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競馬新聞で18頭を10頭に絞っても、当たり目も0.216倍になります|見方はリフトで測る

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

土曜の朝、あなたはコンビニで買った競馬新聞を折りたたんで、赤ペンでチェックを入れていきます。

前走3着以内。調教A評価。この2つで、18頭が10頭まで減りました。紙面がすっきりして、買い目も見えてきます。

「今日は絞れたな」

その手応えは本物です。ただし、絞れたことと採算が良くなったことは、別の話でした。

18頭を10頭にすると、3連複の点数は0.216倍になります。同時に、当たり目が残る確率も0.216倍です。

目次

先に結論:測るのはリフトです

リフトと、回収率の倍率
リフトと、回収率の倍率

絞り込みの良し悪しを測る数字を1つ決めます。

リフト = 来る馬の通過率 ÷ 全馬の通過率

「前走3着以内」で18頭中10頭が残ったなら、全馬の通過率は55.6%。そのレースで3着以内に来た3頭のうち2頭が通過していたなら、来る馬の通過率は66.7%。リフトは 66.7 ÷ 55.6 = 1.20 です。

このリフトから、回収率の倍率が直接出ます。

回収率の倍率 = リフト ^ 当てる頭数

3連複は3頭当てるので3乗。リフト1.2なら1.728倍、リフト0.9なら0.729倍です。

リフトが1.00なら、どれだけ絞っても回収率は1.000倍。まったく動きません。

あなたが赤ペンで削っているのは点数です。点数を削る効果そのものは競馬予想の仕方の記事で計算しました。この記事で足すのは、削り方の中身を測る目盛りになります。

点数と当たり目は、同じ倍率で減ります

なぜ動かないのかを、数字で確認します。

通過率別・平均で残る頭数と3連複の点数
通過率別・平均で残る頭数と3連複の点数

18頭立ての3連複は全816通り。各馬が確率 r で条件を通過するとき、残る組み合わせの数は平均して 816 × r³ になります。

全馬の通過率 残る頭数(平均) 残る点数(平均) 点数の倍率
100% 18.0頭 816.0点 1.000倍
90% 16.2頭 594.9点 0.729倍
80% 14.4頭 417.8点 0.512倍
60% 10.8頭 176.3点 0.216倍
50% 9.0頭 102.0点 0.125倍
33.3% 6.0頭 30.2点 0.037倍

3頭とも通過していないと当たらないので、当たり目が残る確率も通過率の3乗です。リフト1.00の条件なら、来る馬の通過率も全馬と同じ。

絞る前と絞った後(リフト1.00の条件)
絞る前と絞った後(リフト1.00の条件)
絞る前 通過率60%で絞る
買い目点数 816点 176.3点(0.216倍)
必要的中率(平均配当612.0倍) 133.33% 28.80%
当たり目が残る確率 1.000 0.216
回収率の倍率 — 1.000倍

必要的中率は133.33%から28.80%まで下がります。下がった実感は正しい。 でも的中率も同じ0.216倍になっているので、割り算の答えは変わりません。

あなたの赤ペンが動かしたのは、分子と分母の両方でした。 必要的中率だけを見ていると、改善したように見えます。

あなたが「10頭なら3連複120点か」と点数を数えているとき、見えているのは分母だけです。分子の的中率は同じ割合で落ちていて、そちらは紙面に出てきません。点数と必要的中率の対応は点数の記事の早見表にあります。

リフト別・券種別の回収率倍率

当てる頭数が多い券種ほど、リフトが強く効きます。

リフト別・券種別の回収率の倍率
リフト別・券種別の回収率の倍率
リフト 単勝・複勝(1乗) 馬連・ワイド(2乗) 3連複・3連単(3乗)
0.70 0.700倍 0.490倍 0.343倍
0.80 0.800倍 0.640倍 0.512倍
0.90 0.900倍 0.810倍 0.729倍
1.00 1.000倍 1.000倍 1.000倍
1.10 1.100倍 1.210倍 1.331倍
1.20 1.200倍 1.440倍 1.728倍
1.30 1.300倍 1.690倍 2.197倍

3連複はリフトが3乗で効きます。 リフト1.10でも1.331倍。逆にリフト0.90なら0.729倍で、27.1%が消えます。

あなたが使っている条件のリフトが1.00をわずかに下回っているだけで、3連系では大きく削られる計算です。券種ごとの必要的中率そのものは券種別の記事にまとめました。

逆に言えば、あなたが単勝や複勝で買っているなら、リフトの良し悪しは1乗でしか効きません。 同じ条件でも、券種によって受け取る影響が3倍違う形になります。

条件を重ねると、リフトも掛け算になります

新聞で切るとき、条件は1つでは済みません。

同じリフトの条件を重ねたとき(3連複)
同じリフトの条件を重ねたとき(3連複)
条件の数 リフト0.90を重ねる リフト1.10を重ねる
1個 合成0.900 → 0.729倍 合成1.100 → 1.331倍
2個 合成0.810 → 0.531倍 合成1.210 → 1.772倍
3個 合成0.729 → 0.387倍 合成1.331 → 2.358倍

左の列が怖いところです。リフト0.90の条件を3つ重ねると、3連複の回収率は0.387倍。 60%以上が消えます。

条件を増やすほど紙面はすっきりしますが、中身がマイナスなら増やすほど悪くなります。 すっきりした感じと採算は、逆方向に動くことがあります。

右の列は逆です。リフト1.10を3つ積めば2.358倍。1.10という控えめな条件でも、積み上げれば大きく効きます。 問題は、その1.10が本当に1.10なのかを確かめていないことです。

新聞のどの欄なら、リフトを測れるか

測れる欄と測れない欄があります。

新聞の欄と、リフトが測れるかどうか
新聞の欄と、リフトが測れるかどうか
新聞の欄 条件にできるか リフトを測れるか
前走着順・過去5走 できる(前走3着以内など) 測れる
調教評価 できる(A評価のみなど) 測れる
枠順・馬体重 できる(内枠のみなど) 測れる
予想印 できる(◎○のみなど) 測れる
短評・コメント 数えられないので不可 測れない

上の4つは通過したかしなかったかが誰でも同じように数えられるので、リフトが出ます。いちばん下は、人によって解釈が変わるので数えられません。

あなたが新聞でいちばん時間をかけて読んでいるのが短評やコメントなら、そこは測れない領域です。読むなとは言いませんが、買い目を切る根拠には使えません。切る根拠は、上の4つから選ぶことになります。

測れないものは、いい条件かどうかも分かりません。 数えられる形になっている欄から使ってください。条件の当てはめ方そのものは指数予想の記事でも扱いました。

「そんな集計をする時間がない」

ここが正直なところだと思います。

リフトを出すには、過去のレースをさかのぼって「その条件を通過した馬が何頭いたか」「3着以内の馬のうち何頭が通過していたか」を数える必要があります。新聞を読むより時間がかかります。

しかも1レース分では足りません。何十レースか集めないと、数字が安定しません。

この作業を毎週やるのは無理です。 やらなくていいように、回数を1回に絞ります。

半年後を2通り並べます。片方は、条件を毎週なんとなく足したり引いたりしている状態。どの条件が効いていたのかは、最後まで分かりません。

もう片方は、条件を2つだけに固定して、30レースぶんのリフトを1回測った状態です。1.20だったのか0.85だったのかが分かっています。次に足す条件があれば、同じ表に1列足すだけで済みます。

あなたが使うのは1回の集計時間で、そのあとは毎週の赤ペンが軽くなります。測るのは条件であって、レースではありません。

リフトを測る3ステップ

リフトを1回だけ測る3ステップ
リフトを1回だけ測る3ステップ
  1. 条件を1つ、数えられる形に書く。 「前走3着以内」。解釈の余地がない形にします
  2. 30レースぶん、2つの割合を数える。 全出走馬の通過率と、3着以内に来た馬の通過率
  3. 割ってリフトを出す。 来る馬の通過率 ÷ 全馬の通過率。1.00を超えていれば採用します

3で1.00を割った条件は、使うほど回収率が下がります。外すだけで戻ります。 あなたが何かを足す必要はありません。

ボックスで買っているなら、残った頭数がそのまま点数に変わります。頭数と点数の対応はボックス買いの記事に表を置きました。

30レースは目安です。少ないと数字が振れるので、リフトが1.05と出ても喜ばないでください。はっきり効くのは1.10以上、はっきり悪いのは0.90以下という読み方になります。

条件が2つ以上あるなら、掛け算で合成します。合成リフトが1.00を割っているなら、いちばん低い1つを外すのが最初の手です。

「絞る」を商品にしている教材

条件で絞る作業を、あらかじめ設計してあるものが市販の馬券術にもあります。

絞れた頭数で見るか、リフトで見るか
絞れた頭数で見るか、リフトで見るか
馬券術 絞り方 当サイトの採点
コンピの極意 指数1本に置き換える 余裕1.11倍(最小)/ 1,800円(最安)
ロジカルスターゲート 中穴候補を3頭に絞る 3連複1点なら必要な平均配当1.43倍
スーパープレデター馬券術 買うレースのほうを絞る 必要33.6% / 検証11,378レース

いちばん上は、新聞の複数欄を読む作業を指数1本に置き換える型です。読む項目が減るぶん、リフトを測る対象も1つで済みます。

真ん中は3頭まで絞る設計なので、3連複なら1点。絞り込みの終点を商品側が決めている形になります。

いちばん下は馬ではなくレースを削ります。削る対象が違うので、リフトの考え方はそのままレース単位に移せます。 レース単位の絞り方はAI競馬予想の記事に書きました。

必要的中率も余裕も、各販売ページの表示(2026年9月時点)からの逆算です。当サイトが購入して検証した数値ではありません。

よくある質問

Q. 競馬新聞の見方で、いちばん先に決めることは何ですか
使う条件を、数えられる形で2つに固定することです。数えられれば後からリフトが出せます。

Q. リフトとは何ですか
来る馬の通過率 ÷ 全馬の通過率です。1.00なら、その条件は絞ってはいますが採算を1ポイントも改善していません。

Q. なぜ絞っても回収率が動かないのですか
点数も当たり目も、通過率の3乗で減るからです(3連複の場合)。分子と分母が同じ倍率で動くので、割り算の答えが変わりません。

Q. 3乗というのはどの券種でもですか
当てる頭数の乗です。単勝・複勝は1乗、馬連・ワイドは2乗、3連複・3連単は3乗になります。

Q. リフトはいくつあればいいですか
1.00を超えていれば採用、割っていれば外します。はっきり効くのは1.10以上、はっきり悪いのは0.90以下という目安です。

Q. 条件が複数あるときは
掛け算で合成します。リフト1.10を3つ重ねると1.331で、3連複なら2.358倍。0.90を3つなら0.729で0.387倍です。

Q. 何レース集めればいいですか
30レースが目安です。少ないと数字が振れるので、1.05のような小さな差は判断材料になりません。

まとめ

  • リフト = 来る馬の通過率 ÷ 全馬の通過率。 絞り込みの中身を1つの数字にしたものです
  • 回収率の倍率 = リフト ^ 当てる頭数。 単勝1乗・馬連2乗・3連複3乗です
  • 18頭を10頭に絞ると点数は0.216倍。同時に当たり目も0.216倍で、回収率は動きません
  • リフト1.10なら3連複で1.331倍、0.90なら0.729倍(27.1%が消える)
  • 条件を重ねるとリフトも掛け算。0.90を3つで0.387倍、1.10を3つで2.358倍
  • 測れるのは数えられる欄だけ。短評やコメントはリフトが出せません
  • 集計は1回でいい。測るのは条件であって、レースではありません

次に新聞を開いたら、赤ペンを入れる前に条件を紙に2つ書き出してください。その2つが、あとから数えられる形になっているか。 そこだけ確かめれば、リフトは後で測れます。

絞り込みの終点を数字で決めてある設計はどれか。18種を同じ割り算で採点した一覧を置いています。

馬券術18種を必要的中率で採点した表を見る


この記事の計算方法

  • 🚨ロジカルスターゲートは、2026年9月末でinfotopでの販売を休止しています(販売者インフォレース出版による告知・2026年9月18日。理由はinfotop側のクレジット決済障害で、復旧見通しは未定とされています)。この記事に載せた数値は休止前の販売ページの表示で、当サイトの計算と書き分けています。休止であって終了ではないため、記述は残しています。

  • リフト = 来る馬の通過率 ÷ 全馬の通過率(当サイトの表記。絞り込み条件が、来る馬をどれだけ優先して残しているかを表す)

  • 回収率の倍率 = リフト ^ 当てる頭数(単勝・複勝は1乗、馬連・馬単・ワイドは2乗、3連複・3連単は3乗)
  • 点数の倍率:各馬が確率 r で条件を通過するとき、18頭立ての3連複で残る組み合わせ数の期待値は C(18,3) × r³ = 816 × r³ です
    (各組み合わせは3頭とも残ったときだけ残るため。当サイトでモンテカルロ20万回を回して確認しています)
  • 当たり目が残る確率は、3着以内の3頭がすべて条件を通過する確率なので 来る馬の通過率³。両者の比がリフト³になります
  • 前提:この倍率は平均配当オッズが変わらないとして計算しています。リフトが1.00を大きく超える条件は人気馬に寄りやすく、その場合は平均配当も下がるため、実際の効果はリフト³より小さくなることがあります
  • 条件を重ねたときの合成は各条件が独立として掛け算しています。関連しあう条件(例:前走着順と人気)では、掛け算どおりにはなりません
  • 本文の「18頭→10頭」「通過率60%」などは、読み方を示すための例示です。 実在のレースや特定の条件の成績ではありません
  • 30レースという目安は、数字が振れにくくなる目安であって、統計的な有意性を保証するものではありません
  • 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
  • 馬券術の的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトが購入して検証した数値ではありません
  • 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません

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