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流しの合否は、相手の頭数と無関係です|軸の3着以内率22.2%だけで決まります

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

「軸はこれで決まり。あとは相手だな」

軸を決めるのに1分、相手を決めるのに10分。あなたの毎週も、そういう配分になっていませんか。5頭にするか、6頭にするか、思い切って8頭か。オッズを見たり出馬表に戻ったりして、結局7頭にする。

その10分で悩んでいる部分は、採算の計算から約分で消えます。

流しが成立するかどうかは、軸が3着以内に入る割合だけで決まっています。相手が5頭でも8頭でも、答えは1ミリも動きません。

目次

先に結論:流しの合否は、軸の1つの数字で決まります

流しの的中率は「軸」と「相手」の掛け算に分解できる
流しの的中率は「軸」と「相手」の掛け算に分解できる

3連複の軸1頭流しで、成立条件はこの1行です。

軸が3着以内に入る割合 ≧ 22.2%

相手の頭数は入っていません。入れようとすると、割り算の途中で消えます。

22.2%は、4.5回に1回。でたらめに1頭選ぶと3着以内に入るのは6回に1回(16.7%)なので、平均より1.33倍だけ強い馬を軸に置けば成立します。

そもそも「流し」とはどういう買い方か

先に言葉の意味を置いておきます。

流しは、1頭(または2頭)を軸として固定し、残りの枠を相手として選んだ馬で埋める買い方です。軸は全部の買い目に入り、相手は組み合わせの中で入れ替わります。

種類と点数は次のとおりです。

流しの種類と点数の数え方
流しの種類と点数の数え方
買い方 内容 点数 相手7頭なら
馬連 軸1頭流し 軸+相手から1頭 相手の頭数 7点
3連複 軸1頭流し 軸+相手から2頭 相手の頭数 nC2 21点
3連複 軸2頭流し 軸2頭+相手から1頭 相手の頭数 7点
3連単 1着固定流し 軸を1着に固定 相手の頭数 nP2 42点
3連単 軸1頭マルチ 軸が1〜3着のどこでも 1着固定流しの3倍 126点

軸が飛んだ時点で、あなたの買い目は全部ハズレになります。 ここが流しの性質で、これから書くことの土台になります。

流しの的中率は、2つの掛け算に分解できます

軸が飛べば全部ハズレ、という性質があるので、的中率はこう分けられます。

流しの的中率 = 軸が条件を満たす割合 × (軸が条件を満たしたとき、相手で残りが埋まる割合)

18頭立てで、でたらめに選んだ場合の数字を入れてみます。3連複の軸1頭流し・相手5頭(10点)です。

  • 軸が3着以内に入る割合 = 3 ÷ 18 = 16.667%
  • そのとき残り2枠が相手5頭から埋まる割合 = 10 ÷ 136 = 7.353%
  • 掛けると 1.2255%
相手の頭数を変えても、分解は必ず成立する
相手の頭数を変えても、分解は必ず成立する
相手 点数 軸が3着以内 相手で埋まる(軸が来た前提) 掛け算 点数÷816
4頭 6点 16.667% 4.412% 0.7353% 0.7353%
5頭 10点 16.667% 7.353% 1.2255% 1.2255%
6頭 15点 16.667% 11.029% 1.8382% 1.8382%
7頭 21点 16.667% 15.441% 2.5735% 2.5735%
8頭 28点 16.667% 20.588% 3.4314% 3.4314%

右2列が全部一致しています。分解しても数字は変わりません。 変わるのは、どこを自分でコントロールしているかの見え方だけです。

分解すると、相手が約分で消えます

ここからが本題です。成立条件を書き出します。

当サイトの式は 必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ で、3連複の理論平均配当は612.0倍。相手n頭なら点数は nC2 です。

成立条件: 軸が3着以内の割合 × (nC2 ÷ 136) ≧ nC2 ÷ 612

両辺に nC2 が入っています。割ると、こうなります。

軸が3着以内の割合 ≧ 136 ÷ 612 = 22.222%

相手の頭数が完全に消えました。

相手を4頭にしても8頭にしても、20頭にしても、成立条件は同じ22.222%です。理由は単純で、相手を広げると当たりやすくなるのと同じ倍率で、点数も増えるからです。上の表で「相手で埋まる割合」と「点数」が同じ比率で動いているのが、そのまま現れています。

悩む場所が違いました。あなたが毎週10分かけている相手選びは、成立するかどうかの判定には効いていません。

券種別・軸の合格ライン

同じ計算を全部の流しでやると、こうなります。

券種別 軸に求められる合格ライン
券種別 軸に求められる合格ライン
買い方 軸に求められる条件 合格ライン でたらめのとき 必要な強さ
馬連 軸1頭流し 軸が2着以内 14.334% 11.111% 1.29倍
3連複 軸1頭流し 軸が3着以内 22.222% 16.667% 1.33倍
3連複 軸2頭流し 軸2頭とも3着以内 2.614% 1.961% 1.33倍
3連単 1着固定流し 軸が1着 7.663% 5.556% 1.38倍
3連単 軸1頭マルチ 軸が3着以内 22.989% 16.667% 1.38倍
券種別 軸の合格ラインと、でたらめのときの差
券種別 軸の合格ラインと、でたらめのときの差

5つとも、相手の頭数は入っていません。 そして右端の「必要な強さ」は、券種の払戻率の逆数とぴったり一致します(馬連77.5%、3連複75.0%、3連単72.5%)。

読み方はこうです。馬連の軸1頭流しなら、その馬が7回に1回(14.334%)以上2着以内に来るかどうか。3連単の1着固定流しなら、13回に1回(7.663%)以上1着になるかどうか。

あなたが見るべき判定材料は、相手ではなく軸の成績です。

マルチにしても、軸への要求はほぼ変わりません

表の最後の2行を見比べてください。3連複の軸1頭流しが22.222%、3連単のマルチが22.989%。どちらも条件は「軸が3着以内」で、合格ラインはほぼ同じです。

マルチは点数が3倍になりますが、カバーする着順も3倍になるので、要求水準は打ち消し合います。

マルチと3連複軸1頭流しは、どちらも「軸が3着以内」が条件
マルチと3連複軸1頭流しは、どちらも「軸が3着以内」が条件
買い方 条件 合格ライン 相手7頭の点数
3連複 軸1頭流し 軸が3着以内 22.222% 21点
3連単 軸1頭マルチ 軸が3着以内 22.989% 126点

残った0.767ポイントの差は、払戻率の差(75.0%と72.5%)そのものです。

つまり「3着以内ならどこでもいい」という買い方をするなら、3連複の軸1頭流しのほうが有利です。同じ条件なのに、要求が低くて点数も6分の1で済みます。

マルチを選ぶ理由が出るのは、着順にも読みがあるときだけです。着順の読みがどれだけあれば3連単側に移るべきかは、3連単の点数の記事に置いてあります。

では、相手は何頭でもいいのか

ここで気になるはずです。「相手が式から消えるなら、20頭に広げても同じなのか」。

同じではありません。消えるのは相手が平均的な馬のときだけです。

あなたが相手を広げるとき、足しているのは「いま選んでいる相手の中でいちばん弱い馬」です。その1頭が平均以下なら、掛け算の右側が点数ほどには増えず、採算は落ちます。逆に、平均より強い馬を足すなら採算は上がります。

これは点数クラスタの束ね記事で出した「足す1点の合格ライン」と同じ話です。相手の頭数そのものは効かない。効くのは、足した1頭の質だけ。

だから、相手選びが無意味なのではありません。無意味なのは「何頭にするか」で悩むことです。 決めるべきは頭数ではなく、「この馬を相手に入れるか」を1頭ずつ判定することになります。

「この馬は堅い」を1回だけ数える

軸の合格ラインを自分の記録から出す
軸の合格ラインを自分の記録から出す

やることは3つです。

  1. 過去に軸にした馬を20頭ぶん書き出す(レース名と馬名だけ)
  2. そのうち何頭が3着以内に来たか数える(馬連の流しなら2着以内、3連単なら1着)
  3. 20で割る(5頭なら25.0%)

25.0%なら、合格ライン22.222%を超えています。あなたの流しは成立しています。

15.0%だったなら、相手を何頭にしても成立しません。そのときに変えるのは相手ではなく、軸の選び方か、券種です。 3着以内が届かないなら馬連(14.334%で2着以内)は届きにくいので、逆に軸2頭流し(2頭とも3着以内で2.614%)のような別の条件に移す手があります。

20頭は多いように見えますが、あなたの5か月ぶんの土曜日です。毎週書き足していけば勝手にたまります。

軸の3着以内率が分かった日から変わること

その日から、土曜の朝の手順が変わります。

まず軸を決めます。ここは今までどおり1分。次に「この馬は22.2%組か」を自問します。自分の記録から出した数字があるので、イエスかノーかが即答できます。

イエスなら、相手は今までどおり選んで買います。あなたはもう頭数では悩みません。 迷ったら1頭ずつ「この馬は平均より上か」で判定するだけなので、5分は浮きます。

ノーなら、そのレースは見送るか、軸を替えるか、券種を替えます。買ってから「なんで当たらないんだ」と考える必要がなくなります。

数字を持たなかった場合に残るのは、「軸は堅かったのに」という毎週の感想です。感想は来週の判断材料になりません。

軸を絞ることに特化した馬券術

市販の馬券術には、軸の選定そのものを商品にしているタイプがあります。

馬券術 買い目 必要的中率 販売ページ表示の的中率
アイ・ウイナー1 単勝1点 32.7% 60.3%
ロジカルスターゲート 中穴候補3頭 1.43倍の配当が必要 57.4〜81.9%
ゴールデンホースビクトリーメソッド 複勝・単勝 1.43倍の配当が必要 70%

上は1着を1頭に決めるタイプ。流しでいえば、1着固定流しの合格ライン7.663%に対してどれだけ余裕があるかが判定材料になります。

※的中率はいずれも販売ページの表示で、当サイトが購入して検証した数値ではありません。

よくある質問

Q. 流しとボックスはどちらが良いですか
軸に自信があるなら流しです。ボックスは全頭を対等に扱うので、「この馬は堅い」という情報を点数に反映できません。ボックスの記事に点数の比較があります。

Q. 相手を減らすと当たらなくなりませんか
当たる回数は減ります。ただし点数も同じ比率で減るので、成立するかどうかは動きません。判定は軸の割合だけで行ってください。

Q. 軸2頭流しの2.614%はなぜこんなに低いのですか
条件が「2頭ともが3着以内」と厳しいためです。でたらめなら1.961%なので、必要な強さは他と同じ1.33倍です。

Q. マルチは損ですか
「3着以内ならどこでもいい」という使い方なら、3連複の軸1頭流しのほうが有利です(22.222%と22.989%)。着順にも読みがあるなら選ぶ意味があります。

Q. 軸の複勝率はどこで確認できますか
自分が軸にした馬の結果を20頭ぶん数えるのがいちばん確実です。他人の複勝率を借りても、あなたの軸の選び方は測れません。

Q. 18頭立て以外だとどうなりますか
頭数が減ると、でたらめのときの割合が上がります(たとえば12頭立てなら3着以内は25.0%)。合格ラインは平均配当が下がるぶん一緒に動くので、必要な強さ1.33倍は変わりません。

Q. 相手にオッズの高い馬を入れるべきですか
点数は増えませんが、当たったときの配当は上がります。判定は「その1頭が平均より当たりやすいか」なので、配当の高さだけを理由に入れると採算は落ちます。

まとめ

  • 流しの的中率は 軸が条件を満たす割合 × 相手で残りが埋まる割合 に分解できます
  • 成立条件を書き出すと相手の頭数が約分で消えます。相手を広げても、当たりやすさと点数が同率で増えるためです
  • 3連複 軸1頭流しの合格ラインは、軸の3着以内率22.222%(でたらめは16.667%=必要な強さ1.33倍)
  • 券種別では 馬連14.334%(2着以内)/3連単1着固定7.663%(1着)/軸2頭流し2.614%(2頭とも3着以内)
  • マルチにしても条件は「軸が3着以内」のまま(22.989%)。同じ条件なら3連複の軸1頭流しのほうが有利です

次の土曜、相手を1頭増やすか迷ったら、その10分を軸にした馬を20頭ぶん数えるほうに使ってください。出てくる1つの数字が、迷いの大半を消します。

出た数字を持って、どの馬券術なら軸の合格ラインを越えられるのかを見てください。市販の18種を同じ割り算で採点した表があります。

馬券術18種を必要的中率で採点した表を見る


この記事の計算方法

  • 🚨ロジカルスターゲートは、2026年9月末でinfotopでの販売を休止しています(販売者インフォレース出版による告知・2026年9月18日。理由はinfotop側のクレジット決済障害で、復旧見通しは未定とされています)。この記事に載せた数値は休止前の販売ページの表示で、当サイトの計算と書き分けています。休止であって終了ではないため、記述は残しています。

  • 必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ

  • 流しの的中率 = 軸が条件を満たす割合 × (軸が条件を満たしたとき、相手で残り枠が埋まる割合)
  • 3連複 軸1頭流しの成立条件 = 軸の3着以内率 × (nC2 ÷ 17C2) ≧ nC2 ÷ 612 → 軸の3着以内率 ≧ 136 ÷ 612 = 22.222%
  • 同様に 馬連 軸1頭流し = 17 ÷ 118.6 = 14.334%/3連複 軸2頭流し = 16 ÷ 612 = 2.614%
    /3連単 1着固定流し = (17×16) ÷ 3,549.6 = 7.663%/3連単 軸1頭マルチ = (3×17×16) ÷ 3,549.6 = 22.989%
  • 流しの点数 = 馬連 軸1頭流し n/3連複 軸1頭流し nC2/3連複 軸2頭流し n/3連単 1着固定流し nP2/マルチはその3倍
  • でたらめのときの割合(18頭立て)= 1着5.556%/2着以内11.111%/3着以内16.667%/2頭とも3着以内1.961%
  • 「必要な強さ」= 合格ライン ÷ でたらめのときの割合 = 1 ÷ 払戻率
  • 理論上の平均配当 = 18頭立ての組み合わせ数 × 払戻率(馬連118.6倍/3連複612.0倍/3連単3,549.6倍)
  • 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%、WIN5 70.0%)
  • 控除率はオッズに含まれているため、必要的中率の式から重ねて引いていません(日本の競馬はパリミュチュエル方式)
  • 相手の頭数が式から消えるのは、相手が平均的な馬であると仮定した場合です。平均以下の馬を足せば採算は落ちます
  • 馬券術の的中率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトが購入して検証した数値ではありません
  • 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません

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