※本記事はアフィリエイト広告を含みます。
手取り28万の給与明細を見ながら、あなたは電卓を出しました。
月20万。それだけ足せれば、会社を辞められる。5年かけて回収率を上げてきて、去年はついに年間で少しだけプラスになりました。
「あと少し、精度を上げれば」
買っているのは3連複10点、1点100円。土日で年200レースほど。年間の投票額は20万円です。
その20万円という数字を、あなたは一度も式に入れたことがありません。
ノートに残してきたのは的中率と回収率だけでした。上がった年もあれば、下がった年もある。 去年の数字を見返すたび、もう少しで届きそうな気がしていました。
引っかかっていることもあります。去年のプラスは、11月の1レースで出た配当がほとんどでした。 あれが無ければ、今年と同じくらいの年だった。それを「運も実力のうち」と呼んでいいのか、あなたにも分かりません。
この記事で出すのは、目標の金額から必要な投票額を逆算する式です。回収率を上げる話ではなく、上げた回収率がいくらになるのかを先に出します。
先に結論:利益額 = 投票額 × (回収率 − 1)
式はこれだけです。
年間の利益額 = 年間投票額 × (回収率 − 1)

年20万円を投票して回収率が110%なら、年間の利益は 20,000円。月あたり1,667円です。
回収率は利益率であって、利益額ではありません。 利益額を決めるのは、掛け算のもう一方——投票額のほうです。
回収率を2倍にしても、月16,667円
投票額を年20万円に固定したまま、回収率だけを動かします。

| 回収率 | 年間の利益 | 月あたり |
|---|---|---|
| 105% | 10,000円 | 833円 |
| 110% | 20,000円 | 1,667円 |
| 120% | 40,000円 | 3,333円 |
| 150% | 100,000円 | 8,333円 |
| 200% | 200,000円 | 16,667円 |
| 300% | 400,000円 | 33,333円 |
回収率200%は、投じた金額が倍になって返ってくるという意味です。 それでも月16,667円。
300%まで行っても月33,333円で、月20万には届きません。年20万円の投票額では、回収率を何倍にしても月20万は作れないということです。
あなたが5年かけてきた努力は、この表の縦方向を動かす作業でした。横方向——投票額——には、一度も手を付けていません。
この表は別の読み方もできます。105%と110%の差は、年間で1万円です。 5年かけて回収率を5ポイント上げたとして、いまの投票額で増えるのは月833円。
だからといって、回収率を上げる作業に意味がないわけではありません。上げた回収率は、投票額を増やしたときに初めて金額として効いてきます。 順番の話であって、要らないという話ではありません。
目標から逆算すると、必要な投票額が出る
同じ式を、目標側から解きます。
必要な年間投票額 = 目標の年間利益 ÷ (回収率 − 1)

| 目標 | 105% | 110% | 120% | 150% | 200% |
|---|---|---|---|---|---|
| 月1万(年12万) | 240万円 | 120万円 | 60万円 | 24万円 | 12万円 |
| 月5万(年60万) | 1,200万円 | 600万円 | 300万円 | 120万円 | 60万円 |
| 月20万(年240万) | 4,800万円 | 2,400万円 | 1,200万円 | 480万円 | 240万円 |
月20万を回収率110%で作るなら、年間2,400万円を投票します。 いまの120倍です。
ここで手が止まったなら、それが正しい反応です。2,400万円は、投票額であって損失額ではありません。 回収率110%が本物なら240万円が残ります。ただし、その2,400万円を1年のあいだに馬券の窓口へ通す必要があります。
表の見方をもうひとつ。同じ行を右へ進むと、必要な投票額は急に小さくなります。 月20万でも回収率150%なら480万円、200%なら240万円。回収率が上がるほど、必要な元手は軽くなります。
ただしこの右側は、当サイトが「出せる」と言える場所ではありません。150%や200%という数字は表を埋めるために置いた仮の値で、そこに届く手法を紹介しているわけではありません。現実的に議論できるのは、110%前後の左側のほうです。
月20万は、1レースに120,000円を置くということ
年2,400万円を、年200レース・10点で割ります。

| 目標 | 回収率 | 年間投票額 | 1点の金額 | 1レースの投資 |
|---|---|---|---|---|
| 月1万 | 110% | 120万円 | 600円 | 6,000円 |
| 月1万 | 150% | 24万円 | 120円 | 1,200円 |
| 月5万 | 110% | 600万円 | 3,000円 | 30,000円 |
| 月20万 | 110% | 2,400万円 | 12,000円 | 120,000円 |
| 月20万 | 150% | 480万円 | 2,400円 | 24,000円 |
いま1点100円のあなたが、1点12,000円を置く。1レースあたり120,000円です。
月1万なら1点600円。こちらは同じ土俵の話に見えます。月20万は別の世界です。
もうひとつ、額を上げると起きることがあります。競馬はパリミュチュエル方式なので、あなたが1レースに120,000円を入れると、その投票自体がオッズの分母に入り、配当が下がります。 小さく買っているうちは無視できますが、額が上がるほど効いてきます。
※どれだけ下がるかは、1レースあたりの売上が分からないと計算できません。当サイトはその数字を一次情報で確認できていないので、下げ幅は出しません。
点数をいじっても、1レースの金額は動かない
投票額は3つの掛け算で決まります。
年間投票額 = レース数 × 点数 × 1点の金額
ところが、この3つは対等ではありません。年120万円(月1万・回収率110%)を作る組み合わせを並べます。

| 年間レース数 | 点数 | 1点の金額 | 1レースの投資 |
|---|---|---|---|
| 200レース | 10点 | 600円 | 6,000円 |
| 200レース | 20点 | 300円 | 6,000円 |
| 200レース | 5点 | 1,200円 | 6,000円 |
| 400レース | 10点 | 300円 | 3,000円 |
| 100レース | 10点 | 1,200円 | 12,000円 |
上の3行は、点数が4倍違うのに1レースの金額が同じ6,000円です。 点数を増やせば1点の金額が減り、掛け算の中で打ち消し合います。
残る2つのうち、レース数のほうにも上限があります。JRAの開催は土日が中心で、1日に買えるレースの数は決まっています。 年400レースまで増やせば1レースの金額は半分で済みますが、そのぶん買うレースを選ぶ余地は減ります。
結局、月20万に近づける手は1レースの金額を上げることしか残りません。年200レースなら120,000円、年400レースでも60,000円。レース数で薄めても、1桁は落ちないということです。
つまり投票額を決めているのは、レース数と1レースの金額の2つだけ。点数を増やしても回収率が動かないのと同じ形が、金額の側にも出ています。
点数をいじって調整しているつもりなら、それは投票額に効いていません。
100%を割ったまま額を上げると、損失だけが比例する
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
式の (回収率 − 1) は、100%を下回るとマイナスになります。投票額を掛ける相手が負の数なら、掛けるほど損失が増えます。

| 回収率 | 年20万投票 | 年120万投票 | 年1,200万投票 | 年2,400万投票 |
|---|---|---|---|---|
| 75.0% | −50,000円 | −300,000円 | −3,000,000円 | −6,000,000円 |
| 80.0% | −40,000円 | −240,000円 | −2,400,000円 | −4,800,000円 |
| 90.0% | −20,000円 | −120,000円 | −1,200,000円 | −2,400,000円 |
| 95.0% | −10,000円 | −60,000円 | −600,000円 | −1,200,000円 |
| 100.0% | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
75.0%は、3連複の払戻率そのものです。 何も考えずに買い続けた人が落ち着く場所で、この行に立ったまま年2,400万円を投票すると、年600万円が消えます。
だから順序が決まります。先に回収率を100%の上へ運び、そのあとで額を考える。 逆にすると、増えるのは損失だけです。
その回収率が本物だと分かるのは4.5年後
もうひとつ、順序を固定する理由があります。
回収率は個人が測り終われない数字で、110%が本物だと確かめるには的中率10%で900レースが要ります。年200レースなら4.5年です。
去年1年でプラスになった、というのは40レースぶんの手応えかもしれません。その段階で1点を120倍にすると、確かめ終わる前に4.5年ぶんの誤差を120倍で受け取ることになります。
11月の1レースが効いていた、という引っかかりは、ここに直結します。少ないレース数で出た回収率は、大きな配当1本で簡単に動きます。 1点100円ならその揺れは数万円で収まりますが、1点12,000円なら同じ揺れが数百万円になります。
額を上げるのは、判定が済んでからです。 判定が済むまでのあいだ、あなたにできるのは記録を4列で残すことだけです。
そしてこの4.5年は、待ち時間ではありません。いまの投票額のまま回収率を運ぶ作業を、そのまま続ける期間です。年20万円の投票なら、判定が終わるまでに動く金額はせいぜい数万円。確かめながら進める余地があるのは、額が小さいあいだだけです。
「回収率100%以上」という表示は、必要投票額を50倍放置する
必要投票額の式は、分母が (回収率 − 1) でした。分母が小さいほど答えが跳ね上がります。

| 表示 | (回収率 − 1) | 月1万に要る年間投票額 |
|---|---|---|
| 101% | 0.01 | 1,200万円 |
| 105% | 0.05 | 240万円 |
| 110% | 0.10 | 120万円 |
| 120% | 0.20 | 60万円 |
| 150% | 0.50 | 24万円 |
101%と150%で、必要投票額は50倍違います。 どちらも「100%以上」です。
現役競馬プロの競馬攻略マニュアル(19,800円)は、販売ページで回収率「100%以上」への言及がありますが、的中率の数値がありません(販売者による表示・2026年9月時点)。当サイトでは採点できていません。 生活の計算に使うには、小数点以下まで入った1つの数字が要ります。
コンピの極意(1,800円)は、単勝111%・複勝100%という数値が出ています(販売者による表示・2026年9月時点)。数字が1つに決まっているので計算できます。 単勝111%をそのまま当てはめると、月1万円には年間約109万円の投票が要る、という答えが出ます。
当サイトが見ているのは中身ではなく、計算できる形になっているかどうかです。 同じ式に18種を載せたところ、必要な数値がそろったのは7種でした。物差しをそろえた一覧に結果をまとめてあります。
月1万なら、いまの3倍で届く
ここまでの数字を、目標を下げた側から読み直してみてください。
月1万円・回収率110%なら、年間投票額は120万円。いまの20万円の6倍です。1点600円、1レース6,000円。土日に2レースずつなら、財布から出る金額は週12,000円。
回収率120%まで運べれば年60万円で済み、1点300円です。いまの3倍。ここなら、今日から形が作れます。
ただし、月1万円では会社を辞められません。 そこが苦いところです。この記事の計算は、あなたが5年かけて積み上げてきた前提——「精度を上げれば独立できる」——を支えません。
提案はこうです。目標を3つに割ってください。 ①いまの投票額で作れる利益額、②回収率を1つ上げたときの利益額、③目標額に要る投票額。この3つを並べると、どこが足りないのかが金額で出ます。
足りないのが回収率なら、やることは変わりません。足りないのが投票額なら、それは競馬の腕の問題ではなく、入金できる額の問題です。生活費から出す話ではありません。
この計算が言っていないこと

| よくある読み方 | 当サイトの扱い |
|---|---|
| 「回収率110%は出せる」 | 出せるとも出せないとも言っていません。表の値は仮です |
| 「投票額を上げれば稼げる」 | 100%を超えている場合だけです。下なら損失が比例します |
| 「競馬で生活できる/できない」 | 必要な投票額を出すだけです。やるかは条件の問題です |
| 「月20万は2,400万円あれば作れる」 | 回収率110%が確定していれば、です。判定に4.5年かかります |
この記事が出しているのは掛け算と割り算だけです。どの回収率が出せるかは、あなたの記録からしか出ません。
回収率を追うか、掛け算の相手を見るか

回収率を上げる作業は、間違っていません。 順序として先に来るのもそちらです。
変わるのは、上げたあとに何が起きるかを先に知っているかどうかです。110%に届いたとき、いまの投票額なら月1,667円。その事実を先に持っていれば、届いた日に落胆しません。
1点の金額の決め方には別の上限もあります。資金に対して大きすぎる1点は、回収率がプラスでも破産側に振れます。額を上げる話は、必ずそちらとセットです。
もうひとつ、この式には競馬の外の変数が1つ混じっています。年2,400万円を通すには、そのお金が手元にある必要があります。 回収率110%なら理屈のうえでは回りますが、回り始めるまでの元手と、外れが続いたときに耐える幅は別に要ります。
つまり「競馬で生活する」という問いは、途中から競馬の腕の問題ではなくなります。 腕で決まるのは (回収率 − 1) の部分だけで、残りの掛け算の相手は、入金できる額と買えるレース数で決まっています。
負けが続いているときに投票額を上げたくなるのは、この式を逆向きに使っているからです。符号がマイナスのまま額を掛けると、戻ってくるのは損失のほうです。
最初に出す3ステップ

先に目標額を1つに決めてください。 そこが決まらないと必要投票額は出ません。月20万なのか月1万なのかで、答えは20倍変わります。
3番目で出た金額が、いまの投票額より小さければ、あなたの設計はもう目標に届いています。 大きければ、その差が「あと何倍を入金する必要があるか」です。
記録に足すのは1行だけです。今年ここまでの投票額の合計。 払戻や収支ではなく、窓口に通した金額の合計です。これが掛け算のもう一方になります。
この記事の計算方法
- 年間の利益額 = 年間投票額 × (回収率 − 1)。回収率は「払戻 ÷ 投資」なので、投資額を掛けると払戻と投資の差=利益になります。
- 必要な年間投票額 = 目標の年間利益 ÷ (回収率 − 1)。上の式を投票額について解いた形です。回収率が100%以下のとき分母は0以下になり、この式は値を持ちません(どれだけ投票しても目標には届きません)。
- 年間投票額 = レース数 × 点数 × 1点の金額。点数と1点の金額は打ち消し合うので、実質はレース数 × 1レースの金額の2変数です。
- 本文の想定:年200レース(土日に2レースずつ)、3連複10点、1点100円=年間投票額20万円。この3つはあなたの実際の数字に置き換えて計算してください。
- 判定に要るレース数は、回収率110%・的中率10%で900レース(年200レースなら4.5年)としました。的中率と回収率で変わります。
- 表に置いた回収率(75.0〜300%)はすべて仮の値です。当サイトは「この回収率が出せる」とも「出せない」とも主張していません。
- 自分の投票が配当を下げる点:パリミュチュエル方式なので、投じた金額はオッズの分母に入ります。1レースあたりの売上を一次情報で確認できていないため、下げ幅の数値は出していません。
- JRA払戻率(2014年6月7日改定):単勝・複勝80.0% / 枠連・馬連・ワイド77.5% / 馬単・3連複75.0% / 3連単72.5% / WIN5 70.0%。
- 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
- 販売ページの数値は販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトの計算と書き分けています。当サイトはこれらの商材を購入していません。
まとめ
- 年間の利益額 = 年間投票額 × (回収率 − 1)。回収率は利益率であって、利益額ではありません
- 年20万円の投票なら、回収率200%でも月16,667円。300%でも月33,333円です
- 必要な年間投票額 = 目標の年間利益 ÷ (回収率 − 1)。月20万・回収率110%なら年2,400万円
- 年200レース・10点で割ると1点12,000円(1レース120,000円)。月1万なら1点600円です
- 点数は1点の金額と打ち消し合うので、投票額を決めるのはレース数と1レースの金額の2つだけ
- 100%を割ったまま額を上げると損失が比例します。 払戻率75.0%のまま年2,400万投票すると年−600万円
- だから順序は回収率が先、額が後。しかも110%の判定には4.5年かかります
- 「回収率100%以上」という表示では計算できません。 101%と150%で必要投票額が50倍違います
あなたが最初にやることは、いまの年間投票額を1つの数字にすることです。 レース数 × 点数 × 1点の金額。それに (回収率 − 1) を掛ければ、いまの設計で作れる利益額の上限が出ます。
公営競技はのめり込みすぎると生活に支障が出ることがあります。投票額は生活費や借入から出さず、使う金額と回数をあらかじめ決めてください。 ご自身やご家族のことで気になることがあれば、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(https://scga.jp/)にご相談ください。