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予想が1%良くなると、3連単は3.030%良くなります|効き目も罰も当てる頭数倍

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

あなたは20年、単勝1点だけを買ってきました。

新聞の読み方も、印の付け方も、20年でほとんど変わっていません。年ごとの成績も、だいたい同じ幅に収まります。

去年から、そこに3連単1点を足しました。選ぶ馬は同じです。単勝で買う1頭を軸に、そのまま3連単に組み替えているだけ。

ところが、この1年の3連単は様子が違いました。

2月と8月は、単勝の1年ぶんを1か月で稼ぎました。 5月と11月は、月の途中で「今月はもう終わりだ」と思うほど落ちました。

「同じ予想なのに、なぜ3連単だけこんなに荒れるんだ」

この記事で出すのは、あなたの予想の良さが、券種によって何倍になって出てくるかという数字です。

先に言っておくと、3連単が悪いという話ではありません。 出すのは倍率だけで、その倍率は良い方向にも悪い方向にも同じだけ効きます。

目次

先に結論:効き目は「当てる頭数」倍になります

当サイトは券種の選び方の記事で、回収率 = リフト^(当てる頭数) × 払戻率という式を出しました。

リフトというのは、あなたの予想が市場よりどれだけ当たるかという倍率です。市場どおりなら1.00、市場より1割よく当てられるなら1.10になります。

この式で、リフトが当てる頭数だけ掛け算されるところが要点です。

指数が倍率になる
指数が倍率になる

リフトが1%良くなると、回収率は「当てる頭数」%良くなります。

単勝は1頭なので1倍。3連単は3頭なので3倍。WIN5は5レースなので5倍です。

リフトが1%動くと、回収率は何%動くか

正確な値を出します。

同じ1%が5倍に開く
同じ1%が5倍に開く
券種 当てる数 リフト+1% リフト−1%
単勝・複勝 1 +1.000% −1.000%
枠連・馬連・ワイド 2 +2.010% −1.990%
馬単 2 +2.010% −1.990%
3連複 3 +3.030% −2.970%
3連単 3 +3.030% −2.970%
WIN5 5 +5.101% −4.901%

あなたが新聞を1時間長く読んで予想が1%良くなったとします。 単勝ではそれが1.000%になり、3連単では3.030%になります。

同じ1時間が、3倍の値段で買われているということです。

この倍率は、予想の中身を一切見ていません。あなたが何を根拠に選んでいても、当てる頭数が3なら3倍になります。血統でも、調教でも、コンピ指数でも同じです。

逆に言えば、券種を変えるだけで予想の見返りが変わるということでもあります。予想そのものを1%良くするのは難しい作業ですが、券種を単勝から3連単に替えるのは一瞬で終わります。

ただし、次の節から見ていくとおり、その一瞬で悪い方向の倍率も3倍になります。

当サイトが券種の階段の記事で出した「段」でいえば、段が上がるほどこの倍率も上がります。段は、払戻率が下がる目盛りであると同時に、予想が効く倍率の目盛りでもありました。

20年の単勝と、1年の3連単を数字で並べます

あなたの体感を計算に直します。同じ年200レースを買った場合の、年間回収率のばらつきです。

使うのは当たり本数の記事の式で、ばらつきは当たりの本数だけで決まります(1 − 的中率 を本数で割って、平方根をとった値)。

同じ年200レースで3.08倍
同じ年200レースで3.08倍
買い方 的中率 年の当たり本数 年間回収率のばらつき
単勝1点 25.0% 50.0本 ±12.25pt
馬連1点 10.0% 20.0本 ±21.21pt
3連複1点 5.0% 10.0本 ±30.82pt
3連単1点 3.4% 6.8本 ±37.69pt

3連単1点は、単勝1点の3.08倍荒れます。

20年の単勝が「だいたい同じ幅」に収まっていたのは、年50本の当たりがあったからです。3連単で当たるのは年6.8本。1本ごとの重みが7倍以上あります。

2月と8月に跳ね、5月と11月に落ちたのは、気のせいでも調子の波でもありません。 本数が少ない買い方の、当然の見え方です。

月で区切るとさらに極端になります。年6.8本ということは、月あたり0.57本。ほとんどの月は当たりがゼロか1本で、そのどちらかで月の成績が全部決まります。

単勝のほうは月4.2本。1本外しても、残り3本で均されるので、月の数字が落ち着きます。20年のあいだ「だいたい同じ幅」に見えていた理由はここにありました。

なぜ「3連単だけ調子が悪い」と感じるのか

ここに、感じ方の非対称があります。

単勝は年50本当たるので、悪い月も月2〜3本は当たります。 ゼロの月がほとんどありません。

3連単は年6.8本。当たらない月のほうが多い計算になります。5月も11月も、その月に1本も来なかっただけです。

あなたが「3連単は調子が悪い」と思ったとき、実際に起きていたのは予想の質の変化ではなく、本数の少なさでした。

そして跳ねた2月と8月についても同じです。予想が冴えていたのではなく、少ない本数のうち1本が来ただけの可能性があります。

てこが効くというのは、こういう見え方をすることでもあります。

効き目が大きいということは、罰も大きいということです

ここからが、この記事のもう半分です。

倍率は方向を選びません。 リフトが1%良くなれば3.030%良くなりますが、1%悪ければ2.970%悪くなります。

そして問題は、あなたが自分のリフトを正確には知らないことです。

自分のリフトを1.10だと思っていて、実は±5%ずれていたとします。そのときの回収率の幅を出します。

同じ5%のずれが6.44倍に
同じ5%のずれが6.44倍に
券種 基準(リフト1.10) 上振れ 下振れ 幅
単勝・複勝 88.00% 92.40% 83.60% 8.80pt
枠連・馬連・ワイド 93.78% 103.39% 84.63% 18.76pt
馬単 90.75% 100.05% 81.90% 18.15pt
3連複 99.83% 115.56% 85.59% 29.97pt
3連単 96.50% 111.71% 82.73% 28.97pt
WIN5 112.74% 143.88% 87.23% 56.65pt

WIN5の56.65ptは、単勝8.80ptの6.44倍です。

3連複の行を見てください。基準では99.83%で、あと一息で100%に届きそうに見えます。 ところが実際は85.59%から115.56%のどこかで、成立しているかどうかすら決まっていません。

リフト1.10というのは当サイトが置いた例の値です。あなたの本当のリフトが何かは、あなたにも当サイトにも分かりません。

リフトを正しく知るには、当たりが何本要るか

では、どれだけ集めればリフトが分かるのか。

リフトは実測の的中率から出る数字なので、的中率の精度がそのままリフトの精度になります。当サイトが出した式では、本数を4倍にすると幅が半分になりました。

精度を上げると本数は4倍
精度を上げると本数は4倍
的中率 ±10%の精度 ±5%の精度
3.4% 96.6本 386.4本
10.0% 90.0本 360.0本
25.0% 75.0本 300.0本
60.0% 40.0本 160.0本

リフトを±5%で知るのに要る当たりの本数 = 400 × (1 − 的中率) です。

3連単1点なら386.4本。年6.8本のペースなら、56.8年かかります。

ここが二重の不利になっています。 当てる頭数が多い券種ほど、リフトの誤差は増幅されるのに、そのリフトを測るための当たりは集まりにくい。

単勝なら300.0本で、年50本なら6.0年です。同じ精度に56.8年と6.0年。

では、単勝に戻すべきなのか

そう読める流れですが、式はどちらが良いとも言っていません。

3連単のてこが3倍だということは、リフトが本当に高い人にとっては3倍の見返りがあるという意味でもあります。リフト1.10なら単勝88.00%に対して3連単96.50%で、3連単のほうが上です。

てこは両方向に効く
てこは両方向に効く

問題は、自分のリフトが本当に1.10なのかを確かめる手段のほうにあります。てこが大きい券種を選ぶというのは、確かめ終わる前に大きく賭けるということです。

順番としては、測りやすい券種でリフトを先に固めてから、てこの大きい券種へ移すほうが筋は通ります。単勝で6.0年かけて±5%まで絞れば、その値は3連単に持ち込めます。予想そのものは同じだからです。

あなたが20年続けてきた単勝は、その意味では無駄になっていません。 20年ぶんの当たりは、リフトの見積もりとしていちばん厚い材料になります。

年200レース・的中率25.0%で20年なら、当たりは約1,000本です。±5%に要るのが300.0本なので、すでに3.3倍集まっています。あなたの単勝のリフトは、かなり固い値として使えます。

3連単に移すときは、その固い値をそのまま3乗するだけで済みます。新しく56.8年かける必要はありません。予想が同じなら、リフトも同じだからです。

ここが「測る場所と賭ける場所を分ける」ということの中身になります。

手残りの係数で見ると、どうなるか

もう1つ、当サイトの式と重ねておきます。手残りの記事で出した当たり1本の手残り = その配当 × (1 − 1 ÷ 回収率)です。

リフト1.10のとき、単勝は88.00%なので係数は−13.636%。3連単は96.50%で−3.627%になります。

どちらもマイナスです。 リフト1.10では、まだどちらの券種でも当たった1本が黒字になりません。

3連複だけが99.83%で、係数は−0.170%。ほぼゼロですが、まだ届いていません。

引いた範囲と引いていない範囲
引いた範囲と引いていない範囲

てこの話は、100%を越えたあとに効いてくる話です。越える前は、てこが大きいほどマイナスの側で大きく振れることになります。

そして係数は、100%をまたぐ前後で急に動きます。3連複は99.83%で−0.170%ですが、リフトが1.101になれば100.097%で+0.097%。リフトが0.1%動いただけで、係数の符号が変わります。

てこが3倍というのは、符号の境目にいる人ほど、わずかな差で反対側へ行くということでもあります。

この計算が言っていないこと

よくある読み方 当サイトの扱い
「3連単のほうが得」 リフト次第。効き目も罰も3倍
「私のリフトは1.10くらい」 当サイトが置いた例の値
「この予想法のリフトは○○」 実在の予想法の値は一切主張しない
「てこが効けば早く勝てる」 確かめ終わるのはむしろ遅くなる

血統・騎手・距離適性・オッズ帯のリフト値も、当サイトは一切主張していません。 記事に出てくるリフトは、すべて計算のために置いた仮の値です。

回収率の式そのものも、リフトがどの馬にも一様に効くという簡単な仮定の上に立っています。実際には馬によって効き方が違うはずで、そこは当サイトでは扱っていません。

販売ページにリフトは書かれていません

馬券術の販売ページに「リフト」という言葉が出てくることは、まずありません。書かれているのは的中率と回収率です。

ただ、回収率と券種が分かれば、リフトは逆算できます。 リフト = (回収率 ÷ 払戻率)^(1 ÷ 当てる頭数) です。

単勝と複勝を使う1,800円のコンピの極意は、単勝24.6%・回収率111%という販売者による表示があります(2026年9月時点)。当てる頭数1なので、リフトはそのまま111 ÷ 80.0 = 1.3875。てこは1倍です。

同じ販売元の8,800円3連馬券1点主義は3連単1点で、的中率3.4%・回収率316.0%の表示(2026年9月時点)。当てる頭数は3なので (316.0 ÷ 72.5)^(1÷3) = 1.6335。てこは3倍かかります。

どちらも販売者による表示を当サイトが逆算しただけの値で、その回収率が実際に出るかどうかは別の話になります。19種の採点はハブ記事にあります。

余裕の順位と、リフトの順位は入れ替わります

逆算を、採点できた教材に一通り当ててみます。余裕(=販売者の表示から出した回収率)とリフトを並べたものです。

順位が入れ替わる
順位が入れ替わる
教材 券種 余裕 当てる数 逆算したリフト
3連馬券1点主義 3連単 3.160倍(1位) 3 1.6335(4位)
ザ・フロントランナー 単勝 1.910倍 1 2.3875(1位)
アイ・ウイナー1 単勝 1.847倍 1 2.3087
ゴールデンホース 複勝 1.500倍 1 1.8750
コンピの極意 単勝 1.110倍 1 1.3875
南関コンピ 単勝 1.090倍 1 1.3625

余裕の1位と4位が、リフトでは入れ替わります。

3連馬券1点主義の余裕3.160倍は、6本のなかで最大です。ところがリフトに直すと1.6335で4番目になります。3連単のてこが3乗で効くので、リフトが低くても余裕は大きく出るからです。

逆にザ・フロントランナーは余裕1.910倍ですが、単勝でてこが1倍しかないのに、その数字を出しています。 リフトは2.3875で最大です。

どちらが良いという話ではありません。 ただ、「余裕が大きい=予想が鋭い」ではないということは言えます。余裕には券種のてこが混ざっています。

数値はすべて販売者による表示から当サイトが逆算したもので、実際にその回収率が出るかどうかは別の話です。

自分のてこを確かめる3ステップ

券種を倍率で見る
券種を倍率で見る
掛け算1回だけ
掛け算1回だけ

3番目を省かないでください。 倍率だけ分かっても、自分のリフトがどれだけ確かかが出てきません。

そして、測る場所と賭ける場所は分けられます。 当たりが集まりやすい券種でリフトを固め、固まってからてこの大きい券種へ移す。20年ぶんの単勝の記録は、そのためにいちばん使える材料です。


この記事の計算方法

  • 回収率 = リフト^(当てる頭数) × 払戻率(券種の選び方の記事で出した式)。リフトは「あなたの実測の的中率 ÷ 市場が見ている確率」です。
  • リフトが1%動いたときの回収率の変化率:(1.01)^当てる頭数 − 1 で、単勝・複勝+1.000% / 枠連・馬連・ワイド・馬単+2.010% / 3連複・3連単+3.030% / WIN5+5.101%。下げたときは −1.000 / −1.990 / −2.970 / −4.901% です。
  • リフトを5%外したときの幅(基準リフト1.10):単勝・複勝8.80pt / 枠連・馬連・ワイド18.76pt / 馬単18.15pt / 3連複29.97pt / 3連単28.97pt / WIN5 56.65pt。WIN5は単勝の6.44倍です。
  • 年間回収率のばらつき = √((1 − 的中率) ÷ 年間の当たり本数)(当たり本数の記事)。年200レースで単勝1点(25.0%)±12.25pt、3連単1点(3.4%)±37.69ptで、3.08倍です。
  • リフトを±5%の精度で知るのに要る当たりの本数 = 400 × (1 − 的中率)。±10%なら100 × (1 − 的中率) で、本数を4倍にすると幅が半分になる関係から出しています。
  • 当たり1本の手残り = その配当 × (1 − 1 ÷ 回収率)(手残りの記事)。リフト1.10なら単勝−13.636% / 3連複−0.170% / 3連単−3.627%で、いずれもまだマイナスです。
  • 販売ページからのリフトの逆算 = (回収率 ÷ 払戻率)^(1 ÷ 当てる頭数)。
  • JRA払戻率(2014年6月7日改定):単勝・複勝80.00% / 枠連・馬連・ワイド77.50% / 馬単・3連複75.00% / 3連単72.50% / WIN5 70.00%。
  • 🚨 記事に出てくるリフトの値は、すべて当サイトが計算のために置いた仮の値です。実在の予想法・血統・騎手・距離適性・オッズ帯のリフト値は一切主張していません。
  • 回収率の式は、リフトがどの馬にも一様に効くという簡単な仮定の上に立っています。実際には馬によって効き方が違うはずで、そこは扱っていません。
  • 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
  • 販売ページの数値は販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトが逆算した値と書き分けています。当サイトはこれらの商材を購入していません。

まとめ

  • 回収率 = リフト^(当てる頭数) × 払戻率。 指数の位置に当てる頭数が入ります
  • リフトが1%良くなると、回収率は「当てる頭数」%良くなります(単勝+1.000% / 3連単+3.030% / WIN5+5.101%)
  • 同じ倍率が悪い方向にも効きます(3連単−2.970% / WIN5−4.901%)
  • リフトを5%外したときの回収率の幅は、単勝8.80pt・WIN5 56.65ptで6.44倍。3連複は基準99.83%でも85.59〜115.56%のどこか
  • 年200レースでの年間回収率のばらつきは、単勝1点±12.25pt・3連単1点±37.69ptで3.08倍。3連単が荒れて見えるのは本数の少なさです
  • リフトを±5%で知るのに要る当たりは 400 × (1 − 的中率)。3連単1点なら386.4本=56.8年、単勝1点なら300.0本=6.0年
  • 当てる頭数が多い券種ほど誤差が増幅されるのに、測るための当たりは集まりにくいという二重の形になっています
  • 測る場所と賭ける場所は分けられます。 集まりやすい券種でリフトを固めてから、てこの大きい券種へ移せます

あなたが次にやることは、20年ぶんの単勝の記録からリフトを1つ出すことです。 実測の的中率をオッズから出した市場の確率で割るだけで、3連単に移したときの倍率も同じ数字から出せます。

→ 19種類の馬券術を必要的中率で採点した一覧を見る


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