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8頭立ての3連複は42.0倍です|同じ10点でも買い占め率が14.57倍違う

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

あなたの買い方は、どのレースでも同じです。

3連複を10点。軸を決めて、相手を絞って、だいたい1,000円。それを土日に何レースか繰り返します。

先週は小倉の8頭立てを買いました。その前の週は東京の18頭立て。どちらも同じ10点でした。

少頭数のレースのほうが気は楽です。「8頭しかいないんだから、当たるだろう」と思って買っています。

実際、当たる回数は多いはずです。それなのに、年間の数字はよくなりません。

この記事で出すのは、あなたの10点が、レースごとに何を意味していたかという数字です。

同じ10点でも、8頭立てでは全体の17.857%を押さえていて、18頭立てでは1.225%でした。14.57倍の差があります。

目次

先に結論:当てやすくなった分は、配当で返しています

理論平均配当は、組み合わせ数に払戻率を掛けて、同時に当たる枠の数で割った値です(点数の記事で出した形)。

頭数が減ると、組み合わせ数が減ります。だから配当の天井も下がります。

組み合わせが減れば天井も下がる
組み合わせが減れば天井も下がる

3連複の組み合わせは18頭立てで816通り、8頭立てで56通り。14.57分の1です。理論平均配当も612.0倍から42.0倍へ、同じ14.57分の1になります。

当たりやすさと配当は、いつも同じ比で動いています。

頭数別の理論平均配当を1枚に

1点あたりの理論平均配当を、頭数別に並べます。

8頭から18頭まで
8頭から18頭まで
頭数 単勝 複勝 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単
8頭 6.4倍 2.133倍 21.700倍 7.233倍 42.0倍 42.0倍 243.6倍
10頭 8.0倍 2.667倍 34.875倍 11.625倍 67.5倍 90.0倍 522.0倍
12頭 9.6倍 3.200倍 51.150倍 17.050倍 99.0倍 165.0倍 957.0倍
14頭 11.2倍 3.733倍 70.525倍 23.508倍 136.5倍 273.0倍 1,583.4倍
16頭 12.8倍 4.267倍 93.000倍 31.000倍 180.0倍 420.0倍 2,436.0倍
18頭 14.4倍 4.800倍 118.575倍 39.525倍 229.5倍 612.0倍 3,549.6倍

当サイトの記事はすべて18頭立てで計算してきました。 この表は、それを実際のレースに合わせて読み替えるためのものです。

18頭立てを基準に置いてきたのは、フルゲートが計算の上限になるからです。ここより配当の天井が高くなることはありません。あなたが実際に買うレースは、ほとんどがこの表の上のほうの行にあります。

表を縦に見ると、券種によって開き方が違うことも分かります。単勝は6.4倍から14.4倍で2.25倍しか動きませんが、3連単は243.6倍から3,549.6倍まで14.57倍動きます。

なお5〜7頭立ての複勝は2着までなので、別の扱いになります(少頭数の記事)。枠連も組み合わせ数の出し方が違うので、この表には入れていません。

縮み方を決めるのは、当てる頭数だけです

18頭立てから8頭立てになったとき、券種ごとに何分の1になるか。

着順は効かない
着順は効かない
券種 当てる数 18頭 → 8頭
単勝・複勝 1 2.25分の1
馬連・ワイド 2 5.46分の1
馬単 2 5.46分の1
3連複 3 14.57分の1
3連単 3 14.57分の1

馬連と馬単が同じ5.46、3連複と3連単が同じ14.57です。

ここが面白いところで、着順を問うかどうかは、縮み方に一切効いていません。

当サイトが券種の階段の記事で出した「段」では、着順を問うと1段ぶん重くなりました。頭数の効き方には、その1段が入ってきません。 効くのは当てる頭数だけです。

単勝を買う人にとって少頭数は2.25分の1の話ですが、3連複を買うあなたにとっては14.57分の1。同じレースでも、券種によって受ける影響が6.48倍違います。

あなたの10点は、レースごとに意味が変わっています

ここからが本題です。買い占め率 = 買い目点数 ÷ 組み合わせ数で見ます。でたらめに買ったときに当たる割合と同じ値です。

同じ10点が14.57倍動く
同じ10点が14.57倍動く
頭数 3連複の全組み合わせ 10点の買い占め率 必要的中率
8頭 56通り 17.857% 23.810%
10頭 120通り 8.333% 11.111%
12頭 220通り 4.545% 6.061%
14頭 364通り 2.747% 3.663%
16頭 560通り 1.786% 2.381%
18頭 816通り 1.225% 1.634%

8頭立ての10点は、56通りのうち10通り。5.6分の1を押さえています。

18頭立ての10点は816通りのうち10通り。81.6分の1です。

「同じ10点」と呼んでいたものが、片方は全体の6分の1で、もう片方は80分の1でした。

当てやすくなっても、比は1ミリも動きません

右端の必要的中率も見てください。8頭立ては23.810%、18頭立ては1.634%で、14.57倍の差があります。

そして、必要的中率 ÷ 買い占め率を計算すると、どの行も1.3333になります。

どの頭数でも1.3333
どの頭数でも1.3333
頭数 買い占め率 必要的中率 比
8頭 17.857% 23.810% 1.3333
12頭 4.545% 6.061% 1.3333
18頭 1.225% 1.634% 1.3333

1.3333は3連複の払戻率75.0%の逆数です。頭数が変わっても、この比は動きません。

少頭数で当たりやすくなった分は、必要的中率の上昇でちょうど相殺されています。 得をしているように見えて、越えるべき線も同じだけ上がっていました。

この1.3333という値は、当サイトが何度も出してきた数字です。券種を変えても、点数を変えても、頭数を変えても動きません。動かせるのは、あなたの読みがでたらめより何倍良いかという部分だけになります。

言い換えると、少頭数を選ぶことは、有利にも不利にもなりません。 変わるのは配当の大きさと当たる回数で、その2つは必ず逆向きに、同じ倍率で動きます。

「8頭立てだから買う」という理由づけは、この比が教えてくれるものの外側にあります。

「8頭しかいないんだから当たるだろう」の中身

あなたが小倉の8頭立てを見て気が楽になるのは、当たる回数が実際に増えるからです。錯覚ではありません。

でたらめに10点買っても17.857%、つまり5.6回に1回は当たります。 18頭立てなら81.6回に1回。

当たる回数だけが増える
当たる回数だけが増える

問題は、増えた当たりの中身のほうです。8頭立ての1本は42.0倍、18頭立ての1本は612.0倍。14.57倍の差があります。

年間で見ると、こうなります。年200レース・1レース1,000円で、半分が10頭立て、半分が16頭立てだったとします。的中率がどちらも6%だったとすると、

  • 16頭立ての100レース:6回的中 × 420.0倍 → 回収率252%
  • 10頭立ての100レース:6回的中 × 90.0倍 → 回収率54%
  • 合算:回収率153%

合算の153%からは、10頭立てで大きく負けていることが見えません。 同じ「3連複10点」という買い方に見えているので、分けて集計する理由が思いつかなかったはずです。

必要的中率は、平均してはいけません

ここは注意が要ります。回収率は投資額で加重平均できますが(押さえ馬券の記事で出した形)、必要的中率はできません。

上の例なら、10頭立ての必要的中率は11.111%、16頭立ては2.381%。足して2で割った6.746%には、何の意味もありません。

平均配当が違うものを、率のまま平均することはできないからです。頭数が違うレースは、券種が違うのと同じくらい別物だと考えたほうが安全になります。

分けて記録してください。 頭数の列を1つ足すだけで、どちらが効いていたかが出ます。

分け方は細かくなくて構いません。「12頭以下」と「13頭以上」の2つに分けるだけでも、上の例のような食い違いは見えます。

あなたのノートには、すでに日付とレース名が入っているはずです。頭数はそこから後で調べ直すこともできます。 去年ぶんをさかのぼって2つに分けると、その時点で答えが出るかもしれません。

買っていい点数の上限も、14.57倍動きます

当サイトは回収率の計算の記事で、回収率100%に届く点数の上限は、実績的中率と平均配当の掛け算で出ると書きました。

これを頭数別に出します。3連複・実績的中率20%の場合です。

8.40点から122.40点まで
8.40点から122.40点まで
頭数 理論平均配当 点数の上限
8頭 42.0倍 8.40点
10頭 90.0倍 18.00点
12頭 165.0倍 33.00点
14頭 273.0倍 54.60点
16頭 420.0倍 84.00点
18頭 612.0倍 122.40点

8頭立てでは8.40点が上限です。 あなたの10点は、この時点ですでに超えています。

18頭立てなら122.40点まで買えます。同じ的中率20%でも、買っていい点数が14.57倍違うという形です。

「どのレースでも10点」という決め方は、この上限をまたいでいます。 少頭数では買いすぎで、多頭数では絞りすぎになっている可能性があります。

この表の読み方は「上限まで買え」ではありません。上限は、それ以上買うと100%に届かなくなる線です。8頭立てで12点買っているなら、その時点で成立の見込みが消えていることになります。

逆に18頭立てで10点というのは、上限122.40点に対してかなり手前です。絞ること自体は悪くありませんが、同じ10点という理由で決めているなら、それは偶然その位置にいるだけになります。

では、少頭数は買わないほうがいいのか

そこまでは言えません。上限が下がるだけで、成立しないと決まったわけではないからです。

8頭立てで上限8.40点なら、8点に絞れば成立します。 10点を8点にするのは、相手を1頭減らすくらいの調整で済みます。

むしろ少頭数には利点もあります。買い占め率が高いので当たりが早くたまり、判定が早く終わります。 当サイトが当たり本数の記事で出したとおり、判定の長さを決めているのは当たりの本数でした。

8頭立てで5.6回に1回当たるなら、18頭立ての14.57倍の速さで本数が集まります。 自分の腕を測る場所としては、少頭数のほうが向いていることになります。

数字にすると、こうです。3連複10点で年200レース買うとして、でたらめ並みの腕でも8頭立てなら年35.7本、18頭立てなら年2.5本の当たりが出ます。判定に要るのがどちらも80本前後なら、片方は2.2年、もう片方は32.7年です。

測る場所と賭ける場所を分けるという考え方は、当サイトが予想の効き目の記事でも書きました。少頭数はその「測る場所」として使えます。

そこで固まった数字を、多頭数のレースに持ち込む。予想の中身が同じなら、腕の見積もりも同じだからです。

頭数は、買う前に確定している数少ない数字です

この話が実用になる理由が1つあります。頭数は、出馬表を見た時点で分かるからです。

オッズは締切まで動きます。馬場も変わります。当サイトが取替えの記事で書いたとおり、買ったあとに動くものは取り替えられません。

ところが頭数は、買う前に確定していて、しかも計算にそのまま入ります。 組み合わせ数も、理論平均配当も、買い占め率も、頭数さえ分かれば出ます。

当サイトが逆算をすすめてきた理由はここにあります。買う前に決められる数字だけで、必要的中率まで出せる。 頭数はその材料のひとつで、新聞を開いた瞬間に手に入るものになります。

(発走前に出走取消があれば頭数は動きます。そのときの扱いは返還の記事にまとめました。)

この計算が言っていないこと

引いた範囲と引いていない範囲
引いた範囲と引いていない範囲
よくある読み方 当サイトの扱い
「少頭数は狙い目」 比は1.3333で動かない。得も損もしない
「少頭数は荒れにくい」 実際の配当傾向は集計していない
「この競馬場は少頭数が多い」 頭数の分布は集計していないので出さない
「8頭立てなら8点が正解」 上限であって、正解の点数ではない

理論平均配当は組み合わせがすべて同じ確率で来ると置いた値です。実際には人気の偏りがあるので、あなたが当てた配当がこの値になるわけではありません。

枠連は組み合わせ数の出し方が違うので、この表には入れていません(枠連1点の記事)。

販売ページの数字も、頭数を書いていません

馬券術の販売ページには的中率と回収率が書かれていますが、検証したレースの頭数までは、まず書かれていません。

単勝と複勝を使う1,800円のコンピの極意は、単勝24.6%・回収率111%という販売者による表示です(2026年9月時点)。単勝は頭数の影響が2.25分の1にとどまるので、頭数が分からなくても振れ幅は小さい側になります。

3連単1点を使う8,800円の3連馬券1点主義には、的中率3.4%・回収率316.0%という表示があります(2026年9月時点)。3連単は14.57分の1まで縮むので、検証したレースの頭数が偏っていれば、数字の意味も変わります。

頭数の影響が大きい券種ほど、検証条件の情報が要るということになります。採点した19種の一覧はハブ記事に置いてあります。

出馬表を見たときにやる3ステップ

点数ではなく割合で見る
点数ではなく割合で見る
割り算1回だけ
割り算1回だけ

3番目を省かないでください。 買い占め率が出ても、上限と比べなければ買っていいかが決まりません。

そして、記録には頭数の列を足してください。 同じ「3連複10点」でも、8頭立てと18頭立ては別々に集計する価値があります。


この記事の計算方法

  • 理論平均配当 = 組み合わせ数 × 払戻率 ÷ 的中枠数(複勝・ワイドは3で割ります)。頭数別の値は本文の表のとおりで、3連複は8頭42.0倍から18頭612.0倍です。
  • 18頭立てから8頭立てへの縮み方:単勝・複勝2.25分の1 / 馬連・ワイド5.46分の1 / 馬単5.46分の1 / 3連複14.57分の1 / 3連単14.57分の1。縮み方は当てる頭数だけで決まり、着順を問うかどうかは効きません。
  • 買い占め率 = 買い目点数 ÷ 組み合わせ数。でたらめに買ったときの的中率と同じ値です。3連複10点なら8頭立て17.857%、18頭立て1.225%。
  • 必要的中率 ÷ 買い占め率 は、どの頭数でも1.3333(=1 ÷ 払戻率75.0%)で動きません。当たりやすくなった分は必要的中率の上昇で相殺されます。
  • 回収率100%に届く点数の上限は、実績的中率と理論平均配当の掛け算で出ます(回収率の計算の記事)。実績的中率20%なら8頭立て8.40点、18頭立て122.40点です。
  • 回収率は投資額で加重平均できますが、必要的中率は平均できません。 平均配当が違うものを率のまま平均しても意味を持ちません。
  • 本文の年間の例(年200レース・1レース1,000円・的中率どちらも6%)は、当サイトが置いた仮の設定です。16頭立て252%・10頭立て54%・合算153%になります。
  • 5〜7頭立ての複勝は2着までなので的中枠数が2になります(少頭数の記事)。枠連は組み合わせ数の出し方が違うため、この表には入れていません。
  • 理論平均配当は、組み合わせがすべて同じ確率で来ると置いた値です。実際の配当は人気の偏りで大きくばらつきます。
  • 少頭数レースの実際の配当傾向も、競馬場や条件ごとの頭数分布も、当サイトは集計していないので出していません。
  • JRA払戻率(2014年6月7日改定):単勝・複勝80.0% / 枠連・馬連・ワイド77.5% / 馬単・3連複75.0% / 3連単72.5% / WIN5 70.0%。
  • 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
  • 販売ページの数値は販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトの計算と書き分けています。当サイトはこれらの商材を購入していません。

まとめ

  • 3連複の理論平均配当は、18頭立て612.0倍・8頭立て42.0倍で14.57分の1になります
  • 縮み方は当てる頭数だけで決まります(単勝2.25分の1 / 馬連・馬単5.46分の1 / 3連複・3連単14.57分の1)。着順は効きません
  • 買い占め率 = 点数 ÷ 組み合わせ数。 同じ10点でも8頭立て17.857%・18頭立て1.225%です
  • 必要的中率 ÷ 買い占め率 はどの頭数でも1.3333。 当たりやすくなった分は、そのまま必要的中率の上昇で返しています
  • 買っていい点数の上限は8.40点から122.40点まで動きます(実績的中率20%の場合)。「どのレースでも10点」はこの上限をまたぎます
  • 回収率は加重平均できますが、必要的中率は平均できません。 頭数の違うレースは分けて記録してください
  • 少頭数には判定が早く終わるという利点があります。当たりが14.57倍の速さでたまります
  • 理論平均配当はすべて理論値です。実際の配当は人気の偏りで大きくばらつきます

あなたが次に出馬表を開いたときにやることは、頭数から組み合わせ数を出して、10点を割ることです。 その割合が、そのレースでのあなたの立ち位置になります。

→ 19種類の馬券術を必要的中率で採点した一覧を見る


公営競技はのめり込みすぎると生活に支障が出ることがあります。使う金額と回数はあらかじめ決めてください。ご自身やご家族のことで気になることがあれば、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(https://scga.jp/)にご相談ください。

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