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日曜の夜、あなたは収支アプリを閉じてスマホを置きます。
3か月、ほとんどの週がマイナス。検索窓に「競馬 負ける」と打つと、出てくるのは「熱くなるな」か「やめたほうがいい」のどちらかでした。
知りたいのはそこではありません。
「自分の予想が下手なのか、まだ回数が足りないだけなのか」
この2つは、負けているという事実だけでは区別がつきません。回収率110%の設計でも、100レース時点では36.6%の確率で負けているからです。
先に1つだけ。賭けた金額が生活に影響しているなら、この記事の計算より先に距離を置いてください。 数字の話は、余裕のある範囲で続けられる状態でのみ意味を持ちます。
先に結論:負けている理由は3つに分かれます

あなたが見ている「マイナス」は、1つの数字です。その1つを、原因ごとに分けます。

同じ「マイナス」でも、原因は別々です。
| 原因 | 中身 | 見分け方 |
|---|---|---|
| ① 設計 | 回収率が100%を割っている | 回収率を出す |
| ② 試行回数 | 回収率は100%超だが、まだ少ない | レース数を数える |
| ③ 測定 | 回収率を出していない | 記録の列を確認する |
多くの場合は③です。 回収率を出していないと、①なのか②なのかを判定する材料がありません。
あなたが3か月ぶんの収支だけを持っているなら、いまいるのは③になります。①と②の切り分けは、そのあとの話です。
「予想が下手だから」は①の中の一部でしかありません。①だとしても、下手なのか点数が多いのかは別の話になります。
回収率の出し方そのものは収支アプリの記事にまとめました。投資額と払戻額の2つがあれば出ます。
回収率110%でも、100レースでは36.6%が負けています
②を数字で見ます。必要的中率20.0%(平均配当50.0倍・10点)で計算しました。

| レース数 | 回収率90% | 回収率100% | 回収率110% | 回収率120% |
|---|---|---|---|---|
| 10 | 73.7% | 67.8% | 61.7% | 55.6% |
| 20 | 71.5% | 63.0% | 54.2% | 45.6% |
| 50 | 71.9% | 58.4% | 44.5% | 31.8% |
| 100 | 74.7% | 55.9% | 36.6% | 20.8% |
| 200 | 79.8% | 54.2% | 27.9% | 10.6% |
| 500 | 88.8% | 52.7% | 15.2% | 1.9% |
| 1,000 | 95.3% | 51.9% | 6.7% | 0.1% |
右から2列目を上から見てください。回収率110%という、はっきりプラスの設計です。それでも10レース時点では61.7%、100レース時点でも36.6%が負けています。
あなたが3か月で50レース買ったとして、その時点のマイナスは44.5%の確率で起きることです。設計が悪い証拠にはなりません。
いちばん右も同じです。回収率120%でも、10レースなら55.6%が負けています。 少ないレース数では、良い設計と悪い設計が同じ顔をします。
ただし、回収率90%は増えるほど確定します
左端の列は逆方向に動きます。

| レース数 | 負けている確率 |
|---|---|
| 10 | 73.72% |
| 50 | 71.87% |
| 100 | 74.75% |
| 500 | 88.81% |
| 1,000 | 95.28% |
| 3,000 | 99.77% |
回収率90%なら、レース数が増えるほど100%へ近づきます。 待っても変わらない側です。
だから②と①は、時間の使い方が正反対になります。②なら続けるほど数字が近づき、①なら続けるほど遠ざかります。 どちらにいるかを先に知らないと、時間の使い道が決まりません。
真ん中の100%の列にも触れておきます。どのレース数でも52〜68%あたりで止まったままです。ちょうど100%の設計は、何レース買っても判定できません。
あなたがこの列の近くにいるなら、レース数を増やしても答えは出ません。動かすべきは設計のほうになります。
判定に何レース要るかは、回収率で決まります
「その時点で負けている確率が10%を切る」までに必要なレース数を出しました。

| 回収率 | 必要なレース数 |
|---|---|
| 105% | 2,820レース |
| 110% | 750レース |
| 120% | 210レース |
| 150% | 50レース |
105%の設計は、2,820レース買わないと確信が持てません。 週12レースなら4年半かかります。
効果が小さいほど、確かめるのに時間がかかります。 これは競馬に限らず、差が小さいものを測るときに必ず起きることです。
あなたが「3か月で結果を見たい」と思っているなら、必要なのは我慢ではなく効果を大きくすることになります。150%に近い設計に寄せるか、判定を早くする工夫を入れるかです。
点数を1つ減らすと、判定が4.7倍速くなります
効果を大きくする方法のうち、いちばん確実なのは点数です。

的中率22.0%・平均配当50.0倍で、点数だけを変えました。
| 点数 | 必要的中率 | 回収率 | 判定に要るレース数 |
|---|---|---|---|
| 10点 | 20.00% | 110.00% | 750レース |
| 9点 | 18.00% | 122.22% | 160レース |
| 8点 | 16.00% | 137.50% | 80レース |
| 6点 | 12.00% | 183.33% | 30レース |
| 4点 | 8.00% | 275.00% | 10レース |
10点を9点にするだけで、750レースが160レースへ。4.7分の1です。
点数を1つ減らすと必要的中率が下がり、同じ的中率でも回収率が上がります。回収率が上がると、判定に要るレース数が急に減ります。 この1点がどれだけ効くかは競馬予想の仕方の記事に換算表を置きました。
あなたが最初にやることは、当て方を変えることではありません。 買い目を1つ消すことです。それだけで、次の判定が3か月以内に収まる可能性が出てきます。
「もう3か月やって、まだ判定できないのか」
ここが本音のところだと思います。
3か月マイナスが続いて、それでも「判定にはレース数が足りません」と言われる。待てという話に聞こえます。
そう聞こえるのは無理もありません。ただ、この記事が言っているのは待てではなく、測れる形に変えてくださいということです。
半年後を2通り並べます。片方は、同じ点数で買い続けて収支だけが積み上がった状態。回収率が105%なのか95%なのかは、まだ分かりません。
もう片方は、点数を1つ減らして回収率を記録した状態です。160レースぶんあれば、判定が10%の精度に入ります。 週12レースなら3か月ちょっとです。
変えるのは待つ時間ではなく、待つ長さが決まる条件のほうです。
金額のほうが問題になっているとき
計算の話がここまで意味を持つのは、続けるかどうかを自分で選べる状態にいるときだけです。
賭ける金額が生活費に食い込んでいる。借りたお金で買っている。買わないと落ち着かない。このどれかに当てはまるなら、回収率の計算は後回しにしてください。
先にやることは、買える金額の上限を物理的に決めることです。1点あたりの単位を先に固定する方法は資金管理の記事に書きました。
それでも止まらないときは、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会などの相談窓口があります。無料で相談できます。当サイトはこの点について助言できる立場にありません。
負けている原因を切り分ける3ステップ

- 回収率を出す。 払戻額 ÷ 投資額。出せないなら、原因は③の測定です
- 買ったレース数を数える。 100レース未満なら、まだ①か②かを判定できません
- 点数を1つ減らす。 判定に要るレース数が減って、次の3か月で答えが出ます
3を先にやっても構いません。点数を減らすのは、判定を待つ間の行動ではなく、判定を早める行動です。
あなたが1で回収率を出せなかったなら、まず記録の列を増やすところからになります。必要な4列は収支アプリの記事にまとめました。
2で「1,000レース買っていて回収率90%」なら、95.28%の確率で設計側の問題です。そのときは点数か狙う配当帯を変えることになります。何レース外れ続けうるかは1点買いの記事に表があります。
点数を減らす設計を、測り終わってから見る
先に測って、回収率とレース数がそろってから検討する対象です。買う前に見るものではありません。

| 馬券術 | 点数 | 当サイトの採点 |
|---|---|---|
| 3連馬券1点主義 | 3連単1点 | 必要1.08% / 余裕3.16倍 |
| ロジカルスターゲート | 3頭選出(3連複1点) | 必要な平均配当1.43倍 |
| コンピの極意 | 単勝1点 | 必要な平均配当4.07倍 |
どちらも1点まで削る設計なので、必要的中率が低く、判定に要るレース数も短くなります。
ただし教材費は、1レースあたりに割ると回収率から引かれます。その負担ぶんを引いた後で成立しているかを見てください。 引き算の仕方は予想ソフトの記事にまとめました。
必要的中率も余裕も、各販売ページの表示(2026年9月時点)からの逆算です。当サイトが購入して検証した数値ではありません。
よくある質問
Q. 競馬で負けるのは予想が下手だからですか
それは原因の一部でしかありません。設計・試行回数・測定の3つに分かれ、回収率を出していない段階ではどれなのか判定できません。
Q. 何レース買えば判定できますか
回収率で変わります。マイナスである確率が10%を切るまでに、110%なら750レース、120%なら210レース、105%なら2,820レースです。
Q. 100レースでマイナスなら設計が悪いのですか
言い切れません。回収率110%の設計でも、100レース時点で36.6%は負けています。
Q. 逆に、続ければいつか戻りますか
回収率しだいです。90%なら1,000レースで95.28%が負けたままで、レース数が増えるほど確率は100%へ近づきます。当サイトは「続ければ戻る」とは書けません。
Q. 判定を早くする方法はありますか
点数を減らすことです。10点を9点にすると必要的中率が20.00%から18.00%に下がり、判定に要るレース数が750から160へ減ります。
Q. 回収率がちょうど100%のときは
何レース買っても判定できません。どのレース数でも負けている確率が52〜68%あたりで止まります。
Q. やめたほうがいいですか
当サイトは、続けるかやめるかについては答えを持ちません。ただし金額が生活に影響しているなら、計算より先に距離を置いてください。相談窓口の利用もご検討ください。
まとめ
- 「負けている」は設計・試行回数・測定の3つに分かれます。多くは測定が抜けている状態です
- 回収率110%の設計でも、10レースで61.7%・100レースで36.6%が負けています
- 回収率120%でも10レースなら55.6%。 少ないレース数では良い設計と悪い設計が同じ顔をします
- 逆に回収率90%は、1,000レースで95.28%・3,000レースで99.77%。増えるほど確定します
- 回収率ちょうど100%は、何レース買っても判定できません
- 判定に要るレース数は、105%で2,820、110%で750、120%で210、150%で50レース
- 10点を9点にすると、判定に要るレース数が750から160へ(4.7分の1)
次に投票する前に、点数を1つだけ消してください。当て方を変えるより先に、判定できる形に変えるほうが早く終わります。
どの設計が何点まで削っているのか。18種を必要的中率で並べた一覧があります。
この記事の計算方法
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🚨ロジカルスターゲートは、2026年9月末でinfotopでの販売を休止しています(販売者インフォレース出版による告知・2026年9月18日。理由はinfotop側のクレジット決済障害で、復旧見通しは未定とされています)。この記事に載せた数値は休止前の販売ページの表示で、当サイトの計算と書き分けています。休止であって終了ではないため、記述は残しています。
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必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ(控除率は入れません。パリミュチュエルなのでオッズ側に入っています)
- 回収率 = 的中率 ÷ 必要的中率。回収率Rの設計とは、的中率が必要的中率のR倍あるという意味です
- 「その時点で負けている確率」は二項分布で計算しています。 nレースを同じ点数・同じ単位で買い、的中回数kが
k ≦ n × 必要的中率のとき収支がマイナス以下になるとして、その確率を合計しました - 基準例は必要的中率20.0%(平均配当50.0倍・10点)。必要的中率が変わると確率も変わります
- 「判定に要るレース数」は、負けている確率が10%を切る最小のレース数です。10%という線は当サイトが置いた目安で、統計的な有意水準ではありません
- 点数別の表は的中率22.0%・平均配当50.0倍を固定し、点数だけを動かしたものです。実際には点数を減らすと的中率も下がるため、そのまま当てはまるとは限りません(下がり方が点数の減り方より小さければ、この方向に動きます)
- 平均配当オッズが一定であることを前提にしています。 実際は買い目を変えると配当帯も動きます
- 本文の数字はすべて例示です。 特定の買い方や個人の成績ではありません
- 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
- 馬券術の的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトが購入して検証した数値ではありません
- 本記事は的中や利益を保証するものではありません。また、損失を取り戻せることを示唆するものでもありません。 勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません
- のめり込みや借入でお困りの方は、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会などの相談窓口をご利用ください。 当サイトは医療・依存症支援の専門機関ではありません