは各サービスを検証していません
- 馬券術の的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトが購入して検証した数値ではありません
- 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません