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3連単の控除27.5円のうち、10円は国庫へ行きます|単勝だと控除の半分が国庫です

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

3連単の控除率は27.5%。

100円のうち27.5円が引かれて、72.5円が的中者に配られる。あなたはこの数字を何年も見てきました。

券種を選ぶときの基準にもなっているはずです。単勝なら20.0円、3連単なら27.5円。 その差7.5円を、配当の大きさと引き換えに受け入れている。

では、その27.5円はどこへ行くのでしょうか。

「胴元の取り分」と答える人がほとんどだと思います。そこに10円ぶんの誤りがあります。

法律で行き先が決まっている部分があり、しかもその金額は券種を変えても1円も動きません。

この記事で出すのは、27.5円の内訳と、単勝を買ったときとの逆転です。

目次

先に結論:売得金の10.0%は国庫納付金です

日本中央競馬会法から引きます。

競馬会は、政令の定めるところにより、競馬法第六条の規定により発売する勝馬投票券の発売金額から同法第十二条第六項の規定により返還すべき金額を控除した残額の百分の十に相当する金額を国庫に納付しなければならない。

掛け算1回で出る
掛け算1回で出る

「発売金額から返還すべき金額を控除した残額」は、競馬法第8条第1項が定める売得金と同じものです。当サイトが返還の記事で扱った、取消馬の券が戻された後の金額になります。

払戻率と同じ土俵に乗るということです。売得金の10.0ポイントが国庫へ行きます。

そして、この10.0%には券種の区別がありません。 単勝でも3連単でもWIN5でも、同じ10.0%です。

控除に占める国庫の割合は、券種で逆転します

払戻率と並べます。

国庫だけが動かない
国庫だけが動かない
券種 払戻率 控除 国庫 控除に占める国庫 残り
単勝・複勝 80.0% 20.0 10.0 50.000% 10.0
枠連・馬連・ワイド 77.5% 22.5 10.0 44.444% 12.5
馬単・3連複 75.0% 25.0 10.0 40.000% 15.0
3連単 72.5% 27.5 10.0 36.364% 17.5
WIN5 70.0% 30.0 10.0 33.333% 20.0

単勝は控除の半分ちょうどが国庫です。3連単は36.364%。

控除が重い券種ほど、控除に占める国庫の割合は小さくなります。 分子が動かず、分母だけが増えるからです。

右端の「残り」を見てください。単勝10.0に対し3連単17.5。1.750倍です。WIN5なら20.0で2.000倍になります。

あなたが券種を3連単に上げたとき、増えた7.5ポイントは国庫の側ではなく、残りの側に乗っています。

27.5円の中身を、1枚に分けます

100円で見ます。

27.5円を3つに割る
27.5円を3つに割る
3連単100円の行き先 金額
的中者への払戻 72.5円
国庫納付金 10.0円
残り 17.5円

国庫へ行く10円は、単勝を買っても3連単を買っても同じ10円です。

券種を選ぶという行為は、この10円には関係しません。 動くのは72.5円と17.5円の配分だけになります。

単勝100円と並べると、動く場所が見えます

同じ100円を単勝に回した場合と比べます。

動くのは2列だけ
動くのは2列だけ
100円の行き先 単勝 3連単 差
的中者への払戻 80.0円 72.5円 −7.5円
国庫納付金 10.0円 10.0円 0円
残り 10.0円 17.5円 +7.5円

3行のうち、動くのは2行だけです。真ん中の10円は、券種をどう変えても固定されています。

3連単を選んだときに払戻から減る7.5円は、そのまま残りの側へ移っています。 国庫の側は1円も増えません。

逆に言えば、券種を単勝に下げても、国庫納付金は1円も減りません。 戻ってくるのは払戻の側だけです。

あなたの券種選びが動かせる範囲は、控除27.5円のうち17.5円ぶんということになります。残る10円は、どの券種を選んでも同じ場所へ行きます。

10円のうち2.5円は、社会福祉事業へ行きます

使途も同じ法律に書かれています。

政府は、第二十七条の規定による国庫納付金の額に相当する金額を、畜産振興事業等に必要な経費及び民間の社会福祉事業(公の支配に属しないものを除く。)の振興のために必要な経費に充てなければならない。この場合において、社会福祉事業の振興のために必要な経費に充てる金額は、国庫納付金の額のおおむね四分の一に相当する金額とする。

10円をさらに割る
10円をさらに割る
馬券100円につき 金額
国庫納付金 10.0円
└ 民間の社会福祉事業へ(おおむね1/4) 2.5円
└ 畜産振興事業等へ(おおむね3/4) 7.5円

100円買うと、おおむね2.5円が民間の社会福祉事業の振興に充てられます。 券種は関係ありません。

「おおむね」は条文そのものの言葉です。正確な配分額は当サイトでは確認していないので、ここでは条文の比率だけを書いています。

畜産振興事業等に回る7.5円のほうは、馬の生産や畜産の側へ戻っていくと読める並びになっています。ただし条文が挙げているのは事業の区分だけで、具体的に何にいくら使われたかは書かれていません。 そこも当サイトでは追っていません。

2026年度から4年だけ、250億円が上乗せされます

2026年に、期間を区切った法律が施行されました。

日本中央競馬会は、令和八事業年度から令和十一事業年度までの各事業年度において、日本中央競馬会法第二十七条の規定による国庫への納付をするほか、…特別積立金のうち千億円の四分の一に相当する金額…を…国庫に納付しなければならない。

4年で1,000億円
4年で1,000億円
項目 内容
対象 令和8〜11事業年度(4事業年度)
1事業年度あたり 1,000億円 ÷ 4 = 250億円
合計 1,000億円
使途 農業構造転換の推進

法律の名前がそのまま目的になっています。趣旨の条文には、農地の区画の拡大、共同利用施設の再編整備、スマート農業技術の開発と導入、農産物の輸出を行う産地の育成が並び、「もって食料安全保障の確保に資する」と書かれています。

ここは注意が必要です。 この250億円は特別積立金から納付されるもので、売得金に比例しません。馬券1枚あたりに割り戻すことはできません。

当サイトはJRAの年間売得金も特別積立金の額も取得していないので、「あなたの100円のうち何円」という形には直せないということです。条文が定める金額だけを、そのまま載せています。

あなたが30年で払った国庫納付金

年200レース、3連単を1点100円で買い続けたとします。1年の投票額は20,000円です。

30年で60,000円
30年で60,000円
投資 国庫納付金 うち社会福祉 うち畜産振興等
1年 20,000円 2,000円 500円 1,500円
30年 600,000円 60,000円 15,000円 45,000円

30年で60,000円です。当たっても外れても、買った時点で決まります。

ここで効いてくるのが、この2,000円は券種を変えても動かないという点です。単勝に切り替えても、複勝1点にしても、年20,000円を投票する限り国庫納付金は2,000円のままになります。

変わるのは残りの側だけです。3連単なら年3,500円、単勝なら年2,000円。その差1,500円が、券種を選ぶことで動く範囲になります。

あなたが選べるのは控除の一部であって、全部ではありません。

もうひとつ、額が変わる道があります。投票額そのものを変えることです。年20,000円を年10,000円にすれば、国庫納付金も1,000円に半減します。券種は関係ありません。

つまり国庫納付金の側から見ると、あなたの選択肢は「いくら投票するか」だけになります。何を買うかは、残り17.5円の内側でしか効きません。

この60,000円という30年ぶんの数字は、損でも得でもありません。 控除の内訳を知る前から、あなたはこれを払ってきました。変わったのは、その10円に名前が付いたことだけです。

なぜ「控除はぜんぶ胴元の取り分」と思うのか

内訳が、買う側の画面に一度も出てこないからです。

1つの数字に見えている
1つの数字に見えている

オッズ表示には払戻率がすでに織り込まれていて、控除の存在すら数字としては現れません。払戻掲示に出るのは配当だけ。引かれた27.5円がどう分かれたかは、レース場のどこにも表示されません。

もうひとつ、「控除率」という言葉の作りがあります。控除率は引かれる量を表す言葉で、引かれた後の行き先については何も言っていません。言葉が1つなので、中身も1つだと感じられます。

そして実務上も、内訳を知っても買い方は変わりません。 変わらないものは覚える必要がないので、多くの人は一度も調べないまま数十年を過ごします。当サイトも還元率と控除率の記事では、量の話だけをして内訳には触れていませんでした。

この記事で増えるのは、判断ではなく解像度です。

言葉の側にも理由があります。「控除」は差し引く動作を指す言葉で、差し引いた先を持っていません。 「手数料」や「税」なら行き先の想像がつきますが、控除率という言い方は、引かれたお金がどこへ向かうかについて何も含んでいません。

そのうえ、払戻率の側は数字が5つ並んでいるのに対し、国庫納付金は10.0%の1つだけです。動く数字ほど目に入り、動かない数字ほど見えなくなります。 5つの払戻率は券種を選ぶたびに比べる対象になりますが、10.0%は比べる相手がいないので、そもそも表に現れません。

結果として、控除は一枚岩の数字として記憶されていきます。

必要的中率は、1ポイントも動きません

当サイトが全記事で使う式は必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当、この1本だけです。平均配当は組み合わせ数と払戻率から出ます(点数の記事)。

国庫納付金は、この式のどこにも入りません。

18頭立ての3連単は4,896通り、払戻率72.5%なので理論平均配当は3,549.6倍。1点買いの必要的中率は0.028172%。国庫納付金が10.0%だと知っても、この数字は1ポイントも動きません。

理由は単純で、国庫納付金は控除の「内訳」であって「大きさ」ではないからです。控除の大きさは払戻率で決まっていて、それはもう式に入っています。

当サイトがプレミアムの記事で扱った上乗せは、控除の大きさそのものを動かすので必要的中率が変わりました。国庫納付金は違います。同じ27.5円の中で線を引き直しているだけです。

知って得をする数字ではなく、知って正確になる数字だと考えてください。

教材費を、国庫納付金の額で測ってみます

ここから商材の話をしますが、比べ方をひとつ決めておきます。教材費を「同じ額が国庫へ行く馬券の購入額」に換算するやり方です。国庫納付金は売得金の10.0%なので、教材費 ÷ 10.0% で出ます。

引いた範囲と引いていない範囲
引いた範囲と引いていない範囲
よくある読み方 当サイトの扱い
「控除はぜんぶ胴元の取り分」 売得金の10.0%は国庫納付金
「内訳を知れば有利になる」 必要的中率は1ポイントも動かない
「250億円も100円の一部」 特別積立金から。割り戻せない
「社会福祉へちょうど1/4」 条文は「おおむね」。額は未確認

9,800円のスーパープレデター馬券術は、馬券98,000円ぶんの国庫納付金と同じ額です。必要的中率33.6%に対し、検証11,378レースという販売者側の表示があります(2026年9月時点)。

198,000円のクラウンスペシャルホースなら、馬券1,980,000円ぶん。検証は21年・64,952レースという表示です(2026年9月時点)。価格差は20.2倍になります。

この換算は優劣を測るものではありません。一度だけ払う金額と、買うたびに引かれ続ける金額を同じ物差しに乗せただけです。年20,000円の投票なら、国庫納付金が9,800円に届くのに4.9年かかります。

198,000円のほうは、同じペースだと99年です。1年では届かない金額が、一度の支払いでは動くということになります。

教材費が高いか安いかを、この換算では判定できません。 判定に使うのは必要的中率のほうで、スーパープレデター馬券術の33.6%という線を実際に超えられるかどうかが問題になります。検証11,378レースと21年・64,952レースという表示の差も、同じ物差しでは並びません。

ここで言えるのは1つだけです。教材費は控除の外側にある支出で、控除をどう選んでも減りません。券種で動かせる17.5円とも、国庫の10円とも、別の財布になります。

採点した19種を券種と必要的中率で並べた表はこちらにあります。

券種を選ぶ前の3ステップ

引き算1回だけ
引き算1回だけ

3番目を省かないでください。 内訳が分かっても、必要的中率に戻さなければ券種の判断は変わりません。

引き算は1回だけで、答えは券種ごとに固定です。3連単なら17.5、単勝なら10.0。一度覚えれば、毎週やり直す必要はありません。

そして、この記事を読む前と後で買い方が変わらなくても、それで正しいと考えてください。控除の内訳は判断材料ではなく、自分が何を払っているかの内訳です。


この記事の計算方法

  • 国庫納付金は、日本中央競馬会法(昭和二十九年法律第二百五号)第27条第1項の表示です。e-Gov法令検索(2026年9月時点)で公開されています。「勝馬投票券の発売金額から…返還すべき金額を控除した残額の百分の十に相当する金額を国庫に納付しなければならない」。この「残額」は競馬法第8条第1項の売得金と同じ定義なので、払戻率と同じ土俵で足し引きできます。
  • 同条第2項は「毎事業年度…剰余金の二分の一に相当する金額を国庫に納付しなければならない」、第28条第1項は「政令で定める額に達するまでは、毎事業年度、剰余金の十分の一以上を損失てん補準備金として積み立てなければならない」と定めています。いずれも決算次第なので、当サイトでは金額を出していません。
  • 券種別の内訳は当サイトの計算です。控除=100 − 払戻率、国庫=10.0(全券種共通)、残り=控除 − 10.0。控除に占める国庫は 10.0 ÷ 控除。単勝・複勝50.000% / 枠連・馬連・ワイド44.444% / 馬単・3連複40.000% / 3連単36.364% / WIN533.333%。残りは単勝10.0に対し3連単17.5で1.750倍、WIN5は20.0で2.000倍です。
  • 使途は同法第36条の表示です。「畜産振興事業等に必要な経費及び民間の社会福祉事業…の振興のために必要な経費に充てなければならない。この場合において、社会福祉事業の振興のために必要な経費に充てる金額は、国庫納付金の額のおおむね四分の一に相当する金額とする」。「おおむね」は条文の文言で、当サイトは正確な配分額を確認していません。馬券100円あたりでは国庫10.0円、うち社会福祉おおむね2.5円、畜産振興事業等おおむね7.5円になります。
  • 臨時措置法は令和八年法律第十号(農業構造転換の推進に必要な施策の集中的な実施の財源に充てるための日本中央競馬会の国庫納付金の納付に関する臨時措置法)です。第2条で「令和八事業年度から令和十一事業年度までの各事業年度において…特別積立金のうち千億円の四分の一に相当する金額…を国庫に納付しなければならない」と定めています。1,000億円 ÷ 4 = 250億円、4事業年度で合計1,000億円です。特別積立金からの納付であり売得金に比例しないので、馬券1枚あたりには割り戻していません。
  • 読者スケール(3連単1点100円・年200レース):投資20,000円に対し国庫納付金2,000円(うち社会福祉おおむね500円)。30年なら投資600,000円・国庫60,000円(うち社会福祉おおむね15,000円)。券種を変えてもこの額は動きません。
  • 必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当、理論平均配当 = 組み合わせ数 × 払戻率 ÷ 的中枠数。18頭立て3連単4,896通り・1点で3,549.6倍・必要的中率0.028172%。国庫納付金はこの式に入らないので、必要的中率は1ポイントも動きません。
  • JRAの年間売得金・剰余金・特別積立金の額は、当サイトでは取得していません。 この記事の金額は、条文が定める率をそのまま馬券100円に当てた値だけです。
  • 条文の解釈は行っていません。 引用と、そこから出る割り算だけを載せています。
  • 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
  • 販売ページの数値は販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトの計算と書き分けています。当サイトはこれらの商材を購入していません。

まとめ

  • 売得金の10.0%が国庫納付金です(日本中央競馬会法第27条第1項)。券種によらず一定
  • 控除に占める国庫の割合は、単勝50.000%に対し3連単36.364%。分子が動かず分母だけ増えるからです
  • 残りは単勝10.0に対し3連単17.5で1.750倍、WIN5は20.0で2.000倍
  • 3連単100円の行き先は、払戻72.5円・国庫10.0円・残り17.5円
  • 第36条により、国庫納付金のおおむね1/4が民間の社会福祉事業へ。100円につき2.5円です
  • 2026年度から4年だけ、毎年250億円(計1,000億円)が農業構造転換の推進へ上乗せ納付されます
  • ただしその250億円は特別積立金からで、馬券1枚あたりには割り戻せません
  • 年20,000円の投票なら国庫納付金は年2,000円・30年で60,000円。券種を変えても動きません
  • 必要的中率は1ポイントも動きません。 国庫納付金は控除の内訳であって、大きさではないからです

次に券種を選ぶときは、控除の差だけを見てください。 3連単と単勝の差7.5ポイントは、国庫の側ではなく残りの側で動いています。

→ 馬券術19種を券種と必要的中率で並べた表はこちら


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