※本記事はアフィリエイト広告を含みます。
あなたは毎週、WIN5を100円だけ買います。
本命を5つ並べて、日曜の午後に結果を見る。当たったことはありません。
それでも続けているのは、100円で夢を買う時間が好きだからです。年に5,200円。悪くない趣味だと思っています。
去年、ふと思いました。
「なぜ5レースなんだ」
4でも6でもなく5。キリがいいからだろうと思って、それきりにしていました。
調べてみると、省令には七重勝まで書かれていました。 それどころか、馬単や馬連を使う重勝式まで並んでいます。
この記事で出すのは、法令に定義されている9種類と、当サイトの計算でそれがどう見えるかです。
先に結論:法令には9種類、売られているのは1種類
競馬法施行規則の第十条に、指定重勝式勝馬投票法の種別が列挙されています。
法第九条第一項の農林水産省令で定める種別は、三重勝単勝式勝馬投票法、四重勝単勝式勝馬投票法、五重勝単勝式勝馬投票法、六重勝単勝式勝馬投票法、七重勝単勝式勝馬投票法、二重勝馬番号二連勝単式勝馬投票法、三重勝馬番号二連勝単式勝馬投票法、二重勝普通馬番号二連勝複式勝馬投票法及び三重勝普通馬番号二連勝複式勝馬投票法とする。

9種類です。あなたが買っているWIN5は、このうちの五重勝単勝式にあたります。
三重勝も四重勝も、六重勝も七重勝も、法令の上では定義されています。 馬単を2レース続けるもの、馬連を3レース続けるものまであります。
売られているのは、そのうち1種類だけです。
18頭立てで並べると、こうなります
各種別の組み合わせ数を出します。5レースとも18頭立てと置いた仮の値です。
| 種別 | 組み合わせ | 当てる数 | 着順 |
|---|---|---|---|
| 三重勝単勝式 | 5,832 | 3 | なし |
| 四重勝単勝式 | 104,976 | 4 | なし |
| 五重勝単勝式(WIN5) | 1,889,568 | 5 | なし |
| 六重勝単勝式 | 34,012,224 | 6 | なし |
| 七重勝単勝式 | 612,220,032 | 7 | なし |
| 二重勝馬番号二連勝単式 | 93,636 | 4 | あり |
| 三重勝馬番号二連勝単式 | 28,652,616 | 6 | あり |
| 二重勝普通馬番号二連勝複式 | 23,409 | 4 | なし |
| 三重勝普通馬番号二連勝複式 | 3,581,577 | 6 | なし |
単勝ベースなら、1レース増えるごとに組み合わせが18倍になります。5,832 → 104,976 → 1,889,568 → 34,012,224。
七重勝単勝式まで行くと6億1222万通りです。
馬単ベースと馬連ベースも見ておきます。二重勝馬単は93,636通りで、これは四重勝単勝式の104,976通りに近い大きさ。二重勝馬連は23,409通りで、三重勝単勝式の5,832通りと四重勝のあいだに入ります。
つまりレース数だけでは順番が決まりません。 2レースでも馬単なら四重勝単勝式に近く、3レースでも馬連なら3,581,577通りで五重勝単勝式を超えます。
あなたが「5レース」という言葉から受ける印象と、実際の大きさの順番は一致しないという形になります。
階段を伸ばすと、六重勝で法定下限を割ります
ここから当サイトの計算に入ります。券種の階段の記事で出した式を使います。
払戻率 = 80.00% − 2.50% × 難度段数。段数は「(当てる数 − 1)+(着順を問うなら 1)」でした。

重勝式に当てはめると、レースが1つ増えるごとに段が1つ上がります。
| 種別 | 段 | 階段の率 | 法定下限70.00% |
|---|---|---|---|
| 三重勝単勝式 | 2 | 75.0% | 収まる |
| 四重勝単勝式 | 3 | 72.5% | 収まる |
| 五重勝単勝式(WIN5) | 4 | 70.0% | ちょうど |
| 六重勝単勝式 | 5 | 67.5% | 割る |
| 七重勝単勝式 | 6 | 65.0% | 割る |

五重勝が、ちょうど法定下限に着地します。
当サイトが払戻率の法的な枠の記事で書いたとおり、払戻率は「百分の七十以上」と法律で決まっています。六重勝以上を階段どおりの率で作ることは、法律上できません。
ここは慎重に書きます。これはJRAがWIN5を選んだ理由の説明ではありません。 当サイトが作った階段をそのまま伸ばすと、たまたま段4で下限にぶつかる、という計算の話です。
9種類のうち、階段に収まるのは5種類
馬単・馬連ベースも含めて全部並べ直します。

| 種別 | 段 | 階段の率 | 下限70% |
|---|---|---|---|
| 三重勝単勝式 | 2 | 75.0% | 収まる |
| 四重勝単勝式 | 3 | 72.5% | 収まる |
| 五重勝単勝式(WIN5) | 4 | 70.0% | ちょうど |
| 六重勝単勝式 | 5 | 67.5% | 割る |
| 七重勝単勝式 | 6 | 65.0% | 割る |
| 二重勝馬番号二連勝単式 | 4 | 70.0% | ちょうど |
| 三重勝馬番号二連勝単式 | 6 | 65.0% | 割る |
| 二重勝普通馬番号二連勝複式 | 3 | 72.5% | 収まる |
| 三重勝普通馬番号二連勝複式 | 5 | 67.5% | 割る |
9種類のうち5種類が下限内、4種類が下限割れという結果になりました。
繰り返しますが、これは当サイトの階段を伸ばした計算です。法律に書かれているのは下限と上限の枠だけで、発売されていない種別の率が実際にいくつになるかは誰にも分かりません。
二重勝馬単と五重勝単勝は、同じ段にいます
表の中で目を引くのが、この2つです。
二重勝馬番号二連勝単式は、2レースの馬単を続けるもの。当てる数は4頭で着順あり、段は4。
五重勝単勝式(WIN5)は、5レースの1着を当てるもの。当てる数は5で着順なし、段も4。

| 組み合わせ | 段 | 階段の率 | |
|---|---|---|---|
| 二重勝馬単 | 93,636 | 4 | 70.0% |
| 五重勝単勝(WIN5) | 1,889,568 | 4 | 70.0% |
段は同じなのに、組み合わせ数は20.18倍違います。
段が決めるのは率だけで、当たりにくさそのものは組み合わせ数が決めるということです。当サイトが頭数の記事で書いたとおり、率と当たりにくさは別々に動きます。
あなたの100円が狙っているもの
数字をあなたの買い方に落とします。毎週100円、年52本です。

| 項目 | 値 |
|---|---|
| 組み合わせ | 1,889,568通り |
| でたらめ1点の的中率 | 0.0000529% |
| 理論平均配当(階段の率70.0%) | 1,322,697.6倍 |
| 1点の必要的中率 | 0.0000756% |
| 年52本で当たるまで | 36,338年 |
| その間の総投資 | 188,956,800円 |
でたらめに買った場合、当たるまで36,338年という計算になります。
これは脅しではなく、あなたが買っているものの大きさです。年5,200円で買っているのは、189,000,000円ぶんの組み合わせのうち1つということになります。
もちろん、実際には人気の偏りがあります。あなたが選ぶ5頭は、でたらめな5頭ではありません。 本命を並べれば、でたらめよりは当たりやすくなります。
ただ、その「当たりやすさ」がどれだけかは、当サイトには出せません。 出すには実績が要り、実績を集めるには次の節の年数がかかります。
理論平均配当の1,322,697.6倍も、あなたが当てたときにその値になるわけではありません。 人気を並べれば配当は下がり、穴を混ぜれば上がります。この表は大きさの目安として置いたものです。
WIN5だけ、当サイトの判定式が使えません
ここが、この記事でいちばん正直に書きたいところです。
当サイトは当たり本数の記事で、買い方が成立しているかを判定するのに何レース要るかを出しました。それをWIN5に当てはめます。

| 買い方 | 判定レース数 | 年数 |
|---|---|---|
| 複勝1点(年200レース) | 67 | 0.3年 |
| 3連単1点(年200レース) | 2,841 | 14.2年 |
| WIN5 1点(年52本) | 188,956,700 | 3,633,783年 |
363万年です。桁が違います。
種別を下げれば測れるのかというと、そうでもありません。三重勝でも11,213年、四重勝で201,875年(いずれも年52本の場合)。
| 種別 | 組み合わせ | 判定レース数 | 年52本で |
|---|---|---|---|
| 三重勝単勝式 | 5,832 | 583,100 | 11,213年 |
| 四重勝単勝式 | 104,976 | 10,497,500 | 201,875年 |
| 五重勝単勝式(WIN5) | 1,889,568 | 188,956,700 | 3,633,783年 |
重勝式は、種別を下げても測れる領域には入ってきません。 週に1本しか買えないという性質が効いています。
つまりWIN5は、当サイトの物差しが事実上使えない唯一の券種ということになります。「この買い方は成立しているか」という問いに、答えが出ることはありません。
あなたが毎週100円を入れているのは、判定の対象ではなく、判定を放棄した領域です。それが悪いという話ではありません。測れないと知ったうえで買うかどうかだけの違いになります。
当サイトはこれまで、測れることを前提に式を組んできました。 必要的中率を出し、実績と比べ、当たりの本数で精度を見る。その手順が丸ごと使えないのがWIN5です。
あなたの年5,200円は、成績表の外側に置いておくほうが正確になります。混ぜると、他の券種の的中率の分母だけが52増えて、当たりは増えません。
たとえば年200レースを別の券種で買っている人がWIN5の52本を混ぜると、分母は252になります。 的中率はそのぶん下がって見えますが、下がったぶんは実力の話ではありません。
なぜ「5はキリがいいから」と思ってしまうのか
ここに感じ方の非対称があります。あなたが見ているのは、売られている1種類だけだからです。
三重勝も四重勝も、売り場に並んでいません。比べる相手がいないので、5という数字が単独で立っています。 そうなると「キリがいい」以外の説明が思いつきません。
9種類を並べて初めて、5が列の真ん中あたりにあること、そして段が床に着く位置にあることが見えます。
同じことは券種全体にも言えます。当サイトが券種の階段の記事で9券種を1枚に並べたのも、単独では見えないものを並べて見るためでした。
もうひとつ、売られているものだけを見ていると「選べる範囲がすべて」に見えるという効き方もあります。あなたが重勝式で選べるのは1種類なので、選ぶという行為自体が発生しません。
単勝から3連単までなら、あなたは券種を選んでいます。重勝式では選んでいないのに、選んだつもりになれるという位置にあります。
このずれは、金額が小さいうちは問題になりません。年5,200円のままなら、どう扱っても成績はほとんど動かないからです。
実際に六重勝を作るとしたら
計算の遊びとして、少し先まで見ておきます。
六重勝以上を作るなら、率を70.00%以上に戻す必要があります。 階段どおりの67.5%は使えません。
そうすると、六重勝の率が五重勝と同じか、それ以上になります。段が1つ上がったのに率が下がらない、という形です。

階段はそこで途切れます。 当サイトが見つけた2.50%刻みの並びは、段4までしか続けられない構造になっていました。
もっとも、これは当サイトの当てはめが段4までしか使えないという話であって、JRAが六重勝を作れないという意味ではありません。 率を別の決め方にすれば、法律の枠内で作ることは可能です。
言い換えると、当サイトが見つけた規則性には有効範囲があるということです。段0から段4までの5つの値には完全に当てはまりますが、その外側で成り立つ保証はどこにもありません。
これは当てはめを見つけたときからの弱点でもあります。5点しかないデータに直線を引いたのと同じで、範囲の外へ伸ばすほど根拠は薄くなります。
あなたがこの記事から持ち帰れるのは、「法令には9種類ある」という事実と、「階段は段4で下限に着く」という計算の2つです。その2つが結びつく理由までは、当サイトは持っていません。
この記事が言っていないこと

| よくある読み方 | 当サイトの扱い |
|---|---|
| 「だからJRAはWIN5を選んだ」 | 当サイトの計算であって、理由の説明ではない |
| 「六重勝の払戻率は67.5%」 | 発売されていない。率は誰にも分からない |
| 「表の組み合わせ数が実際の値」 | 5レースとも18頭立てと置いた仮の値 |
| 「WIN5は買うべきでない」 | 測れないと書いただけ |
実際のWIN5はレースごとに頭数が違います。 18頭立てが5つ続くことは多くありません。組み合わせ数も、そのぶん変わります。
払戻率の階段そのものも、当サイトが公開されている5つの値に当てはめて見つけたものです。法律に書かれているのは下限と上限の枠だけになります。
販売ページに重勝式はほとんど出てきません
馬券術で重勝式を扱うものは、当サイトが調べた19種の中にはありませんでした。理由は判定のしにくさにあると考えられます。
的中率と回収率を示すには、当たった記録が要ります。 36,338年に1回の買い方では、検証のしようがありません。
その意味で、販売ページに並ぶ的中率は、測れる券種でしか出せない数字ということになります。
たとえば単勝24.6%・回収率111%という表示のあるコンピの極意(1,800円)は、判定年数が約1.5年で測れる側。的中率3.4%・回収率316.0%の3連馬券1点主義(8,800円)でも14.2年です(いずれも販売者側の表示・2026年9月時点)。
測れる券種を選んだ時点で、数字を出せる土俵に乗っているという見方もできます。19種の判定年数はハブ記事の的中率から出せます。
WIN5を買い続けるかどうかを決める3ステップ

3番目を省かないでください。 測れないと分かったうえで買うのと、測れると思って買うのとでは、同じ100円でも扱いが変わります。
年5,200円を娯楽費として見るなら、当サイトの物差しは要りません。 成績の一部として見るなら、WIN5だけは別の欄に分けて記録してください。 混ぜると、他の券種の的中率まで読めなくなります。
「なぜ5レースなのか」という去年の疑問には、省令に9種類あるという事実までは答えが出ました。 そこから先の理由は、当サイトの範囲外です。
この記事の計算方法
- 指定重勝式の種別9種類は、競馬法施行規則(昭和二十九年農林省令第五十五号)第十条の列挙です。e-Gov法令検索(2026年9月時点)で公開されています。三重勝単勝式 / 四重勝単勝式 / 五重勝単勝式 / 六重勝単勝式 / 七重勝単勝式 / 二重勝馬番号二連勝単式 / 三重勝馬番号二連勝単式 / 二重勝普通馬番号二連勝複式 / 三重勝普通馬番号二連勝複式。
- 組み合わせ数(18頭立てと置いた場合):三重勝5,832 / 四重勝104,976 / 五重勝1,889,568 / 六重勝34,012,224 / 七重勝612,220,032 / 二重勝馬単93,636 / 三重勝馬単28,652,616 / 二重勝馬連23,409 / 三重勝馬連3,581,577。単勝ベースは1レース増えるごとに18倍です。
- 難度段数 = (当てる数 − 1) + (着順を問うなら 1)、払戻率 = 80.00% − 2.50% × 難度段数(券種の階段の記事)。🚨 この階段は当サイトが公開されている5つの値に当てはめて見つけたもので、発売されていない種別へ伸ばすのはさらにその延長です。
- 階段の率:三重勝75.0% / 四重勝72.5% / 五重勝70.0% / 六重勝67.5% / 七重勝65.0% / 二重勝馬単70.0% / 三重勝馬単65.0% / 二重勝馬連72.5% / 三重勝馬連67.5%。法定下限70.00%に収まるのは9種のうち5種です。
- 🚨 これはJRAがWIN5を選んだ理由の説明ではありません。 当サイトの階段をそのまま伸ばすと段4で下限にぶつかる、という計算だけを示しています。発売されていない種別の払戻率は誰にも分かりません。
- WIN5の数値(18頭立て5レース):組み合わせ1,889,568通り / でたらめ1点の的中率0.0000529% / 理論平均配当1,322,697.6倍 / 1点の必要的中率0.0000756%。
- 毎週100円・年52本の場合:でたらめに買うと当たるまで36,338年、その間の総投資188,956,800円。当サイトが置いた例の計算です。
- 判定レース数 = (1 − 的中率) ÷ (的中率 × 0.01)(回収率の記事)。WIN5 1点なら188,956,700レース、年52本で3,633,783年になります。複勝1点は67レース・0.3年、3連単1点は2,841レース・14.2年(いずれも年200レース換算)。
- 実際のWIN5はレースごとに頭数が違います。 18頭立てが5つ続く前提は、当サイトが置いた仮の値です。
- 🚨 払戻金の最高限度額については、この記事では扱っていません。
- 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
- 販売ページの数値は販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトの計算と書き分けています。当サイトはこれらの商材を購入していません。
まとめ
- 競馬法施行規則第十条に、指定重勝式が9種類列挙されています(三〜七重勝単勝式、馬単2種、馬連2種)
- 売られているのは五重勝単勝式(WIN5)の1種類だけです
- 18頭立てなら、単勝ベースは1レース増えるごとに組み合わせが18倍(七重勝で6億1222万通り)
- 当サイトの階段を伸ばすと、五重勝がちょうど法定下限70.00%に着地し、六重勝以上は下限を割ります
- 9種のうち5種が下限内、4種が下限割れ。ただしこれは当サイトの当てはめを伸ばした計算です
- 二重勝馬単と五重勝単勝は同じ段4ですが、組み合わせ数は20.18倍違います
- 毎週100円なら、でたらめで当たるまで36,338年。総投資188,956,800円ぶんの組み合わせから1つを選んでいます
- WIN5は当サイトの判定式が事実上使えない唯一の券種です(判定に363万年)
あなたがこの先やることは、WIN5の欄をほかの券種と分けることだけです。 測れない買い方を混ぜると、測れる買い方の数字まで読めなくなります。
公営競技はのめり込みすぎると生活に支障が出ることがあります。使う金額と回数はあらかじめ決めてください。ご自身やご家族のことで気になることがあれば、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(https://scga.jp/)にご相談ください。