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土曜の朝、あなたは販売ページを上から下まで一度スクロールして、指を止めました。
上のほうには「約70%」。下のほうの実績表には「7月トータル288レース中152レース的中」。 152を288で割ると52.78%です。同じページに、17.22ポイント違う数字が2つ並んでいます。
「どっちを信じればいいんだ」
どちらかを疑う必要はありません。両方正しいと置いて計算すると、回避しているレース数が出ます。
この記事で出すのは、2つの的中率の差から、何レース見送っているかを逆算する割り算です。
先に結論:差を割り算に入れると、回避本数が出る
販売ページの説明では、ダントツ1番人気のレースを回避すると約70%になるとされています。回避しなければ50〜60%、実績表は52.78%です。
この2つが両方正しいなら、回避した本数は決まります。

70.86レース。 288レースの24.60%です。
式はこうなります。
回避レース数 = (高い側の的中率 × 全レース数 − 的中数) ÷ (高い側の的中率 − 回避レースの的中率)
= (0.70 × 288 − 152) ÷ (0.70 − 0)
= 49.6 ÷ 0.70 = 70.86レース
分子の49.6は、70%で回るなら本来あるはずだった的中数と、実際の152本の差です。この49.6本ぶんの穴を、回避で埋めていることになります。
288レースを的中率別に換算すると、この49.6がどこから来たか分かります。
| 的中率 | 288レースでの的中数 | 実績152本との差 |
|---|---|---|
| 70.00%(説明文) | 201.6本 | +49.6本 |
| 60.00% | 172.8本 | +20.8本 |
| 52.78%(実績表) | 152.0本 | ±0本 |
| 50.00% | 144.0本 | −8.0本 |
あなたが見ている「約70%」は、201.6本ぶんの的中を要求する数字です。実績表は152本なので、49.6本足りません。この差を回避で埋めるなら、埋めるだけのレースを見送ることになります。
70.86レースは最小値で、実際はもっと多い
いまの計算では、回避したレースが1本も当たっていなかったと置きました。回避レースの的中率をゼロにしたということです。
現実には、回避したレースの中にも当たっていたものがあるはずです。その割合を上げると、必要な回避本数が増えます。

回避レースの的中率が20%なら99.20レース(34.44%)、30%なら124.00レース(43.06%)、50%なら248.00レース(86.11%)。
そして70%以上では成立しません。 分母がゼロ以下になるからです。回避したレースのほうが残したレースより当たっていたら、回避で的中率は上がりません。
残ったレースで70%を出すのに何本当てる必要があるかも、同時に決まります。
| 回避率 | 残るレース数 | 70%に必要な的中数 | 実績152本との関係 |
|---|---|---|---|
| 0% | 288.00レース | 201.60本 | 49.6本足りない |
| 24.60% | 217.14レース | 152.00本 | ちょうど一致 |
| 34.44% | 188.80レース | 132.16本 | 19.84本を回避側で失う |
| 43.06% | 164.00レース | 114.80本 | 37.20本を回避側で失う |
回避率24.60%の行だけが、実績の152本とぴったり一致します。 これが「回避レースが1本も当たっていなかった場合」で、ほかの行では当たりを一緒に捨てています。
ここで分かることは1つです。「約70%」という数字は、288レースのうち少なくとも4分の1を見送った上での数字だということ。あなたが実際に買えるのは217.14レース以下になります。
点数が書かれていなくても、比だけは確定する
では、2つの的中率のどちらで採点すればいいのか。当サイトの背骨の式に入れてみます。
必要な平均配当 = 買い目点数 ÷ 的中率

1点なら1.4286倍と1.8947倍。3点なら4.2857倍と5.6842倍。 点数が変わっても、比はつねに1.3263倍です。
点数は分子にあり、2つの的中率で共通なので、比を取ると約分で消えます。販売ページに券種も点数も書かれていませんが、この1.3263倍だけは確定します。
つまり、どちらの的中率で読むかによって、あなたが必要とする配当は1.33倍変わる。これが2つの数字の実務上の意味です。
市場の見立てに直すと、どちらもリフトは同じになる
もう1つ、別の角度から見ておきます。必要な平均配当を市場の値段に翻訳する式です。
市場の勝率 = (1 ÷ オッズ) × 払戻率

単勝1点で的中率70.00%なら、必要な配当は1.4286倍。その配当を市場は56.00%と見ています。リフトは 0.70 ÷ 0.56 = 1.2500倍。
52.78%なら必要な配当は1.8947倍で、市場の見立ては42.22%。リフトは 0.5278 ÷ 0.4222 = 1.2500倍。
まったく同じ値です。 あなたが単勝・複勝を1頭買うかぎり、越えるべきリフトは 1 ÷ 払戻率 = 1.2500倍 で固定され、的中率では動きません。血統や馬場の効き目を測る記事で出した値と一致するので、この1.2500倍は計算違いではありません。
的中率が高いことは、必要なリフトを下げてはくれない。 下げてくれるのは券種を変えたときだけです。
回避は倍率であって、符号を変えない
「回避して的中率を上げる」という設計を、教材費の側から見ておきます。
回避すると買うレース数が減ります。19,800円は買うレース数で割るので、回避するほど1レースあたりの負担は重くなります。

年624レースの前提で、1レース100円・1年なら31.73pt。表示110%が実質78.27%になる重さです。1レース1,000円・3年なら1.06pt。ほぼ効きません。
19,800円を取り戻すのに何レースかかるかも見ておきます。
| 1レースの投資額 | 回収率105% | 回収率110% | 回収率120% |
|---|---|---|---|
| 100円 | 3,960レース | 1,980レース | 990レース |
| 300円 | 1,320レース | 660レース | 330レース |
| 1,000円 | 396レース | 198レース | 99レース |
| 3,000円 | 132レース | 66レース | 33レース |
1レース100円だと、回収率110%でも1,980レース。年624レースなら3.17年かかります。 1,000円なら198レースで、4か月弱です。
ここに回避を入れます。

回避率24.60%なら、買うレース数は470レースに減り、負担ポイントは3.17ptから4.21ptへ1.3263倍になります。
そして的中率は52.78%から70.00%へ、これも1.3263倍。
同じ数字です。 偶然ではありません。回避したレースが1本も当たっていないなら、的中数は変わらず分母だけが減るので、的中率は 1÷(1−回避率) 倍になります。負担ポイントの分母も同じだけ減るので、同じ倍率で上がります。
結果として、回収率も負担ポイントも同じ倍率で動き、「トントンを超えているかどうか」は変わりません。 超えていれば超えたまま、割っていれば割ったままです。
回避は倍率であって、符号を変えない操作だということになります。
ここまでを整理します。
- 2つの的中率が両方正しいなら、回避本数は70.86レース以上
- 回避レースにも当たりがあれば、本数は99.20本・124.00本と増える
- どちらの的中率で読むかで、必要な配当は1.3263倍変わる
- 必要なリフトはどちらでも1.2500倍で動かない
- 回避は的中率も負担ポイントも同じ倍率で動かすので、採算の符号は変わらない
採点しようとして、3つ足りなかった
ここまで比や倍率の話をしてきたのは、採点そのものができないからです。

回収率・買い目点数・券種の3つとも記載がありません。 的中率だけでは、回収率を出す式のどこも埋まりません。
回収率 = 的中率 × 平均配当 ÷ 買い目点数
右辺の3つのうち、埋まるのは的中率だけ。しかもその的中率が2つある、という状態です。
つまり採点の入口に立てません。 当サイトが18種を並べて余裕まで出せたのは7種で、このソフトはそこに入らない側です。不可は評価が低いという意味ではなく、物差しに載せる数値がそろっていないという意味です。
的中率が1つに定まらない商材は、5本ある
同じように的中率が1つに決まらない商材を並べます。当サイトでは、書かれ方によって扱いを分けています。

ロジカルスターゲートやシャイニング★ダークホースのように幅で書かれているときは、下限・中央・上限の3行で出します。
ホースオブエンペラー2026のように本編と特典で違う数字が出ているときは、別のものとして扱います。
そしてターゲットキング V1 のように2つの値が併記されているときは、この記事のように比を取り、差から本数を逆算します。
5本とも回収率の記載がなく、採点は不可です。 共通しているのは、的中率の書き方ではなく、回収率がないことのほうでした。
土曜の朝に、もう一度同じページを開いたとして
3か月後の土曜、あなたは手元の記録を開いています。買ったのは40レースで、当たったのは22レース。55.0%でした。実績表の52.78%に近い数字です。
ここであなたが困るのは、この55.0%を「約70%」と比べていいのか分からないことです。ソフトが回避を推奨したレースを、あなたが記録していなかったからです。
必要だったのは、買ったレースの記録ではなく、回避したレースの記録でした。回避した本数と、そのレースで指名馬がどうだったか。この2列があれば、回避レースの的中率qが出て、70.86レースなのか124.00レースなのかが確定します。
記録する列は4つだけです。20〜30レースぶんで、この記事の式が全部埋まります。
| 記録する列 | そこから出るもの |
|---|---|
| 買ったレースの当たり外れ | あなたの実測の的中率 |
| 回避を推奨されたレースの当たり外れ | 回避レースの的中率 q |
| 買ったレースの配当 | 実測の平均配当 |
| 1レースの買い目点数 | 必要な平均配当(点数 ÷ 的中率) |
2行目が、販売ページにない唯一の情報です。ここさえ埋めれば、回避本数も採点も自分で出せます。
記録するのに元手は要りません。買わないレースこそ、いちばん安く測れます。
このソフトとかみ合う人・かみ合わない人

分かれ目は価格ではなく、回避したレースを記録に残すかどうかです。
回避レースの結果を捨てると、2つの的中率の関係は最後まで確かめられません。逆に残しさえすれば、この記事の式にそのまま入ります。
価格が同じ19,800円の教材と、埋まっている欄を並べてみます。
| 項目 | ターゲットキング V1 | 現役競馬プロの競馬攻略マニュアル |
|---|---|---|
| 的中率 | 約70%/52.78%(2つ) | 記載なし |
| 回収率 | 記載なし | 「100%以上」への言及のみ |
| 買い目点数 | 記載なし | 記載なし |
| 券種 | 記載なし | 単勝・複勝・馬連・3連複 |
| 採点 | 不可 | 不可 |
どちらも採点は不可ですが、空いている欄の場所が違います。 ターゲットキング V1 は的中率だけが埋まり、あちらは券種だけが埋まっている。価格が同じでも、あなたが自分で測らなければならない項目は違うということです。
的中率が2つ並んでいたときの3ステップ

この3ステップは、ターゲットキング V1 に限らず使えます。2つの数字が併記されている販売ページなら、どれでも同じ形です。
あなたが高いほうを見るか低いほうを見るかで迷うより、差を割り算に入れるほうが早く決まります。
この記事の計算方法
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🚨ロジカルスターゲート/シャイニング★ダークホース/ホースオブエンペラー2026は、2026年9月末でinfotopでの販売を休止しています(販売者インフォレース出版による告知・2026年9月18日。理由はinfotop側のクレジット決済障害で、復旧見通しは未定とされています)。この記事に載せた数値は休止前の販売ページの表示で、当サイトの計算と書き分けています。休止であって終了ではないため、記述は残しています。
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回避レース数 = (高い側の的中率 × 全レース数 − 的中数) ÷ (高い側の的中率 − 回避レースの的中率)。2つの的中率が同じ母集団から出ていると置いたときの式です。
- 必要な平均配当 = 買い目点数 ÷ 的中率。点数は2つの的中率で共通なので、比を取ると約分で消えます。
- 市場の勝率 = (1 ÷ オッズ) × 払戻率。単勝・複勝の払戻率は80.0%(2014年6月7日改定)を使いました。
- 必要なリフト = 的中率 ÷ 市場の勝率。単勝・複勝を1頭買う場合は 1 ÷ 払戻率 = 1.2500倍 に恒等的に落ちます。
- 負担ポイント = 価格 ÷ (年間購入レース数 × 使用年数 × 賭け金) × 100。年624レースは中央競馬で週12レース買った場合の概算です。
- 152 ÷ 288 = 52.7778% を52.78%と表記しました。回避本数は小数第2位まで出しています。
- 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
- 販売ページの数値はすべて販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトの計算と書き分けています。当サイトはこのソフトを購入しておらず、使用感・サポート・中身については扱いません。
まとめ
- 販売ページの2つの的中率は約70%と52.78%で、開きは1.3263倍
- 両方正しいと置くと、回避本数は最小70.86レース(288レースの24.60%)
- 回避レースにも当たりがあれば、99.20本・124.00本と増え、70%以上では成立しません
- どちらの的中率で読むかで必要な配当は1.3263倍動きますが、必要なリフトは1.2500倍で同じ
- 回避は的中率も負担ポイントも同じ倍率で動かすので、採算の符号は変わりません
- 回収率・点数・券種の3つとも記載がないため、当サイトの採点は不可です
- 19,800円の負担は1レース1,000円・3年で1.06pt。1レース100円なら1年31.73pt
あなたが次に確認するのは、販売ページで「約70%」がどの母集団の数字かが書かれているかどうかです。 回避した本数が書かれていれば、この記事の70.86レースと突き合わせるだけで済みます。
→ ターゲットキング V1 の販売ページで、回避レース数の記載を探す
公営競技はのめり込みすぎると生活に支障が出ることがあります。使う金額と回数はあらかじめ決めてください。ご自身やご家族のことで気になることがあれば、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(https://scga.jp/)にご相談ください。
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