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単勝を5頭に散らすと、どれが勝っても損が確定します|合成オッズと必要的中率の出し方

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

土曜の8レース。あなたは単勝を4頭に散らして買いました。

2.3倍、4.0倍、6.0倍、9.0倍。このなかのどれかは来るだろう。 そう考えて、金額はオッズに合わせて調整しました。どれが勝っても払い戻しが同じになるように。

来ました。的中です。ところが手元の増え方は、思っていたより小さい。

「的中したのに、手応えがないな」

その4頭の合成オッズは1.039倍です。3.9%しか増えません。そしてもう1頭足して5頭にすると0.967倍になり、どの馬が勝っても損が確定します。

目次

先に結論:必要的中率は「1÷オッズ」の足し算です

選んだ馬の1÷オッズを足すだけで、必要的中率と合成オッズが出る
選んだ馬の1÷オッズを足すだけで、必要的中率と合成オッズが出る

単勝を複数頭に散らすとき、判定はこの足し算だけです。

必要的中率 = 選んだ馬の (1 ÷ オッズ) の合計
合成オッズ = 1 ÷ その合計

単勝2.3倍・4.0倍・6.0倍の3頭なら、0.4348 + 0.2500 + 0.1667 = 0.8514。必要的中率は85.14%、合成オッズは 1 ÷ 0.8514 = 1.174倍です。

「この3頭のどれかが勝つ」とあなたが見ている確率が85.14%を超えていれば成立、下回っていれば不成立です。あなたの読みをこの1つの数字にぶつける形になります。

この式が使えるのは、オッズに反比例させて金額を配分したときです。どれが来ても払い戻しが同額になる買い方で、冒頭の買い方がまさにこれです。

単勝は、必要的中率がオッズ画面に直接書いてある券種です

まず1頭のときから。単勝の必要的中率は、オッズの逆数そのものです。

必要的中率 = 1 ÷ 単勝オッズ

1頭だけ買うとき、必要的中率はオッズの逆数
1頭だけ買うとき、必要的中率はオッズの逆数
単勝オッズ 必要的中率 市場の勝率 比
1.5倍 66.67% 53.33% 1.250倍
2.0倍 50.00% 40.00% 1.250倍
3.0倍 33.33% 26.67% 1.250倍
5.0倍 20.00% 16.00% 1.250倍
10.0倍 10.00% 8.00% 1.250倍
50.0倍 2.00% 1.60% 1.250倍

他の券種では、平均配当を逆算しないと必要的中率が出ません。 単勝だけは、あなたが見ている画面の数字がそのまま線になります。

市場の勝率は (1 ÷ オッズ) × 80.0% で出ます。必要的中率との比はどのオッズでも1.250倍で、これは 1 ÷ 払戻率です。市場勝率の出し方は期待値の計算の記事にまとめました。

頭数を足すと、必要的中率も足し算で増えます

複数頭に散らすと、線はそのまま足されます。人気順に1頭ずつ足していきます。

人気順に足すと、5頭目で1.000を超える
人気順に足すと、5頭目で1.000を超える
買う頭数 足した単勝オッズ 1÷オッズの合計 合成オッズ 必要的中率
1頭 2.3倍 0.4348 2.300倍 43.48%
2頭 4.0倍 0.6848 1.460倍 68.48%
3頭 6.0倍 0.8514 1.174倍 85.14%
4頭 9.0倍 0.9626 1.039倍 96.26%
5頭 14.0倍 1.0340 0.967倍 103.40%
18頭 300.0倍 1.2513 0.799倍 125.13%

4頭までは合成1.039倍。あなたが5頭目を足した瞬間に0.967倍へ落ちます。

必要的中率が103.40%というのは、100%を超えているという意味です。選んだ5頭のどれかが100%の確率で勝つとしても、まだ足りません。損が確定します。

上のオッズは例示ですが、次の節で「どんなレースでも必ずこうなる」ことを見ます。

どこかで必ず1.000を超えます

全馬の「1 ÷ オッズ」を足すと、必ず 1 ÷ 払戻率 = 1.250 になります。 単勝の払戻率が80.0%だからです。この関係は期待値の計算の記事で確かめました。

つまり出発点が0で、全部足すと1.250。途中で必ず1.000を通過します。

Σが1.000を超えた時点から、100%当たっても損
Σが1.000を超えた時点から、100%当たっても損
1÷オッズの合計 合成オッズ 100%当たったときの回収率
0.500 2.000倍 200.0%
0.800 1.250倍 125.0%
0.950 1.053倍 105.3%
1.000 1.000倍 100.0%(トントン)
1.050 0.952倍 95.2%
1.250(全馬) 0.800倍 80.0%

1.000が硬い天井です。 あなたが越えた時点から先は、どれだけ確実に当たっても増えません。

だから単勝を散らす買い方には、買える頭数の上限が最初から決まっています。 上の例では4頭まで。人気が割れているレースならもっと買え、1強のレースなら2〜3頭で天井に届きます。

上限を決めているのはあなたの読みではなく、オッズの並び方です。

「散らせば堅い」が成立しない理由

あなたが納得しにくいのはここだと思います。頭数を増やせば当たる回数は確実に増えるからです。

当たる回数が増えるのは本当です。 あなたが4頭買えば、1頭のときの何倍も的中します。ただし合成オッズが1.039倍まで落ちているので、当たっても3.9%しか増えません。

そして市場どおりの勝率で買うかぎり、何頭買っても回収率は80.0%で一定です。

何頭に散らしても、市場どおりなら回収率は80.0%
何頭に散らしても、市場どおりなら回収率は80.0%
買う頭数 必要的中率 市場勝率の合計 回収率
1頭 43.48% 34.78% 80.0%
2頭 68.48% 54.78% 80.0%
3頭 85.14% 68.12% 80.0%
4頭 96.26% 77.00% 80.0%
5頭 103.40% 82.72% 80.0%

理由は割り算をすれば見えます。市場勝率は (1÷オッズ) × 80.0% なので、合計しても必ず「1÷オッズの合計 × 80.0%」。必要的中率で割ると80.0%がそのまま残ります。

これは点数を増やしても回収率が動かないのと同じ形で、理由は買い目点数の記事に書きました。合成オッズという言葉が付いても、この性質は1ミリも変わりません。

どの人気帯を選ぶかで、線が動きます

頭数が同じでも、どこを選ぶかで必要的中率はまるで違います。

同じ3〜4頭でも、選ぶ人気帯で線が4.6倍動く
同じ3〜4頭でも、選ぶ人気帯で線が4.6倍動く
選んだ馬 単勝オッズ 1÷オッズの合計 合成オッズ 必要的中率
人気3頭 2.3 / 4.0 / 6.0 0.8514 1.174倍 85.14%
2〜4番人気 4.0 / 6.0 / 9.0 0.5278 1.895倍 52.78%
4〜6番人気 9.0 / 14 / 20 0.2325 4.300倍 23.25%
5〜8番人気 14 / 20 / 28 / 36 0.1849 5.408倍 18.49%

同じ3頭でも、人気3頭なら85.14%、4〜6番人気なら23.25%。 必要な線が3.7倍違います。4頭に増やしても、5〜8番人気なら18.49%です。

つまり頭数を減らすより、人気帯を下げるほうが線は大きく下がります。 あなたが人気3頭で85.14%を超えると見るのは、かなり難しいはずです。

買っていない馬が勝つ確率も、同じ足し算で出ます

もう1つ、この式の使い道があります。

選んだ馬の市場勝率の合計は、合計 × 80.0% です。だから買っていない馬が勝つ確率は 100% −(合計 × 80.0%)で出ます。合計そのものを1.000から引くのではない点に注意してください。

人気3頭(Σ0.8514)なら、市場勝率の合計は68.12%。残りの15頭が勝つ確率が31.88%あります。3頭に散らして「どれかは来る」と思っていても、3回に1回は圏外から来るという計算です。

人気4頭(Σ0.9626)まで広げても、市場勝率の合計は77.00%。まだ23.00%が残ります。

合成オッズを名前に持つ馬券術

「合成オッズ」は、この記事の式そのものを名前にした商材があります。

合成オッズ型と単勝複数点型の販売ページ表示
合成オッズ型と単勝複数点型の販売ページ表示
商材(販売ページの表示より) 券種の記載 表示の的中率
完全自動競馬投資ソフト 合成オッズ版 合成オッズ 福島12中6・中京12中8・函館12中9
完全自動競馬投資ソフト 合成オッズ地方競馬版 合成オッズ(複数点の資金配分) 全35レース中24レース=68%
アイ・ウイナー1 単勝のみ(1〜4点買い) 60.3%(回収率184.7%)

上2つは回収率の記載がないため、当サイトの採点ができていません。 的中率だけでは足りず、必要的中率と比べるには合成オッズか回収率のどちらかが要ります。

いちばん下は単勝の1〜4点買いなので、まさにこの記事の式が当てはまります。何点買うかで必要的中率が変わるので、点数の前提を確かめてから読む形になります。

券種と数値はいずれも販売ページの表示(2026年9月時点)で、当サイトは購入していません。何を先に数えるかは販売ページを採点する記事にまとめました。

次に単勝を散らす前に

やることは3つです。

単勝を散らす前の3ステップ
単勝を散らす前の3ステップ
  1. 買う馬のオッズを逆数にする(2.3倍なら0.4348)
  2. 足す(合計が必要的中率、その逆数が合成オッズ)
  3. 1.000と比べる(超えていたら1頭減らす)

あなたが電卓を叩くのは3回だけです。

この3回を省くとどうなるか。「どれかは来る」という感触のまま頭数が増えていきます。 増やすたびに当たる回数は増えるので、感触は強くなる一方です。合成オッズが1.039倍まで落ちても、当たっている実感は残ります。

正直に書いておくと、この足し算で回収率は上がりません。市場どおりに選ぶかぎり、何頭買っても80.0%です。 拾えるのは、自分の見立てが市場とずれている部分だけです。

それでも、Σが1.000を超えた買い方をやめるだけで、確定していた損がなくなります。 ここは読みの精度と関係なく、次の土曜から効きます。

よくある質問

Q. 金額を均等に置く場合も同じ式ですか
違います。合成オッズの式は、オッズに反比例させて配分したとき(どれが来ても払戻が同額)のものです。均等に置くと払戻が馬ごとに変わるので、別の計算になります。ただし市場どおりなら回収率が80.0%になる点は、配分の仕方によりません。

Q. Σが1.000ちょうどのときは
どの馬が勝ってもトントンです。手数料も税もない前提の理論値なので、実務では1.000より余裕を持たせてください。

Q. 全馬の1÷オッズを足すと本当に1.250になりますか
確定オッズについてはそうなります。表示オッズは端数処理があるため、ぴったりにはなりません。

Q. 複勝でも同じ足し算が使えますか
使えません。複勝は1レースで2〜3頭が同時に当たるので、率ではなく本数で測ります。複勝の記事にまとめました。

Q. 何頭まで買えるかはレースで変わりますか
変わります。人気が1頭に集中しているレースなら2〜3頭で天井に届き、割れているレースならもっと買えます。決めているのはオッズの並び方です。

Q. 単勝を全頭買うとどうなりますか
的中率100%で回収率80.0%です。必要的中率は125.13%になります。的中率の記事でも触れました。

まとめ

  • 単勝1点の必要的中率 = 1 ÷ オッズ。 必要的中率が画面に直接書いてある唯一の券種です
  • 市場の勝率は (1 ÷ オッズ) × 80.0%。必要的中率との比はどのオッズでも1.250倍です
  • 複数頭に散らすときの必要的中率 = 選んだ馬の (1÷オッズ) の合計
  • 合成オッズ = 1 ÷ その合計。 オッズに反比例させて配分したときの式です
  • 合計が1.000を超えると、どれかが必ず勝っても回収率は100%を割ります
  • 全馬の合計は必ず1.250(=1÷払戻率)。だからどこかで必ず1.000を通過します
  • 例示のレースでは4頭で1.039倍、5頭目で0.967倍。上限は4頭でした
  • 市場どおりに買うかぎり、何頭に散らしても回収率は80.0%で一定です
  • 同じ3頭でも人気3頭85.14%・4〜6番人気23.25%と、線が3.7倍動きます
  • 人気3頭に散らしても、市場勝率の合計は68.12%。31.88%は圏外から来ます

次に単勝を散らすときは、買う前に電卓を出してください。逆数にして、足して、1.000と比べる。 それだけです。

散らす頭数で線が動くように、券種と点数でも線は動きます。18種の馬券術を採点した1枚の表で、それぞれがどの高さに乗っているかを見比べられます。

馬券術18種を必要的中率で採点した表を見る


この記事の計算方法

  • 単勝1点の必要的中率 = 1 ÷ 単勝オッズ(買い目点数1 ÷ 平均配当オッズ、の形)
  • 市場の勝率 = (1 ÷ オッズ) × 払戻率。単勝の払戻率は80.0%です
  • 全馬の (1÷オッズ) の合計 = 1 ÷ 払戻率 = 1.250。確定オッズについての関係で、表示オッズは端数処理のためぴったりにはなりません
  • 複数頭を買うときの必要的中率 = 選んだ馬の (1÷オッズ) の合計/合成オッズ = その逆数。オッズに反比例させて配分した場合(どの馬が勝っても払戻が同額になる買い方)の式です
  • 回収率 = (選んだ馬のどれかが勝つ確率) ÷ (1÷オッズ の合計)。市場どおりの勝率を入れると、分子が「合計 × 80.0%」になるので必ず80.0%になります
  • 金額を均等に置く場合は式が変わります(回収率 = Σ(勝率 × オッズ) ÷ 点数)。ただし市場どおりの勝率ならこちらも80.0%です
  • 買っていない馬が勝つ確率 = 100% −(選んだ馬の 1÷オッズ の合計 × 80.0%)
  • 本文の18頭立てのオッズ(2.3 / 4 / 6 / 9 / 14 / 20 / 28 / 36 / 45 / 55 / 70 / 85 / 100 / 120 / 150 / 200 / 250 / 300倍)は、合計が1.250前後になるように作った例示です(実際の合計は1.2513)。実在のレースの値ではありません
  • 控除率は必要的中率の式に入れていません。 オッズは控除後の値なので、重ねて引くと二重計上になります
  • 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
  • 本文の数字はすべて当サイトの計算による理論値です。 特定のレースや買い方の成績ではありません
  • 券種・的中率・回収率の記載は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトはこれらの商材を購入していません
  • 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません
  • のめり込みにお困りの方は、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会などの相談窓口をご利用ください

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