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点数を減らしても、測り終えません|上限も同じだけ下がるから

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

先週、あなたはマークシートの点数を減らしました。

3連複10点を4点へ。1レース1,000円が400円になります。「1レース444円まで」という線を読んで、その内側に入れたつもりでした。

土曜の2レースで、さっそく外れました。日曜も外れ。減り方は確かに緩やかになっています。

「これで測り終えられる」

ところが、当たる回数も減りました。10点のころは月に2〜3回は当たっていたのが、先月は1回だけです。

ここで引っかかることがあります。当たる回数が減ったなら、回収率を測るのにかかるレース数も増えているのではないか。

そのとおりです。この記事で出すのは、点数を減らしたときに上限のほうも動いてしまう仕組みと、では何を動かせばいいのかという話です。

目次

先に結論:判定レース数は、的中率だけで決まる

まず、判定に要るレース数を式にします。回収率を±10ポイントの精度で測る場合です。

判定レース数 = (1 − 的中率) ÷ (的中率 × 0.01)

0.90を0.001で割ると900レース
0.90を0.001で割ると900レース

的中率10.0%なら900レース。当サイトが別の経路で出していた値と、小数点まで一致します。

3つとも既出値と一致
3つとも既出値と一致
的中率 判定レース数 既に出していた値
3.4% 2,841レース 2,841レース
10.0% 900レース 900レース
25.0% 300レース 300レース
4.0% 2,400レース ―
20.0% 400レース ―

点数はこの式のどこにも入っていません。 入っているのは的中率だけです。

点数を減らすと、上限も同じだけ下がる

ここが先週の落とし穴です。点数を減らすと、的中率も下がります。

10点を4点にすれば、当たる目は10分の4。的中率が10.0%だったなら4.0%になります。そして上の表のとおり、判定レース数は900から2,400へ増えます。

軍資金がもつレース数と突き合わせ直すと、1レースの上限はこうなります。

点数を減らすと上限も下がる
点数を減らすと上限も下がる
点数 的中率 判定レース数 1レースの上限 1点の上限
4点 4.0% 2,400レース 166.7円 41.7円
5点 5.0% 1,900レース 210.5円 42.1円
10点 10.0% 900レース 444.4円 44.4円
20点 20.0% 400レース 1,000.0円 50.0円
40点 40.0% 150レース 2,666.7円 66.7円

※軍資金10万円・回収率75.0%・1点あたりの的中率1.00%の場合

4点にしたときの上限は166.7円でした。 あなたが置いた400円は、その2.4倍です。

10点のときの上限444円に対して1,000円だったのが、4点にして上限167円に対して400円。どちらも2.25倍前後のままで、位置がまったく改善していません。

分母と分子が一緒に動いたので、比が変わらなかったということです。

先月の的中が1回に減ったのは、この動きの表れでした。当たる回数が減ることと、判定が遠のくことは同じ現象です。手応えが薄くなった代わりに何かを得たわけではなく、両方が同じ比で薄くなっています。

逆向きも成り立ちます。点数を40点に増やせば的中率は40.0%まで上がり、判定は150レースで済みます。そのかわり1レースに2,666円を置くことになり、資金は同じ速さで減ります。

どちらへ動かしても追いつかない。点数というつまみは、この判定に関しては空回りしています。

1点の金額だけが、約分から生き残る

同じ表を右端の列で見てください。1点の上限は41.7円から66.7円しか動いていません。

点数は4点から40点まで10倍変わっているのに、1点の上限は1.6倍です。

式にすると理由が見えます。

1点の金額の上限 = 軍資金 × 1点あたりの的中率 × 0.01 ÷ (1 − 回収率)

点数が消えています。 点数を増やすと的中率が比例して上がり、判定レース数が反比例で減り、投資額が比例で増える。3か所に現れて、割り算のなかで打ち消し合います。

点数を増やしても回収率が動かないのと同じ構造が、測定の側にも出ています。点数は「何を測るか」を変えるだけで、「測り終えられるか」には効きません。

残るのは2つです。1点の金額と、1点あたりの的中率。

この2つは性質が違います。1点の金額は今日から変えられますが、下限が100円です。1点あたりの的中率のほうは、券種と予想の腕で決まるので、すぐには動きません。

つまり短期で動かせるつまみは、実質1つしかないことになります。しかもそれには床がある。ここまで絞り込めると、次に何を確かめればいいかがはっきりします。

1点100円を置けるのは、1点あたり2.5%から

JRAの最低単位は100円です。その100円を置けるかどうかに、はっきりした線があります。

2.5%が100円の境界
2.5%が100円の境界
1点あたりの的中率 1点の金額の上限
0.50% 20.0円
1.00% 40.0円
2.50% 100.0円
5.00% 200.0円
10.00% 400.0円

※軍資金10万円・回収率75.0%の場合

1点あたり2.5%を下回っていると、最低単位の100円でも上限を超えます。

このとき選べるのは3つです。軍資金を増やす/1点あたりの的中率が高い買い方に替える/測るのをあきらめる。 金額を下げるという手は、100円が下限なので使えません。

あなたの3連複10点・的中率10.0%なら、1点あたりは1.00%。上限40円です。100円を置いている時点で、2.5倍オーバーしていました。

先週4点に減らしたときも、1点は100円のまま。触ったのは点数だけで、オーバーしている倍率は動いていません。

ここで軍資金のほうを見る手もあります。上限40円を100円に届かせるには、軍資金を2.5倍の25万円にすればいい。式の分子が軍資金なので、そのまま比例します。ただしそれは「測るために15万円を足す」という話になり、判断の重さが変わります。

券種を決めているのは、1点の的中率

「1点あたりの的中率」は券種でほぼ決まります。18頭立てで、市場どおりに1点買った場合の数字を並べます。

3連単1点は1,346万円
3連単1点は1,346万円
券種 1点の的中率 10万円での1点上限 1点100円に要る軍資金
複勝 16.6667% 833.3円 12,000円
単勝 5.5556% 277.8円 36,000円
ワイド 1.9608% 87.1円 114,750円
馬連 0.6536% 29.0円 344,250円
馬単 0.3268% 13.1円 765,000円
3連複 0.1225% 4.9円 2,040,000円
3連単 0.0204% 0.7円 13,464,000円

複勝なら12,000円で測り終えます。3連単1点は1,346万円。 1,122倍の開きです。

⚠️ この表は市場どおりに1点買った場合の値です。当サイトは読者の的中率を集計しておらず、「あなたはこの数字だ」という主張はしていません。腕があれば的中率は上がり、上限も同じ比で上がります。

それでも券種のあいだの序列は動きません。 3連複で測り終えるのに複勝の170倍の資金が要る、という関係は腕の有無と無関係に残ります。

見落としやすい並びが1つあります。当てる頭数が1つ増えるたびに、必要な軍資金が桁で動くという点です。複勝1.2万円 → 馬連34万円 → 3連複204万円。当てる頭数が増えるほど1点の的中率が落ちるので、測定コストはその逆数で膨らみます。

配当が大きい券種は、測るのも同じ比で高くつくということです。当たれば大きいという長所と、自分の腕が見えないという短所は、同じ1つの数字から出ています。

あなたが3連複を選んだ理由は、たぶん配当のほうでした。そのとき同時に、測定コストの高い側も選んでいたことになります。片方だけを選ぶことはできません。

この関係を知っていると、券種を替える判断が軽くなります。永久に替えるのではなく、数字が出るまでのあいだだけ借りるという使い方ができるからです。

測るための券種と、勝つための券種は別でいい

ここで抵抗が出ます。複勝で測っても、買いたいのは3連複だからです。

配当が小さく、当たっても増えた実感がない。必要リフトは券種ごとに別に決まっているので、複勝が有利というわけでもありません。

ただ、測るという目的に限れば話が別です。どの馬が来るかを見抜く力は券種に付いてくるものではなく、券種はその力を賭けに変換する方式にすぎません。

複勝で自分の精度を数字にしてから、3連複が成立する側かを机の上で判定する。 この順番なら12,000円で済みます。204万円を用意して3連複で直接測るより、170倍安く同じ結論に届きます。

代償は、測っているあいだ配当が小さいことです。 数か月、手応えのない馬券を買い続けることになります。そこを受け入れられるかどうかが分かれ目になります。

提案はこうです。軍資金を2つに割ってください。 測定用は複勝1点100円で300レース。残りは今までどおり3連複で買う。測定用の口座では配当を期待せず、数字だけを取りに行きます。

25万円を足すか、複勝で12,000円で済ませるか

選べる手が3つに絞れたので、値段を並べます。同じ「自分の回収率を知る」という目的に、3通りの価格がついています。

1つ目は軍資金を25万円にする。 いまの3連複10点・1点100円をそのまま続けられます。追加で15万円。

2つ目は複勝1点100円に替える。 必要な軍資金は12,000円で、手元の資金で足ります。ただし数か月、配当の小さい馬券を買い続けることになります。

3つ目は測らない。 費用はゼロですが、来年も再来年も同じ問いの前に立ちます。

15万円と12,000円の差は12.5倍です。どちらも同じ1つの数字を手に入れるための値段で、違うのは払い方だけ。前者はお金で、後者は手応えの薄い数か月で払います。

ここに正解はありません。ただ、値札がついていない選択肢は3つ目だけだと知っておくと、選び方が変わります。

この計算が言っていないこと

出していない数値
出していない数値
よくある読み方 当サイトの扱い
「複勝が有利」 測るのが早いだけです。成立するかは別の計算になります
「点数は何点でもいい」 測定には効きません。トリガミ境界や資金には効きます
「あなたの1点の的中率は1%だ」 実データを持っていないので出しません
「300レースで確実に分かる」 ±10ポイントの精度での話です

点数が効かないのは測り終えられるかどうかに対してだけです。トリガミになる配当の範囲は点数そのもので決まりますし、1レースに出ていく金額も点数で変わります。「どこに効かないか」を取り違えないでください。

点数を動かすか、1点を動かすか

約分で消えるのは点数のほう
約分で消えるのは点数のほう

先週の変更は、効かない側のつまみを回していました。 ただし無駄ではありません。4点にしたことで1レースの投資は400円に下がり、軍資金の寿命そのものは延びています。

延びなかったのは判定までの距離のほうです。寿命と判定が同じ比で動いたので、追いつく関係にならなかった。

いま回すべきつまみは1点の金額ですが、100円が下限なので、実際には券種を替えるか軍資金を足すかになります。記録の4列に「1点いくらで何点買ったか」を残しておけば、どちらを動かしたのかが後から追えます。

順番も決まります。券種を替えるほうが先です。あなたの手元の10万円は、複勝なら12,000円で足りる側に対して8.3倍の余裕があります。足りないのは資金ではなく、いま選んでいる券種の測りやすさでした。

資金を足す判断は、複勝で自分の数字を出してからでも遅くありません。その数字がないまま15万円を足すと、増えるのは測定にかけた金額だけになります。

販売ページの「1点」も、同じ枠で読める

馬券術の販売ページに点数が書かれていれば、測り終えられる設計かどうかがその場で出ます。

コンピの極意(1,800円)は単勝・複勝の型です。1点あたりの的中率が高い側なので、少ない軍資金で測り終えられます。 販売ページではコンピ90で勝率24.6%という表示があります(販売者による表示・2026年9月時点)。

3連馬券1点主義(8,800円)は3連単1点で、販売ページの的中率表示は3.4%です(販売者による表示・2026年9月時点)。表示どおりの3.4%でも、判定には2,841レースが要る計算になります。市場どおりの3連単1点なら1,346万円が要る側なので、いずれにせよ長期戦です。

点数の記載がない商材は、この判定ができません。 採点した18種の一覧はハブ記事にまとめました。

1点の上限を出す3ステップ

割り算1回だけ
割り算1回だけ

2番目で点数を掛けないでください。 使うのは1点あたりの的中率です。ここで点数を掛けると、あなたが先週やったのと同じ「効かないつまみ」に戻ります。

3番目まで進めば、いまの1点が上限の何倍かが出ます。2.5倍だったなら、軍資金を2.5倍にするか、1点の的中率が2.5倍の券種へ移るかの2択です。

記録に足すのは1列だけです。そのレースで買った点数。 的中率を点数で割れば1点あたりが出るので、あなたの上限はいつでも計算し直せます。


この記事の計算方法

  • 判定レース数 = (1 − 的中率) ÷ (的中率 × 0.01)。回収率を±10ポイントの精度で測る場合です。kaishuritsu が値で出していた 3.4%→2,841 / 10.0%→900 / 25.0%→300 を、この式が小数点まで再現します(別経路での相互検算)。
  • 1点の金額の上限 = 軍資金 × 1点あたりの的中率 × 0.01 ÷ (1 − 回収率)。持ちレース数と判定レース数を等しく置き、1点の金額について解いた形です。点数は3か所に現れて打ち消し合い、(1 − 的中率) のぶんだけ残ります(点数10倍で上限1.6倍)。
  • 1点あたりの的中率は「的中率 ÷ 点数」です。10点で的中率10.0%なら1.00%。
  • 券種別の値は18頭立てで市場どおり(でたらめ)に1点買った場合で、読者の腕を仮定していません。腕があれば的中率も上限も同じ比で上がりますが、券種のあいだの序列は変わりません。
  • 本文の想定:軍資金10万円、回収率75.0%(3連複の払戻率=何も考えずに買った人の位置)。あなたの数字に置き換えて計算してください。
  • 持ちレース数は期待値で、外れが続けば早く尽きます。必要的中率と比べる測り方なら判定はもっと早く済みます(kaishuritsu で244レースの例を出しました)。
  • JRA払戻率(2014年6月7日改定):単勝・複勝80.0% / 枠連・馬連・ワイド77.5% / 馬単・3連複75.0% / 3連単72.5% / WIN5 70.0%。
  • 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
  • 販売ページの数値は販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトの計算と書き分けています。当サイトはこれらの商材を購入していません。

まとめ

  • 判定レース数 = (1 − 的中率) ÷ (的中率 × 0.01)。 点数はこの式に入りません
  • 点数を減らすと的中率も下がり、判定レース数が増えます。 10点→4点で900→2,400レース
  • そのぶん1レースの上限も444円→167円へ下がるので、位置は改善しません
  • 1点の金額の上限 = 軍資金 × 1点あたりの的中率 × 0.01 ÷ (1 − 回収率)。 点数はほぼ約分で消えます
  • 点数10倍(4点→40点)でも、1点の上限は41.7円→66.7円の1.6倍しか動きません
  • 1点100円を置けるのは、1点あたり2.5%以上のとき(軍資金10万円・回収率75.0%)
  • 市場どおりの1点なら、測り終えるのに複勝12,000円・3連複204万円・3連単1,346万円

あなたが今日やることは、点数ではなく1点あたりの的中率を出すことです。 的中率を点数で割るだけで、そこに軍資金と(1−回収率)を当てれば1点の上限が出ます。

→ 18種類の馬券術を同じ物差しで並べたハブ記事を読む


公営競技はのめり込みすぎると生活に支障が出ることがあります。軍資金は生活費や借入から出さず、使う金額と回数をあらかじめ決めてください。 ご自身やご家族のことで気になることがあれば、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(https://scga.jp/)にご相談ください。

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