※本記事はアフィリエイト広告を含みます。
3連単を3か月続けて、あなたは疲れました。土日で20レース買って、当たるのは月に1回か2回。
複勝に替えたのは先月です。当たります。日曜の夜に「今日は3回当たった」と言えるようになりました。
そして先週、口座を見て手が止まりました。減り方が、3連単のときと変わっていません。
「あれだけ当たっているのに、なぜだ」
理由は割り算1本で出ます。複勝は単勝のちょうど3倍当たります。そして配当はちょうど3分の1です。
先に結論:当たりやすさと配当は、必ず釣り合っています

18頭立てで、でたらめに1点だけ買ったときの数字を並べます。
| でたらめ1点の的中率 | 理論平均配当 | 掛けると | |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 5.556% | 14.4倍 | 80.0% |
| 複勝 | 16.667% | 4.8倍 | 80.0% |
的中率はちょうど3.000倍。配当はちょうど3分の1。掛けた結果は、どちらも単勝の払戻率80.0%です。
複勝が当たりやすいのは、3着以内の3頭が全部当たりになるからです。当たりの枠が3倍に広がっているぶん、1本あたりの配当が3分の1に薄まっています。JRAは複勝でも80.0%を返しているので、この2つは釣り合うしかありません。
つまり でたらめに買うかぎり、券種を替えても減るスピードは払戻率で決まります。 単勝と複勝は同じ80.0%。ワイドは77.5%なので、複勝より2.5ポイント速く減ります。
7券種の基準値を、1枚に置きます
まず全部出します。18頭立てのフルゲート、1点買いの数字です。

| 券種 | 組み合わせの総数 | 1レースで当たりうる点数 | でたらめ1点の的中率 | 越えるべき平均配当 | 払戻率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 単勝 | 18 | 1点 | 5.556% | 18.0倍 | 80.0% |
| 複勝 | 18 | 最大3点 | 16.667% | 6.0倍 | 80.0% |
| 馬連 | 153 | 1点 | 0.654% | 153.0倍 | 77.5% |
| ワイド | 153 | 最大3点 | 1.961% | 51.0倍 | 77.5% |
| 馬単 | 306 | 1点 | 0.327% | 306.0倍 | 75.0% |
| 3連複 | 816 | 1点 | 0.123% | 816.0倍 | 75.0% |
| 3連単 | 4,896 | 1点 | 0.020% | 4,896.0倍 | 72.5% |
「越えるべき平均配当」の列を見てください。単勝18.0倍、複勝6.0倍、3連単4,896.0倍。これが券種ごとの器の大きさです。
数字の正体は単純で、1 ÷ でたらめ1点の的中率 です。単勝なら組み合わせの総数18とぴったり同じ。複勝とワイドだけは3頭が当たるので、総数の3分の1(6.0倍と51.0倍)になります。
理論平均配当はこの値の払戻率倍です。18.0 × 0.80 = 14.4倍(単勝)、6.0 × 0.80 = 4.8倍(複勝)、816.0 × 0.75 = 612.0倍(3連複)。「越えるべき線」と「実際に配られている平均」の差が、そのまま控除分になっています。
なお理論平均配当の導出は馬券の点数の記事で、控除率を式に入れてはいけない理由は控除率の記事でそれぞれ扱いました。
複勝の「的中率 ÷ 点数」は、3頭買うと1.130倍ずれます
複勝とワイドを率でなく本数で測る理由はボックスの記事で書きました。ここではその続きとして、率のまま計算すると何倍ずれるのかを頭数別に出します。
回収率の判定に使う「1点あたりの的中率」は、ふつう 的中率 ÷ 買い目点数 で出します。単勝でも馬連でも3連単でも、これで合います。1レースで当たるのは、どうやっても1点だけだからです。
複勝とワイドでは合いません。 1レースで2点、3点と同時に当たるからです。

複勝を頭数別に並べます。18頭立てで、でたらめに選んだ場合です。
| 買う頭数 | レース的中率 | 1レースあたりの的中本数 | 点的中率 | 的中率 ÷ 点数 | ずれ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1頭(1点) | 16.67% | 0.167本 | 16.667% | 16.667% | 1.000倍 |
| 2頭(2点) | 31.37% | 0.333本 | 16.667% | 15.686% | 1.063倍 |
| 3頭(3点) | 44.24% | 0.500本 | 16.667% | 14.747% | 1.130倍 |
| 4頭(4点) | 55.39% | 0.667本 | 16.667% | 13.848% | 1.204倍 |
| 5頭(5点) | 64.95% | 0.833本 | 16.667% | 12.990% | 1.283倍 |
| 6頭(6点) | 73.04% | 1.000本 | 16.667% | 12.173% | 1.369倍 |
点的中率の列が、6行とも16.667%で動きません。当然で、1点あたりの当たりやすさは頭数に関係ないからです。
いっぽうあなたが使っている 的中率 ÷ 点数 は、16.667%から12.173%まで下がっていきます。6頭買うと1.369倍もずれます。 レース的中率は「1点以上当たったレースの割合」なので、3点同時に当たった日も1回としか数えないからです。
正しい式はこちらです。
点的中率 = 当たった本数 ÷ (買ったレース数 × 1レースの点数)
回収率 = 点的中率 × 平均配当
回収率の式に点数が出てこないことに注目してください。点的中率まで直しておけば、点数で割る手間はもう要りません。
ワイドは3頭BOXでも1.043倍ずれます
ワイドも同じ理屈です。3着以内の3頭から作れるワイドは3組あるので、最大3点が同時に当たります。

| 買う頭数 | レース的中率 | 1レースあたりの的中本数 | 点的中率 | 的中率 ÷ 点数 | ずれ |
|---|---|---|---|---|---|
| 3頭(3点) | 5.64% | 0.059本 | 1.961% | 1.879% | 1.043倍 |
| 4頭(6点) | 10.78% | 0.118本 | 1.961% | 1.797% | 1.091倍 |
| 5頭(10点) | 17.16% | 0.196本 | 1.961% | 1.716% | 1.143倍 |
| 6頭(15点) | 24.51% | 0.294本 | 1.961% | 1.634% | 1.200倍 |
ずれ方は複勝より小さめです。ワイドで3点同時に当たるには3頭全部が3着以内に入る必要があり、816分の1しか起きないからです。それでも6頭BOXなら1.200倍あります。
ずれの向きは、どちらもあなたの成績が「実際より低く見える」側です。 自分の複勝が実は成立していたのに、不成立だと判断してやめてしまう。この誤差は、そういう形で効きます。
券種を先に選ぶのをやめる
ここで順番を入れ替えます。

多くの人は「今日は3連単で勝負」と券種を先に決めて、それから馬を選びます。あなたも先週、そうしたはずです。そうすると、選んだ馬が2頭でも4頭でも、無理やり3連単の形に押し込むことになります。点数はいつも増えます。
逆にします。先に「何頭まで自信があるか」を決めて、その形から券種を選びます。
同じ3頭を買ったとき、券種でこれだけ点数が変わります。あなたが選んだ3頭は同じなのに、点数だけが1点から6点まで動きます。

| 券種 | 3頭での組み方 | 点数 | 1レースで当たりうる点数 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 3頭それぞれ | 3点 | 1点 |
| 複勝 | 3頭それぞれ | 3点 | 最大3点 |
| 馬連 | 3頭BOX(3C2) | 3点 | 1点 |
| ワイド | 3頭BOX(3C2) | 3点 | 最大3点 |
| 馬単 | 3頭BOX(3P2) | 6点 | 1点 |
| 3連複 | 3頭BOX(3C3) | 1点 | 1点 |
| 3連単 | 3頭BOX(3P3) | 6点 | 1点 |
3頭に自信があるなら、3連複はたった1点です。同じ3頭を3連単で買うと6点になります。この6倍差は3連単の点数の記事で扱った着順の分だけです。
3頭選出型の教材の採算が券種を決めるまで確定しないのは、この表が理由です。ロジカルスターゲートのレビューでも同じ話をしました。
券種を決める3ステップ

レース前に使う順番です。
- 何頭まで自信があるかを数える。 2頭なのに3頭目をひねり出さない
- その頭数で組める券種と点数を出す。 上の表の行を読むだけです
- 狙える平均配当が、その券種の「越えるべき配当」を超えているか見る。 単勝18.0倍・複勝6.0倍・ワイド51.0倍・馬連153.0倍
3で超えていなければ、あなたはそのレースを見送るか、券種を替えます。券種を替えるのはここが初めてです。最初に決めるものではありません。
「複勝なら少しずつ増える」という話
ここで多くの人が引っかかります。当たる回数が増えると、増えている実感があるからです。
あなたが年200レース、1レース1点100円で買った場合の期待値を出します。
| 券種 | 払戻率 | 年間の投資額 | 期待される払戻 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 単勝 | 80.0% | 20,000円 | 16,000円 | −4,000円 |
| 複勝 | 80.0% | 20,000円 | 16,000円 | −4,000円 |
| ワイド | 77.5% | 20,000円 | 15,500円 | −4,500円 |
| 3連単 | 72.5% | 20,000円 | 14,500円 | −5,500円 |
単勝と複勝は、1円も違いません。複勝で当たる回数が3倍になっても、着地点は同じ場所です。
違うのは、あなたに見える道のりの形だけです。単勝は大きく揺れながら減り、複勝はなめらかに減ります。滑らかなほうが「うまくいっている」ように見えますが、傾きは同じです。
その滑らかさには、使い道があります
とはいえ、この滑らかさを捨てる必要はありません。
半年後を考えてみてください。あなたのノートには、複勝で当てた回数が毎週書き込まれています。3か月続いています。点的中率も平均配当も揃っているので、どこを直せばいいかが数字で見えます。続いているから、直せます。
3連単で当たらない週末が10回続いたときは、そうはなりません。データが溜まる前に、記録そのものをやめます。手元に残るのは「今年もダメだった」という印象だけで、翌年また同じ買い方に戻ります。
だから複勝を選ぶ理由はあります。回収率のためではなく、記録を続けるためです。 その2つを混ぜないでください。混ぜると「当たっているのに増えない」という説明のつかない状態になります。
単勝と馬連は、券種としては同じ形です
ここまでを1枚に畳んでおきます。
| グループ | 券種 | 特徴 | 1点あたりの的中率 |
|---|---|---|---|
| A(1点しか当たらない) | 単勝・馬連・馬単・3連複・3連単 | 組み合わせが1つだけ的中 | 的中率 ÷ 点数 |
| B(3点まで当たる) | 複勝・ワイド | 3着以内の3頭ぶんが的中 | 当たった本数 ÷ (レース数 × 点数) |
Aは5券種ありますが、計算の形はすべて同じです。組み合わせの総数が18から4,896まで動くだけで、必要的中率 = 点数 ÷ 平均配当 がそのまま使えます。
Bの2券種だけ、あなたの記録の取り方から変わります。当たった「レース数」ではなく当たった「本数」を数えてください。この1行が抜けているせいで、複勝とワイドは実力より1.043〜1.369倍低く評価されます。
券種を替えて回収率が上がる場合
券種を替えるだけで回収率が上がる場合が、ひとつだけあります。同じ買い方をしていて、払戻率の高い券種に移るときです。
3連単(72.5%)から3連複(75.0%)に移ると、2.5ポイントぶん有利になります。年40万円買う人なら年1万円です。この計算は控除率の記事で出しました。
ただし「同じ買い方」が条件です。3連単6点を3連複1点に替えるなら移行できますが、3連単6点を3連複20点に広げてしまうと、点数のぶんで消えます。点数と回収率の関係は点数と的中率の記事にまとめました。
販売ページの券種を、先に見る
あなたが市販の馬券術を検討するときも、価格より先に券種を見ると早いです。券種が分かれば、越えるべき配当がその場で決まります。
| 馬券術 | 券種・点数 | 越えるべき平均配当 | 逆算した平均配当 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| ゴールデンホースビクトリーメソッド | 複勝・単勝1点 | 6.0〜18.0倍 | 2.14倍 | 高い的中率で埋める設計 |
| ザ・フロントランナー | 単勝 | 18.0倍 | 20.8倍 | 器のサイズどおりの狙い |
| 3連馬券1点主義 | 3連単1点 | 4,896.0倍 | 92.9倍 | 低い配当帯を高い的中率で |
「越えるべき平均配当」は、でたらめに買った人が回収率100%になる配当です。ここを下回る配当を狙う設計なら、その差をぜんぶ的中率で埋める必要があるという読み方になります。
逆算した平均配当は 回収率 ÷ 的中率 で出しました。的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)で、当サイトが購入して検証した数値ではありません。
よくある質問
Q. 複勝は本当に当たりやすいのですか
当たりやすいです。18頭立てででたらめに1点買った場合、単勝5.556%に対して複勝16.667%で、ちょうど3.000倍あります。ただし理論平均配当も14.4倍に対して4.8倍と3分の1なので、回収率はどちらも80.0%です。
Q. どの券種がいちばん回収率が高いですか
でたらめに買うかぎり、いちばん高いのは払戻率80.0%の単勝と複勝です。ただし差は3連単との比較でも7.5ポイントで、予想の精度で動く幅のほうがはるかに大きくなります。
Q. ワイドは3点当たることがありますか
あります。3着以内の3頭を全部買っていた場合です。18頭立てででたらめに3頭選んだとき、これが起きるのは816分の1です。
Q. 複勝の的中率はどう記録すればいいですか
当たった「レース数」ではなく当たった「本数」を数えてください。3点買って2点当たった日は2本です。回収率は 本数 ÷ (レース数 × 点数) × 平均配当 で出ます。
Q. 単勝と馬連はどちらが有利ですか
払戻率は単勝80.0%、馬連77.5%で単勝が2.5ポイント有利です。ただし越えるべき平均配当が18.0倍と153.0倍で、狙う配当帯がまったく違います。有利不利より、自分が1頭を当てられるのか2頭を当てられるのかで決まります。
Q. 3頭に自信があるとき、どの券種が点数が少ないですか
3連複です。3頭BOXで1点になります。同じ3頭を3連単で買うと6点、馬単でも6点です。
Q. 越えるべき平均配当はどう計算しますか
1 ÷ でたらめ1点の的中率 です。単勝なら 1 ÷ 5.556% = 18.0倍。複勝とワイドは3頭ぶん当たるので、組み合わせの総数の3分の1(6.0倍と51.0倍)になります。
まとめ
- 複勝が単勝の3.000倍当たるのは、配当が3分の1だからです。 掛けるとどちらも80.0%になります
- 券種ごとの越えるべき平均配当は 単勝18.0 / 複勝6.0 / 馬連153.0 / ワイド51.0 / 馬単306.0 / 3連複816.0 / 3連単4,896.0倍
- 複勝とワイドだけ「的中率 ÷ 点数」が使えません。 複勝3頭で1.130倍、6頭で1.369倍ずれます
- 直す場所は記録です。当たったレース数ではなく本数を数えてください
- 券種は最後に決めます。何頭に自信があるか → 点数 → 越えるべき配当、の順です
- 3頭に自信があるなら3連複は1点。同じ3頭が3連単では6点になります
今週の記録に、当たった本数の列を足してください。複勝を3点買っている人なら、それだけで自分の点的中率が1.130倍に直ります。
券種まで揃えて比べたい場合は、18種を同じ式で並べた一覧があります。
この記事の計算方法
-
🚨ロジカルスターゲートは、2026年9月末でinfotopでの販売を休止しています(販売者インフォレース出版による告知・2026年9月18日。理由はinfotop側のクレジット決済障害で、復旧見通しは未定とされています)。この記事に載せた数値は休止前の販売ページの表示で、当サイトの計算と書き分けています。休止であって終了ではないため、記述は残しています。
-
必要的中率 = 買い目点数 ÷ 平均配当オッズ(控除率は入れません。オッズ確定時にすでに引かれています)
- でたらめ1点の的中率 = 1レースで当たりうる点数 ÷ 組み合わせの総数(複勝・ワイドは3着以内の3頭ぶんが当たるため分子が3)
- 越えるべき平均配当(回収率100%に必要な平均配当)= 1 ÷ でたらめ1点の的中率
- 理論平均配当 = 越えるべき平均配当 × 払戻率(単勝14.4 / 複勝4.8 / 馬連118.6 / ワイド39.5 / 馬単229.5 / 3連複612.0 / 3連単3,549.6倍)
- 点的中率 = 当たった本数 ÷ (買ったレース数 × 1レースの点数)/回収率 = 点的中率 × 平均配当
- レース的中率(1点以上当たったレースの割合)= 複勝n頭なら 1 −(18−n頭から3頭を選ぶ組み合わせ)÷ 816。ワイドn頭BOXなら(nC2 ×(18−n) + nC3)÷ 816
- 組み合わせの総数(18頭立て)= 単勝18 / 複勝18 / 馬連153(18C2) / ワイド153 / 馬単306(18P2) / 3連複816(18C3) / 3連単4,896(18P3)
- 払戻率はJRA公表値(2014年6月7日改定。単勝・複勝80.0%、枠連・馬連・ワイド77.5%、馬単・3連複75.0%、3連単72.5%)
- 理論平均配当は「すべての組み合わせが等確率」という仮定で出した理論値です。実際の配当は投票の偏りによって変わります
- 年200レース・1レース1点100円という前提は、読み方を示すための例示です
- 馬券術の的中率・回収率は各販売ページの表示(2026年9月時点)です。当サイトが購入して検証した数値ではありません
- 本記事は的中や利益を保証するものではありません。勝馬投票券の購入はご自身の判断と責任において行ってください。20歳未満の方は購入できません