MENU

押さえを足した回収率は、必ず本線と押さえの間|保険にならない理由

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

マークシートは、いつも2枚です。

1枚目が3連単。同じ3頭のボックスで12点。2枚目が3連複、同じ3頭で4点。合わせて16点、1点100円で1,600円。

先週は3連複だけ当たりました。配当12.8倍で1,280円。投資1,600円だったので、320円のマイナスです。

「保険が効いたから、まだマシだ」

そう思ってきました。8年間、このセットを一度も崩していません。3連単が飛んでも3連複が残る——その形が安心だったからです。

ただ、年単位の収支はずっとマイナスのままです。押さえだけ当たる回は確かに多いのに、増えません。

ノートを見返すと、3連複だけ当たった回が年に10回前後あります。そのうちプラスで終わったのは、数えるほどしかありません。 残りは先週と同じで、当たったのに少し減っています。

一度、3連単だけにしようと思ったことがあります。やめたのは、その週に3連複が当たったからでした。「外していたら」と思うと、2枚目を書かない手が動きません。

この記事で出すのは、2つを混ぜたときの回収率がどこに着地するかです。答えは1行で決まっていて、混ぜ方をどう調整しても、そこから外へは出られません。

目次

先に結論:混ぜた回収率は、投資比で加重した平均

式はこれだけです。

合成の回収率 = (本線の投資 × 本線の回収率 + 押さえの投資 × 押さえの回収率) ÷ 合計投資

加重平均なので、答えは必ず2つの値の「あいだ」に入ります。 高いほうを超えることも、低いほうを下回ることもありません。

確かめます。何も考えずに3連単を1点、3連複を1点、各100円で買ったとします。

期待払戻147.50円を投資200円で割ると73.75%
期待払戻147.50円を投資200円で割ると73.75%

3連単1点の期待払戻は72.50円、3連複1点は75.00円。合計147.50円を投資200円で割ると73.75%。

そして3連単の払戻率72.5%と3連複の75.0%を平均すると、(72.5 + 75.0) ÷ 2 = 73.75%。 ぴったり一致します。

混ぜるという操作は、2つの払戻率の間のどこかに自分を置く操作です。

どの組み合わせでも、合成は間に入る

同額で混ぜたときの払戻率を並べます。

混ぜた先は必ず間
混ぜた先は必ず間
組み合わせ 払戻率 合成
3連単 + 3連複 72.5% / 75.0% 73.75%
3連単 + 馬連 72.5% / 77.5% 75.00%
3連単 + 単勝 72.5% / 80.0% 76.25%
3連複 + ワイド 75.0% / 77.5% 76.25%
3連複 + 複勝 75.0% / 80.0% 77.50%
馬連 + ワイド 77.5% / 77.5% 77.50%
単勝 + 複勝 80.0% / 80.0% 80.00%

払戻率がいちばん高い券種を単独で買ったときが、いつでも最も高い値になります。混ぜた瞬間に、そこから下へ動きます。

あなたのセットは表の1行目です。3連単単独なら72.5%、3連複単独なら75.0%。混ぜて73.75%。 3連複だけを買っていたときより、1.25ポイント低い位置にいます。

下の2行も見ておいてください。馬連とワイド、単勝と複勝は、混ぜても値が動きません。 払戻率が同じだからです。

つまり「混ぜると下がる」は常に起きるわけではなく、払戻率の違う券種を混ぜたときだけ起きます。 あなたの3連単と3連複は2.5ポイント違うので、その半分ぶんを毎週負担していることになります。

投資比を変えても、間からは出られない

「押さえの金額を減らせば」と考えたかもしれません。比率を動かしてみます。本線が3連単、押さえが複勝の例です。

比率は間のどこに立つかを選ぶだけ
比率は間のどこに立つかを選ぶだけ
本線:押さえ 合成の払戻率
10:0(本線のみ) 72.50%
9:1 73.25%
8:2 74.00%
7:3 74.75%
5:5 76.25%
3:7 77.75%
0:10(押さえのみ) 80.00%

比率は「間のどこに立つか」を選んでいるだけです。押さえを増やすほど押さえの値に近づき、減らすほど本線の値に近づきます。

いちばん上といちばん下は、どちらも単独で買ったときです。つまり混ぜている限り、両端には届きません。

比率をいくら細かく調整しても、この事実は変わりません。調整で動かせるのは位置だけで、上限そのものは動かせないということです。

同じ3頭なら、混ぜるほど低いほうへ引っ張られる

払戻率はでたらめに買ったときの話でした。腕がある場合も見ておきます。

回収率 = リフトの「当てる頭数」乗 × 払戻率という形があります。リフトは「その予想が市場の何倍当てているか」です。

あなたは同じ3頭で3連単と3連複を買っています。当てる頭数はどちらも3。だから残るのは払戻率の差だけです。

リフト1.15なら114.07%が112.16%に落ちる
リフト1.15なら114.07%が112.16%に落ちる
リフト 3連単 3連複 同額で混ぜた合成
1.05 83.93% 86.82% 85.37%
1.10 96.50% 99.83% 98.16%
1.15 110.26% 114.07% 112.16%
1.20 125.28% 129.60% 127.44%
1.30 159.28% 164.78% 162.03%

リフト1.15の行を見てください。 3連複だけなら114.07%。そこに3連単を同額で足すと、112.16%に下がります。

8年間続けてきたセットは、3連複単独より1.91ポイント低い設計だったことになります。

⚠️ 表のリフト(1.05〜1.30)はすべて仮に置いた値です。当サイトは実在の予想法のリフトを集計しておらず、「あなたのリフトはいくつだ」という主張もしていません。

⚠️ ただし着順まで読む固有の腕がある場合は、話が変わります。 3連単のリフトのほうが高いなら、高いのは3連単の側です。それでも「混ぜると単独より下がる」ことは同じで、変わるのはどちらを単独で買うべきかだけです。

払戻率が同じ券種なら、混ぜても1ポイントも動かない

例外に見えるケースがあります。払戻率が等しい組み合わせです。

単複も馬連ワイドも動かない
単複も馬連ワイドも動かない
組み合わせ 払戻率 リフト1.20での回収率 合成
馬連 + ワイド 77.5% / 77.5% 111.60% / 111.60% 111.60%
単勝 + 複勝 80.0% / 80.0% 96.00% / 96.00% 96.00%

単複の併用も、馬連とワイドの併用も、回収率は1ポイントも動きません。

動くのは結果のばらつきだけです。当たる回数が増えて1回あたりの配当が下がるので、収支のグラフはなだらかになります。期待される着地点は同じ場所です。

ばらつきが下がること自体には意味があります。資金が尽きにくくなり、判定に必要な回数も早く貯まります。 ただしそれは回収率とは別の効き方で、プラスの側へ押してくれるわけではありません。

だから「単複で買っている」ことそれ自体は、有利にも不利にもなりません。点数を増やしても回収率が動かないのと同じ種類の話です。

押さえだけ当たったときの境界は、合計点数

先週の320円マイナスを説明します。

的中しても減る境界は、買い目点数そのものでした。混合買いでは、この点数が「合計」になります。

押さえだけが当たった回、投資は16点ぶん。払戻は3連複の配当だけ。だから3連複の配当が16.0倍を超えないと減ります。

押さえの点数ではなく合計点数が効く
押さえの点数ではなく合計点数が効く
本線(3連単) 押さえ(3連複) 合計 押さえだけ的中時の境界
1点 1点 2点 2.0倍
6点 3点 9点 9.0倍
12点 4点 16点 16.0倍
24点 6点 30点 30.0倍
36点 10点 46点 46.0倍

先週の配当は12.8倍でした。16.0倍に3.2倍ぶん届いていません。 320円のマイナスは、ここから出ています。

押さえ単体の4点を基準にすると4.0倍で足りるように見えます。 ところが実際に払っているのは16点ぶんです。押さえが助けてくれる範囲は、思っているより狭いということになります。

あなたのノートで「3連複だけ当たったのにプラスで終わった回が少ない」のは、ここで説明がつきます。同じ3頭から選んだ3連複は、たいてい人気サイドの決着です。16.0倍を超える配当は、そう頻繁には出ません。

しかも境界は本線の点数で決まります。本線を12点から24点に増やせば、押さえの境界は30.0倍まで上がります。 押さえの4点はそのままなのに、助かる範囲だけが狭くなる。

本線を広げる操作が、押さえの効きを削っているという関係になっています。

押さえで回収率が上がる条件は、1つだけ

ここまでを1行にまとめます。

上がるなら、本線を替えるべきという意味
上がるなら、本線を替えるべきという意味
押さえの回収率 合成はどうなるか 意味
本線より高い 上がる(ただし押さえ単独には届かない) 押さえを本線にすべき
本線と同じ 動かない 混ぜる理由がない
本線より低い 下がる 足を引っ張っている

押さえで回収率が上がるのは、押さえ単体が本線より高いときだけです。そしてそのときは、押さえのほうを単独で買えばもっと高くなります。

本線3連単110.26%に押さえ3連複114.07%を足せば112.16%。確かに上がります。でも3連複だけ買えば114.07%。 上がったのに、いちばん高い選択肢を逃しています。

つまり押さえが効いていると感じた時点で、それは「本線を替えろ」という信号です。

3つの行のどれに当たるかは、記録を分けて集計すれば決まります。保険という言葉で判断する必要はありません。

次の土曜、マークシートを1枚にするとして

2枚目を書かない週を考えてみてください。同じ3頭、3連複4点だけ。投資は400円です。

いまの1,600円から4分の1になります。同じ予算で4レース買えるので、判定に必要な記録が4倍の速さで貯まります。

そして押さえだけ当たっていた回は、そのまま4.0倍の境界で判定されます。 先週の12.8倍なら、400円の投資に対して1,280円。880円のプラスでした。

ただし、代償があります。 3連単が当たった週の払戻は消えます。8年のあいだに何度かあった大きな払戻——あれはもう入りません。当たったときの高揚も一緒に消えます。

そこが8年間セットを崩せなかった理由でもあるはずです。

提案はこうです。8年ぶんの記録を、2つの列に分けて集計してください。 3連単だけの回収率と、3連複だけの回収率。それぞれを単独で買っていたらどうだったかを出します。

高いほうが分かれば、次の土曜に書くマークシートは1枚に決まります。混ぜた値はその2つの間にしかないので、比べる相手は2つだけです。

この計算が言っていないこと

出していない数値
出していない数値
よくある読み方 当サイトの扱い
「3連複のほうが有利」 同じリフトならの話。着順を読む腕があれば逆になります
「押さえは無意味」 ばらつきは下がります。回収率が上がらないだけです
「あなたのリフトは1.15だ」 集計データを持っていないので出しません
「混ぜた必要的中率は◯%」 当たり方が2通りあるので1つに決まりません

混合買いでは本線が当たる回と押さえだけ当たる回があり、必要的中率が一意に決まりません。だからこの記事では、払戻率と合計点数の側だけで判定しています。

実際の回収率がどこにあるかは、あなたの記録からしか出ません。

セットで買い続けるか、1本に絞るか

比べる相手は2つだけ
比べる相手は2つだけ

8年ぶんの記録があるなら、新しく買う必要はありません。 券種ごとに投資と払戻を足し直すだけです。

3連単の列と3連複の列。どちらの回収率が高いか。それだけで、次にどちらを単独で買うかが決まります。

ワイドで買っている人や単複で買っている人は、払戻率が同じなので回収率の比較では差がつきません。 その場合に見るのは、当たる回数と1回あたりの配当のどちらを取るかという話になります。

集計して差が小さかったときも、答えは出ています。差が無いなら、投資額の少ないほうを選べば同じ結果を4分の1の資金で得られます。 浮いた資金でレース数を増やせば、判定はその分だけ早く進みます。

逆に差がはっきり出たなら、高いほうを単独にするだけで、来年の設計が1つ決まります。 8年ぶんの記録は、そのためにあります。

販売ページの2券種表示も、同じ枠で読める

馬券術の販売ページに、2つの券種の数値が両方載っていることがあります。そのときは合成の計算がそのまま使えます。

3連馬券1点主義(8,800円)は、販売ページで3連複128.3%・3連単316.0%という表示があります(販売者による表示・2026年9月時点)。2券種の数値がそろっている珍しい例です。

同額で混ぜると222.15%。3連単単独の316.0%より下がります。当サイトの計算では3連単の余裕3.16倍に対し3連複は1.28倍なので、この商材については3連単を単独で買うのが筋という読み方になります。

コンピの極意(1,800円)は単勝111%・複勝100%という表示です(販売者による表示・2026年9月時点)。同額なら105.50%。比を変えても 9:1で109.90%、8:2で108.80%、7:3で107.70%と、単勝単独の111%には届きません。

2券種の数値が載っているのに片方しか見ていないと、混ぜる判断ができません。 18種を採点したところ、必要な数値が両方そろっていたのは7種だけでした。並べた結果はハブ記事にまとめてあります。

1本に絞る前に出す3ステップ

足し直すだけ
足し直すだけ

2番目で、合計の回収率を出さないでください。 合計は必ず2つの間に入るので、比べる材料になりません。見たいのは券種ごとに分けた2つの値です。

3番目まで進めば、次の土曜に書くマークシートが1枚に決まります。迷う相手は2つしかありません。

記録に足すのは1列だけです。その払戻がどちらの券種から出たか。 券種名さえ残っていれば、あとは足し算で2つの回収率に分けられます。


この記事の計算方法

  • 合成の回収率 = (本線の投資 × 本線の回収率 + 押さえの投資 × 押さえの回収率) ÷ 合計投資。加重平均なので、答えは必ず2つの値の間に入ります。
  • 検算:3連単1点+3連複1点(各100円)を18頭立てででたらめに買うと、期待払戻は72.50円+75.00円=147.50円。投資200円で73.75%。払戻率の平均 (72.5+75.0)÷2 と一致します。
  • 回収率 = リフトの「当てる頭数」乗 × 払戻率。同じ3頭で3連単と3連複を買う場合、当てる頭数はどちらも3なので、差は払戻率だけになります。
  • 表に置いたリフト(1.05〜1.30)はすべて仮の値です。当サイトは実在の予想法・血統・騎手のリフトを集計していません。着順まで読む固有の腕がある場合は、3連単のリフトが高くなり結論の向きが変わります(混ぜると単独より下がる点は変わりません)。
  • 押さえだけ当たったときのトリガミ境界 = 合計点数。投資は合計点数ぶん、払戻は押さえの配当だけなので、押さえ単独の点数では判定できません。
  • 混合買いでは必要的中率が1つに決まりません。 本線が当たる回と押さえだけ当たる回で払戻の入り方が違うためです。この記事では払戻率と合計点数の側だけで判定しています。
  • JRA払戻率(2014年6月7日改定):単勝・複勝80.0% / 枠連・馬連・ワイド77.5% / 馬単・3連複75.0% / 3連単72.5% / WIN5 70.0%。
  • 控除率は必要的中率の式に重ねて引いていません。 パリミュチュエル方式なので、控除はオッズの中にすでに入っています。
  • 販売ページの数値は販売者による表示(2026年9月時点)で、当サイトの計算と書き分けています。当サイトはこれらの商材を購入していません。

まとめ

  • 合成の回収率 = 投資比で加重した平均。 混ぜた値は必ず2つの「あいだ」に入ります
  • でたらめに買った場合も同じで、3連単+3連複を同額なら73.75%(=72.5と75.0の平均)
  • 投資比は「間のどこに立つか」を選ぶだけ。 両端に届くのは単独で買ったときだけです
  • 同じ3頭なら差は払戻率だけ。リフト1.15で3連複114.07%が、3連単を足して112.16%に下がります
  • 払戻率が同じ券種なら1ポイントも動きません(単複も馬連+ワイドも)。動くのはばらつきだけです
  • 押さえだけ当たったときの境界は合計点数。 12点+4点なら16.0倍を超えないと減ります
  • 押さえで回収率が上がるのは、押さえ単体が本線より高いときだけ。 それは本線を替えろという意味です

あなたが最初にやることは、過去の記録を券種ごとに2列へ分け、それぞれの回収率を出すことです。 合計ではなく、分けた2つの値を見てください。高いほうを単独で買うのが、この式で出せるいちばん高い選択になります。

→ 18種類の馬券術を同じ物差しで並べたハブ記事を読む


公営競技はのめり込みすぎると生活に支障が出ることがあります。使う金額と回数はあらかじめ決めてください。ご自身やご家族のことで気になることがあれば、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会(https://scga.jp/)にご相談ください。

買い目の点数を採算で見る

馬券術を採点表で見る

当たっているのに増えないのは、点数で割っていないからです|馬券術18種を必要的中率で採点【2026年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次