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3着以内に来たうち、何回1着でしたか|マルチと1着固定を分ける33.33%

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

マルチにチェックを入れるとき、あなたは迷っていません。

軸は決めた。相手は5頭。点数は60点。1点100円で6,000円。3連単の軸1頭マルチ、いつもの形です。

先週は軸が2着でした。当たりました。 配当は48倍、4,800円。投資6,000円だったので、1,200円のマイナスです。

「当たったのに減るんだよな」

その前の週は軸が1着で、相手2頭も来て、18,000円。 月単位で見ると、だいたいトントンか少し下。5年やって、年ごとの収支は一度もプラスになっていません。

1着固定なら20点、2,000円で済むことは知っています。ただ、軸が2着や3着に来た週を思い出すと、手が伸びません。 「あのときマルチじゃなかったら、ゼロだった」——その記憶が毎週チェックを入れさせています。

一度だけ、1着固定に絞った週がありました。軸は3着。画面には「不的中」だけが残りました。 その日から、チェックを外したことはありません。

外したい気持ちがないわけではないのです。投資額が3分の1になるなら、同じ予算で3倍のレースを買える。 それは分かっている。分かっていて、毎週同じところで止まります。

この記事で出すのは、マルチと1着固定のどちらが自分に合うかを決める、たった1つの割り算です。

目次

先に結論:マルチの合格ラインは、軸の3着以内率22.989%

3連単の軸1頭マルチは、軸が1着でも2着でも3着でも当たります。相手17頭なら、1着固定の272点が3倍になって816点です。

合格ラインは、軸馬の選び方と同じ出し方で求まります。

軸1頭型の合格ライン = 点数 ÷ 理論平均配当

816点を3,549.6倍で割ると22.989%
816点を3,549.6倍で割ると22.989%

22.989%。 これが、マルチで元を取るために軸に要求される3着以内率です。

1着固定のときは 272 ÷ 3,549.6 = 7.663% で、こちらは1着率でした。

つまりマルチにするという操作は、軸を測る物差しを「1着率」から「3着以内率」に載せ替えることです。着順が緩むぶん、要求される率の種類が変わります。

1着固定とマルチで、測っている率が入れ替わる

馬単も同じ構造です。馬単のマルチは軸が1着でも2着でもいいので、点数は2倍になります。

4つの型と、それぞれが測る率
4つの型と、それぞれが測る率
買い方 点数(相手17頭) 合格ライン 軸の何を測っているか
馬単・1着固定 17点 7.407% 1着になる率
馬単・マルチ 34点 14.815% 2着以内に来る率
3連単・1着固定 272点 7.663% 1着になる率
3連単・マルチ 816点 22.989% 3着以内に来る率

4つとも、相手を何頭に絞っても合格ラインは動きません。相手を5頭にすれば点数は3分の1近くに減りますが、相手が残りの枠を捕まえる確率も同じだけ減るからです。

ここでひとつ、はっきりさせておきます。相手の選び方が軸の実力と無関係なら、という条件つきです。相手の選び方にも腕があるなら、その腕は相手の頭数の話として別に測ることになります。

でたらめとの比は、4つとも同じ値になる

合格ラインの数字だけ見ても、それが厳しいのかは分かりません。何も考えずに軸を選んだ馬と比べます。

18頭立てででたらめに1頭選べば、1着率は1÷18=5.556%、2着以内は2÷18=11.111%、3着以内は3÷18=16.667%です。

マルチにしても比は動かない
マルチにしても比は動かない
買い方 合格ライン でたらめな馬 比
馬単・1着固定 7.407% 5.556% 1.3333
馬単・マルチ 14.815% 11.111% 1.3333
3連単・1着固定 7.663% 5.556% 1.3793
3連単・マルチ 22.989% 16.667% 1.3793

3連単はどちらも1.3793、馬単はどちらも1.3333。 この値は、その券種の払戻率の逆数です(3連単72.5%、馬単75.0%)。

当サイトではこの倍率をリフトと呼んでいます。券種を決めるときの物差しと同じものです。

言いたいことは1つです。マルチにしても、軸に要求される精度は1ミリも緩みません。 緩むのは着順の条件だけで、そのぶん物差しが「3着以内率」という別の目盛りに切り替わります。

勝ち切り率 = 1着率 ÷ 3着以内率

では、どちらを選ぶべきなのか。軸の2つの率の比で決まります。

勝ち切り率 = 1着率 ÷ 3着以内率

3着以内に来たうち、何回が1着だったか。それだけです。

3着以内30%のうち1着が10%なら33.33%
3着以内30%のうち1着が10%なら33.33%

3着以内率が30.0%で、そのうち1着が10.0%なら、勝ち切り率は33.33%。3回に1回は勝ち切っている軸、という意味になります。

ここで、でたらめな馬の勝ち切り率を出してみてください。1着率5.556% ÷ 3着以内率16.667% = 33.33% です。

そして合格ライン同士の比も見てください。7.663% ÷ 22.989% = 33.33%。

3つの33.33%が、同じ場所を指しています。

でたらめな馬は、ちょうど境界線の上に立っている

これが何を意味するか、並べます。

33.33%が分かれ目
33.33%が分かれ目
軸の勝ち切り率 どちらが先に成立するか どういう馬か
33.33%より上 1着固定 来たときは勝ち切るタイプ
ちょうど33.33% 完全に同じ でたらめに選んだ馬と同じ配分
33.33%より下 マルチ 掲示板は来るが勝ち切れないタイプ

馬単なら境界は 1着率 ÷ 2着以内率 = 50.00% です。でたらめな馬は 5.556 ÷ 11.111 = 50.00% で、やはり境界の上に立ちます。

あなたが5年間「安心」だと思っていたマルチは、勝ち切り率が33.33%を割る軸のための形です。掲示板には来るけれど勝ち切れない馬を軸に据えているなら、マルチは正しい選択になります。

逆に、勝ち切る馬を軸にしているのにマルチで買っているなら、点数を3倍払って、有利な目盛りを捨てていることになります。

回収率の比も、まったく同じ1本の線で決まる

「成立しやすさ」と「回収率の高さ」は別の話に聞こえます。ところが、この2つは一致します。

回収率は「実際の率 ÷ 合格ライン」で出ます。だから2つの回収率の比を取ると、合格ラインの比=33.33%が分母に残ります。

1着固定の回収率 ÷ マルチの回収率 = 勝ち切り率 × 3

(馬単は×2です)

勝ち切り率33.33%で回収率が一致する
勝ち切り率33.33%で回収率が一致する

軸の3着以内率を30.0%に固定して、勝ち切り率だけ動かします。

勝ち切り率 1着率 1着固定の回収率 マルチの回収率 比
20.00% 6.00% 78.30% 130.50% 0.600
25.00% 7.50% 97.87% 130.50% 0.750
33.33% 10.00% 130.50% 130.50% 1.000
40.00% 12.00% 156.60% 130.50% 1.200
50.00% 15.00% 195.75% 130.50% 1.500
60.00% 18.00% 234.90% 130.50% 1.800

マルチの列は、どの行でも130.50%のまま動きません。 3着以内率を30.0%に固定したので当然です。動くのは1着固定の列だけ。

そして33.33%の行で、2つがぴったり交差します。

馬単も同じ形です。2着以内率を40.0%に固定します。

勝ち切り率 1着率 1着固定の回収率 マルチの回収率 比
35.00% 14.00% 189.00% 270.00% 0.700
40.00% 16.00% 216.00% 270.00% 0.800
50.00% 20.00% 270.00% 270.00% 1.000
60.00% 24.00% 324.00% 270.00% 1.200
70.00% 28.00% 378.00% 270.00% 1.400

⚠️ 上の2つの表に入れた率(3着以内率30.0%、2着以内率40.0%、勝ち切り率20〜70%)は、すべて仮に置いた値です。当サイトは特定の馬や騎手の1着率・3着以内率を集計しておらず、「この馬の勝ち切り率はいくつだ」という主張はしていません。

でたらめな馬なら、3倍買っても回収率は72.5%のまま

いちばん効く行を取り出します。軸をでたらめに選んだ場合です。

1着固定の回収率は 5.556% ÷ 7.663% = 72.50%。マルチは 16.667% ÷ 22.989% = 72.50%。

完全に同じです。 そしてこの72.5%は、3連単の払戻率そのものです。

点数を増やしても回収率が動かないのと、まったく同じことが起きています。軸の実力に偏りがなければ、点数を3倍にしても回収率は1ポイントも動きません。 動くのは投資額だけです。

馬単も同じで、でたらめな軸ならどちらも75.00%。払戻率ちょうどです。

マルチが効くか効かないかは、あなたの軸が「勝ち切る側」か「粘る側」のどちらかに偏っているときにしか決まりません。 偏りがゼロの軸では、どちらを選んでも結果は変わりません。

点数は3倍になるのに、合格ラインは1ミリも緩まない

投資額の側も見ておきます。3連単マルチの点数は、1着固定の3倍です。

相手5頭で2,000円が6,000円になる
相手5頭で2,000円が6,000円になる
相手の頭数 1着固定の点数 1着固定の投資額 マルチの点数 マルチの投資額
3頭 6点 600円 18点 1,800円
5頭 20点 2,000円 60点 6,000円
7頭 42点 4,200円 126点 12,600円
10頭 90点 9,000円 270点 27,000円
17頭 272点 27,200円 816点 81,600円

※1点100円の場合

相手を5頭にしているあなたの場合、マルチにした時点で1レース2,000円が6,000円になっています。年100レース買うなら、20万円が60万円です。

この3倍は、合格ラインを1ポイントも下げてくれません。 3着以内率22.989%という要求は、相手を17頭に広げても5頭に絞っても同じままです。

次の土曜、チェックを外すかどうかを決められるとして

過去の記録を開いたところを考えてみてください。軸にした馬が3着以内に来たレースだけを数える。そのうち1着だったレースを数える。割る。

30回中10回なら33.33%。ちょうど境界です。30回中14回なら46.7%で、1着固定のほうが回収率は1.40倍になります。

そこから先は迷いません。チェックを外して、投資額が3分の1になります。

ただし、ここには苦いところがあります。 その割り算の答えが33.33%を割っていたら、あなたのマルチは正しかったということになります。5年間の判断は間違っていなかった。それでも年単位の収支はマイナスのままです。

つまり、勝ち切り率はマルチか1着固定かを決めるだけで、収支がマイナスである理由そのものには答えません。 そちらは軸の3着以内率が22.989%に届いているかという、別の判定になります。

提案はこうです。割り算を2回やってください。 1回目が勝ち切り率で、形が決まります。2回目が3着以内率そのもので、そもそも成立しているかが決まります。順番はこの通りです。 成立していない軸をマルチから1着固定に替えても、減り方が変わるだけです。

この計算が言っていないこと

出していない数値
出していない数値
よくある読み方 当サイトの扱い
「マルチは当たりやすいから得」 当たりやすさと回収率は別。合格ラインも同じ比で上がります
「この馬の勝ち切り率は◯%だ」 集計データを持っていないため出しません
「勝ち切り率が高ければ勝てる」 形が決まるだけです。成立するかは3着以内率の側で決まります
「マルチは点数が多いぶん有利」 点数は投資額を3倍にするだけで、要求される率は変わりません

合格ラインが見ているのは「でたらめな軸より、その券種の払戻率の逆数の倍だけ上か」という一点です。実際の的中率がそこを超えているかどうかは、あなたの記録からしか出ません。

マルチのまま買い続けるか、勝ち切り率を測るか

割り算1回で形が決まる
割り算1回で形が決まる

5年ぶんの記録があるなら、新しく買う必要はありません。 軸が3着以内に来たレースを拾って、そのうち1着だった回数を数えるだけです。

30レースぶんあれば、おおよその見当はつきます。馬単で買っているなら、2着以内に来たうち何回1着だったかを数えて50.00%と比べてください。

数えた結果が33.33%のすぐ近くだったときは、どちらでも変わらないという答えです。その場合は投資額の少ない1着固定を選ぶのが素直になります。同じ予算でレース数を3倍にできるぶん、判定も3倍速く進みます。

はっきり下回っていたなら、あなたの5年間のマルチは形として正しかったことになります。そのときに次に見る数字は、軸の3着以内率が22.989%に届いているかどうかです。届いていないなら、形ではなく軸そのものを替える話になります。

販売ページの「マルチ推奨」も、同じ枠で読める

馬券術の販売ページには「マルチで買ってください」という指定がよく出てきます。同じ枠に載せられます。

見るのは2つです。表示されている率が1着率なのか3着以内率なのかと、マルチ込みの点数で回収率が出ているのか。この2つが決まらないと、比べる相手が7.663%と22.989%で3.00倍動いてしまいます。

3連馬券1点主義は、3連単を1点で狙う設計で、マルチとは正反対の型です。販売ページでは3連単の的中率3.4%・回収率316.0%という表示があります(販売者による表示・2026年9月時点)。着順を完全に決め切る型なので、1着率だけで採点できます。

シャイニング★ダークホースは穴馬候補を4頭選ぶ設計で、3連単なら24点(4頭の並べ方)になります。軸を置かない型なので、この記事の判定枠には乗りません。 販売ページに的中率24.3〜33.2%の表示はありますが回収率の数値がなく、当サイトでは採点できていません(販売者による表示・2026年9月時点)。

判定枠に乗るのは軸を置く型です。アイ・ウイナー1(9,900円)は単勝1点で的中率60.3%・回収率184.7%の表示があり、余裕は1.85倍と採点できます(販売者による表示・2026年9月時点)。

マルチ指定なのに1着率で書かれている、あるいは点数がマルチ前の数字、というときは採点が成立しません。 18種を同じ式に載せてみて数値がそろったのは7種でした。その一覧はハブ記事にあります。

勝ち切り率を出す3ステップ

割るのは1回だけ
割るのは1回だけ

1番目で、買ったレースだけを拾わないでください。 軸にした馬が3着以内に来たレースが分母です。買った買わないは関係ありません。

3番目で33.33%と比べたら、そこで形は決まります。迷う余地は残りません。 上なら1着固定、下ならマルチ、ぴったりならどちらでも同じです。

記録に足すのは1列だけです。軸にした馬の着順。 1着か、2〜3着か、それ以外か。この3分類さえあれば、勝ち切り率はいつでも出し直せます。


この記事の計算方法

  • 🚨シャイニング★ダークホースは、2026年9月末でinfotopでの販売を休止しています(販売者インフォレース出版による告知・2026年9月18日。理由はinfotop側のクレジット決済障害で、復旧見通しは未定とされています)。この記事に載せた数値は休止前の販売ページの表示で、当サイトの計算と書き分けています。休止であって終了ではないため、記述は残しています。

  • 軸1頭型の合格ライン = 点数 ÷ 理論平均配当。18頭立て・相手17頭で、馬単1着固定17÷229.5=7.407%、馬単マルチ34÷229.5=14.815%、3連単1着固定272÷3,549.6=7.663%、3連単マルチ816÷3,549.6=22.989%。

  • 理論平均配当 = 組み合わせ数 × 払戻率。18頭立ての馬単はP(18,2)×75.0%=229.5倍、3連単はP(18,3)×72.5%=3,549.6倍。
  • 合格ラインが相手の頭数によらないのは、相手の選び方が軸の率と無関係な場合です。点数と「相手が残り枠を捕まえる確率」が同じ比で動くため、割り算で残るのは軸の率だけになります。相手の選び方に腕があるなら、それは別に測る必要があります。
  • 勝ち切り率 = 1着率 ÷ 3着以内率(馬単は 1着率 ÷ 2着以内率)。でたらめな軸では3連単1÷3=33.33%、馬単1÷2=50.00%になります。
  • 1着固定の回収率 ÷ マルチの回収率 = 勝ち切り率 × 3(馬単は×2)。回収率を「実際の率÷合格ライン」で出したときに、合格ライン同士の比が残る形です。
  • 表に置いた率(3着以内率30.0%、2着以内率40.0%、勝ち切り率20〜70%)はすべて仮の値です。当サイトは実在の馬・騎手・血統の1着率や3着以内率を集計しておらず、個別の勝ち切り率も主張していません。
  • JRA払戻率(2014年6月7日改定):単勝・複勝80.0% / 枠連・馬連・ワイド77.5% / 馬単・3連複75.0% / 3連単72.5% / WIN5 70.0%。
  • 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
  • 販売ページの数値は販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトの計算と書き分けています。当サイトはこれらの商材を購入していません。

まとめ

  • 3連単マルチの合格ラインは、軸の3着以内率22.989%(816点÷3,549.6倍)。1着固定は1着率7.663%
  • マルチは保険ではなく、測る物差しを1着率から3着以内率に載せ替える操作です
  • でたらめな軸との比は4つとも払戻率の逆数(3連単1.3793 / 馬単1.3333)。マルチにしても要求される精度は緩みません
  • 勝ち切り率 = 1着率 ÷ 3着以内率。でたらめな馬はちょうど33.33%(馬単は50.00%)で、境界の上に立っています
  • 33.33%より上なら1着固定、下ならマルチ。合格ライン同士の比と完全に同じ値です
  • 1着固定の回収率 ÷ マルチの回収率 = 勝ち切り率 × 3。成立しやすさと回収率は同じ1本で決まります
  • でたらめな軸だと、点数を3倍にしても回収率は72.5%のまま(馬単は75.0%)。動くのは投資額だけです
  • 相手5頭なら、マルチにした時点で1レース2,000円が6,000円になります

あなたが最初にやることは、軸が3着以内に来たレースを拾って、そのうち1着だった回数を数えることです。 30回ぶんあれば、チェックを外すかどうかが決まります。

→ 18種類の馬券術を同じ物差しで並べたハブ記事を読む


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